スバル

スバル車関係のネタ.たまに○秘ネタもあるとかないとか.

「えがおのあそびば」@イオンモール太田を見学&「しゃりん」で麺紀行

先月、11月26日にイオンモール太田のなかに「えがおのあそびば」という
乳幼児(0~5歳)の遊び場ができたというニュースを耳にしたので、
じゅごんでちょっくら見にいってきました。

大泉町に住んでた時はちょくちょくこのイオンモール太田には来てましたけど
最近だと7年前の「クラシケモトーレフェスタ太田」以来になっちゃうのかも。

といってもボクはそこで遊ぶわけにはいきませんし、遊ばせるような子や孫もいないのですが……

A241204_01 A241204_03 A241204_02 
というのも、この遊び場は株式会社SUBARUが提供となっているそうで、
ご覧のようにあちこちにスバル車のモチーフが散りばめられています。

続きを読む "「えがおのあそびば」@イオンモール太田を見学&「しゃりん」で麺紀行"

| | コメント (0)

低重心プロジェクト前の勝手に重心高目標設定アプローチ

このスバルカテゴリーの記事では前回はASFの先行開発の話を書きました。
(気づいたらスバルカテゴリーはもう1ヶ月半も記事更新してませんでしたorz)
そこでの予告通りに今回は低重心プロジェクトの話を書こうと思いましたが
まずはその前段ということで、、、

スバル車の開発において、重心高と操安乗(操縦安定性と乗り心地)との関係としては
過去にも初代フォレスター(79V)開発の嵩上げ廃止の記事とか
B9トライベッカ(SGX→00X)開発の台車段階までの記事とかでも触れていて
それらと重複する部分もあるかと思いますが、再度整理して書いておきます。

 

当時のスバルでは(たぶん今もそんなに変わりないでしょうけど)
実車の実験段階ではまず最初に台車と呼ばれる前モデルなどをベースに改造した試験車を用います。
初代レガシィ開発では3代目レオーネをベースにオーバーフェンダーを付けたりして
中身は新たなEJエンジン、サスペンションは4輪ストラットなど開発車用のものを付けています。

ただ、初代フォレスター(79V)の時は前モデルはないので、
というか初期構想では初代インプレッサ(55N)のモデルチェンジということだったので、
その台車は初代インプレッサをベースにして嵩上げして大径タイヤを履かせたりしたものでした。

続きを読む "低重心プロジェクト前の勝手に重心高目標設定アプローチ"

| | コメント (0)

ASF(アクティブ・ステア・フロント)ってのも手を出してました

このスバル・カテゴリーにおいて前回記事の最後に「次回はASF」と予告してしまったので
(あぁ、それから3ヶ月ほども間が空いてしまいましたorz)
記事を書きはじめたのですが、うーん、あまり思い出せない、
というよりもそもそもあまり主体的にやってなかったので大したネタがありません。
なので、無かったことにしても良いかとも思いつつも、超あっさりと書いてみることにしました。

ASF=アクティブ・ステア・フロントの言葉通りに「車両が勝手に前輪を操舵するというモノ」。
そんなの今どきの電動パワステ車なら簡単にできるでしょということですし、
自動運転というまでもなく車線キープや駐車支援レベルでさえ実用化されてるじゃんと言われそう。

さらに、日産が「避ける技術」としてCMしてるのも車両が勝手(自律的)に前輪を操舵してるし。
ただ、あのCM見てて気づく人はいるかと思いますが、あの勢いでハンドルが勝手に回るとなると、
万が一、もし手や腕がハンドル内に入り込んでいると大怪我の元になるし避けるのにも支障がでそう。

なので、そうならないようにハンドルはスポークのないのっぺらぼうのモノにするとか
なんらかの対応をしないとならないと思われます。
テスラとかチャイナメーカーならそんなの関係ネェといって商品化するかもしれませんが……

 

そこでASFについてもう少し突っ込んだ表現をするなら、
ドライバーのハンドル操作とはリンクしない形で車両が勝手に前輪を操舵する機構となります。

続きを読む "ASF(アクティブ・ステア・フロント)ってのも手を出してました"

| | コメント (0)

2003年10月、AWDシンポジウム@U.S.A.出張

前回のこのスバルカテゴリー(及び海外出張カテゴリー)の記事では
キネティックサスの適合のためオーストラリアのパースへの出張のことを思い出して書きました。

それが2003年8月のことでしたが、今回はそれから2ヶ月あまり後の10月のことになりますが、
GM(ゼネラルモーターズ)で「AWDシンポジウム」というのがアメリカ・デトロイトで開催され
そこに出張してこいと会社より命令されたので、渋々行ってきたことを書いておきましょう。

で、“渋々”と書いたのは、本来的にボクはあちこち出かけて行って仕事している気になるのが嫌で
どちらかというとどっしりと内にこもって仕事をする方が性に合っていると思ってたのもありますが、

このAWDシンポジウムでボク自身がなにか発表するとかでもないので主役でもないどころか
この頃にはGMグループ内でのスバルの位置づけも依然としてAWD-CoEではあったものの
かなりGMとは距離を置きつつというかGMから見限られてきた感じもあって、

スバルの車両実験部から大きな顔で、否ボク自身は小顔イケメンじゃないけど決して厚顔ではないが、
スバルのAWD実験代表でもなくいち操縦安定性乗り心地の主に先行開発している実験エンジニアが
そのAWDシンポジウムに出席して何があるのかという考えでもあったので、

社内的にもそのAWD関係者から出張の打診があった時も消極的な回答しかしてなかったんですよね。
ところが、正式に上司(部長→課長経由)に名指しで命令されたので、行くしかなかったわけです。

続きを読む "2003年10月、AWDシンポジウム@U.S.A.出張"

| | コメント (0)

オーストラリア・パースへの出張(キネティックサスの適合)

このスバル・カテゴリーの記事としては、前回までにキネティックサスを搭載した試作車を作り、
それをキネティック社のあるオーストラリアのパースで1次適合(セッティング)をした後に
日本に送って、(ボクが不在時に)関係者の試乗会をして、
結果的にキネティックサスの先行開発の中止が決まったことを書いてきました。

今回はその時のオーストラリアの出張について他愛もない話をちょっと書いてみようと思います。

海外出張・カテゴリーの記事となると前回記事は2004年8月のプロドライブ社への出張でしたが、
今回のオーストラリア出張はそれよりも1年前の2003年7月~8月のことになります。

また、パース(Perth)は西オーストラリア州の州都、つまりオーストラリア大陸でも西の方にあり、
日本から直行便はないので、東側のシドニーから国内便で約3300kmも移動することになります。
それもあって大変な目に合うことになったのですが、まぁその話はまた後で。。。

 

で、スバルからというか日本からは実験部門のボクの他、設計部門から2名の計3名が出張しました。
設計部門の2名のうち1名はボクと同期入社のSo氏で
現場応援(会社が赤字の時に工場ラインで働かされた)の時も一緒だったよく知っている人ですが、
その時はボクが担当(係長相当)だったのに対して主査(課長相当)と役職はボクより上でした。
もうひとりの設計者は中途入社から間もないくらいのかなり若いSa氏という布陣となってました。

続きを読む "オーストラリア・パースへの出張(キネティックサスの適合)"

| | コメント (0)

キネティックサス搭載WRX試作車を作ったけど結局は開発中止

前々回記事ではキネティック・サスのシステム概要を、前回記事ではそのメリットの総論を書きましたが、
キネティック社からのプレゼンを受けてスバルとしては次のステップ、
ようはスバル車にキネティック・サスを搭載した試作車を作って先行開発をしましょうとなりました。

すると問題となるのはスバル車の中でもどの車種にキネティック・サスを搭載するかです。
あくまでも先行開発段階ですから具体的に量産するとしたらどの車種にするかとは別なんですが、
かといってまったく無関係というわけにもいかず、ある程度は量産を見据えての判断となります。

候補としてというか、考え方としては以下の3つくらいでしょう。
①フォレスター:やはり悪路走破性をメインにして操安性・乗り心地の底上げを狙う。
②インプレッサWRX:スポーツ性というか“走り”、特に速く走ることをメインに狙う。
③レガシィ(orアウトバック):全体的な操安性・乗り心地の底上げとともに上質な走りを狙う。

で、個人的な趣向というか好き嫌いでなくスバルが目指すべきは①か③だと考えていたんですが、
再三ここで書いているように当時は「プレミアム・ブランドを目指す」なんてほざいていた時期ですし
その中でも「走りのスバル」とか言って、それもWRCでの戦果と共にNBR世界一とか言ってたので、
結局は②のWRXに搭載して行きましょうということに決まります。

まぁ、このキネティック・サスの先行開発についてはあくまでも設計部門と技術開発部門が旗振りで
実験部門であるボクはその操安乗り心地の性能部分の評価をするという立場であったので、
本件についての決定権もなければ、大した発言権もなかったので、その決定を渋々受け入れただけです。

続きを読む "キネティックサス搭載WRX試作車を作ったけど結局は開発中止"

| | コメント (0)

キネティック・サスペンションって何がいい?

前回の記事ではキネティック・サスの概要について書きましたが、
概要というより基本構成みたいなもので何のためにそのような構成になっているかに触れませんでした。
なので、目的や狙いを説明せずに手段となる構成だけを書いてしまったわけで、
今回の記事ではその目的の部分を簡単に補足説明しておきましょう。

といっても何か数値的なものでそれを示せるかというとそれは難題ですし、
動画とかもあるわけでもないし、乗ってみて(運転してみて)の感想というと主観的なものしかないので、
まぁたぶんに概念的な話でしかないので、結局よーわからんと言われてしまうかもしれませんけどね(汗)

 

前回記事でキネティック・サスは前後同相ロールは抑え、前後逆相のロール(ストローク)を許容する、
そのように4輪を油圧で繋いでいるいる構成になっていると書きました。

そこで、そもそも前後逆相のロールとはなんぞやということですが
もちろん本当に前後逆相のロールという現象があるわけではなく
だから“(ストローク)”なんて書き方をしていきてるわけですが、、、

 

そして、その狙いのひとつには悪路走破性の向上があります。例えば、こんなシチュエーション。

続きを読む "キネティック・サスペンションって何がいい?"

| | コメント (0)

キネティック・サスペンションって何?

前回の「バギー司郎」の話から、そしてそこで次回は「キネティック・サス」の話をすると予告しながら
またまたずいぶんと間が空いてしまいました。楽しみにしている方がいたらもうしわけない<m(__)m>

 

さて、キネティック(kinetic)というと、「動的な、運動力学的な」という意味だそうですが、
そもそもサスペンションというものは動くものなのでキネティック・サスペンションと言っても
なんだそりゃということでしかないと思います。

ここでいうキネティックとはそのような「動的な」という意味というよりも
単にキネティック(Kinetic Suspension Systems)社が開発しているサスペンションという意味で
キネティック・サスペンションと呼んでいるということです。
なので何かの分類とかの呼び名ではなく、あくまでも固有名詞、商品名という理解となります。

ネットでキネティックと調べるとセイコーの自動巻き発電クォーツ時計がよくでてきますが、
キネティックサスですとランドクルーザー200のキネティック・ダイナミック・サスペンションや
シトロエン・クサラWRCのリバースファンクションスタビライザーや
マクラーレンMP4-12Cのプロアクティブシャシーコントロールなどがこれにあたります。

これらはまったく同じシステムというわけではないですが、
キネティック社の特許により開発されているサスペンションとなります。
なお、シトロエン・クサラWRCには当時、キネティック社もスポンサーとなっていて
ボディサイドなどに「Kinetic」のロゴがあるのが見てとれるはずです。

続きを読む "キネティック・サスペンションって何?"

| | コメント (2)

「バギー司郎」は結局は尻切れトンボで終わった

あら、気が付いたらこのスバルカテゴリーの記事は8月下旬の「X-MODE」命名の記事を最後に
2ヵ月近くものずいぶんと間が空いてしまっていました。これぞ間抜け(汗)
その記事の最後にも次は「バギー司郎」の話をしますと予告してしまってたので、
もうそろそろ書かないと詐欺みたいになってしまいますから、重い腰を上げて書いてみることにします。

で、「バギー司郎」ってなんぞやということですが、
とある先行開発用の試験車のことをボクが勝手に「バギー司郎」と名付けてしまっただけのことです。
その当時の画像などがあれば分かりやすいのですが、あいにく撮影などしていなかったので画像はなし。

ただ、その試験車が一見するとバギーカーみたいだったので「バギー台車」とか呼ばれるようになり、
でも、それだと可愛げがないので、マギー司郎っぽい響きで勝手に「バギー司郎」と呼んだだけです。
なので、若手からは「バギー審司」じゃないの?とか訊かれましたが、別にどっちでもよくて、
でも、2000年前半だったのでまだ審司より司郎かなというところだっただけです(笑)

その後、その「バギー司郎」が独り歩きしてしまい今となっては本名がよく分からなくなりましたが。
先開サス台車とか先開操安台車とか呼んでいたのかな。

 

そして、バギーっぽい見た目ということなわけですが、それは
車体骨格がマグネシウム合金のチャンネル材やパイプで構成されていて
外板がなくてそれらの骨格が剥き出しになったままなので、そのような見た目になっていたんです。

続きを読む "「バギー司郎」は結局は尻切れトンボで終わった"

| | コメント (0)

X(旧Twitter)の話ではなく、スバル「X-MODE」命名秘話

Twitter が イーロンマスクの個人的な趣味で先月下旬から X となったわけですが
単に唐突に X と言われたってなんのこっちゃとなりますわなぁ。
だから未だに X(旧Twitter)とかX(旧ツイッター)と書かざる負えないわけで面倒きわまりないです。

まっ、ボクは一時期このブログとmixi の連携をツイッター経由でやってた時期があるくらいで
ツイッターを積極的に使ってないし、マスク嫌いなこともあり積極的に使う気もさらさらないので、
Xだろうがなんだろうが知ったこっちゃないんですけどね(笑)

それはそうと、ここのところこのスバル・カテゴリーでは2000年前半にボクがSKCにて
あれやこれやと雑多な業務をしていたことを紹介しているのですが、
今日はその“X”つながりというほどでもないですが、ちょいと思い出したので、
10年ほど飛んで2010年前半、つまりは今から10年ほど前の
4代目スバル・フォレスターに初搭載した「X-MODE」についての話をしようと思います。

このX-MODEについてはこれまでのこのJET-LOGにおいても書いているように、
ボク自身が発案して、概要を提案し、目標性能作成やその実現から市場導入まで中心的に関与し、
さらにそのネーミングについてもボク自身が言いだしたことが元になっています。

といっても、ボクひとりで全てやったわけでもないし、出来たわけでもないし、
小規模ながらも自動車メーカーとしてやっているわけなので
非常に多くの人たちが協力して仕事をしてきた結果として完成したことには変わりないのですけどね。

続きを読む "X(旧Twitter)の話ではなく、スバル「X-MODE」命名秘話"

| | コメント (0)

より以前の記事一覧