█ロメオ147

過去所有車:アルファロメオ147 2.0TS <2001年12月~2005年12月>

セレとセンソ

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C3プルリエルの走行距離も1500kmを越え,ボク自身もだいぶ馴染んできました.
このC3はセンソドライブというマニュアル・トランスミッションをベースに
クラッチ操作とシフト操作を自動化したトランスミッションが付いてます.
そこで,ほぼ同様なシステムである
前に乗っていたアルファロメオ147のセレスピードと比較してみたいと思います.

細かなチューニングレベルでの差は個体差や経時変化もあるでしょうから
ここでは言及しませんが,
このセレとセンソでの大きな違いと言えば,
①パドルシフトの位置,
②AUTOモードの在り方
の2点にあるといえるでしょう.

パドルシフトの位置
セレのパドルシフトはハンドル側についていてハンドルと一緒に回ります.
一方,センソのはコラム側から生えていてハンドルを回しても常に同じ位置にあります.
右が+:シフトアップ,左が-:シフトダウンというのは同じでおそらく世界共通なんですが,
セレの場合はハンドルをグルグル回すと右と左がひっくり返ったりして混乱しちゃいます.
というか,大きくハンドル回した時は
パドルスイッチもどこにあるのか分からなくなって操作不能です.
でも,ハンドルを90゜ぐらいしか回さない時は
ハンドルを握った手とパドルスイッチとの位置関係は常に一定なので
迷わず素早く操作できます.
そして,ロメオ147のステアリング・ギヤ比は比較的クイックなので
あまり大きくハンドルを回さなくても済みます.
 
以前にアルファロメオのお膝元であるイタリアのミラノの周りの
アウトストラーダを走り回ったことがあるのですが,
90~130km/hでかなり横Gを出しつつ
山間をクネン・クネンと曲がりながら走れる道が続きとても愉しかったです.
そういうところを走るにはアルファロメオのクニュクニュとした操縦性は最高だろうと,
そしてやはりクルマは道・環境が育てるのだとつくづく思ったわけですが,
セレについてもそれは当てはまると思いますね.
こういう交通環境ならハンドル持ち変えずに走れるし,
その状態で頻繁にシフト操作するには
セレのようにハンドルと一緒にパドルスイッチが動く方が都合が良いですから.

対してシトロエンのセンソは街中や峠道など大きくハンドルを切った時の操作性は良いですし,
そもそもステアリング・ギヤ比もクイックではないです
(うーん,DSとかはウルトラクイックだったはずなんだけどなぁ.
でもクイックが好みではないけど).
高速は巡航って感じであんまりハンドル切ってシフト操作することもなさそう.
こっちはやっぱりパリ市内やフランスの田舎道で活きてきそうで,
グローバル化だけでこうなったわけでもないと思わせます.

で,ボクの使い方・ボクの好みでどちらが良い・好きかというと,センソの方ですね.
だって元来ラリー好きで免許取ってからずーと送りハンドルしてきたから,
常に9時15分辺りでハンドルを保持するのは
ごく自然なこととして身体に染み付いているわけです.
 
そんなわけで第1ラウンドはセンソに軍配が上がりました.

AUTOモードの在り方
セレは始めは必ずマニュアルモードで,小さいスイッチを操作してオートモードにしますが,
一度でもパドルやシフトでマニュアル操作するとオートモードは解除されてしまいます.
オートモードに戻すには視線を落として再度小さいスイッチを操作しなければなりません.
つまり,セレは基本的には
「マニュアルで乗れ!携帯掛けたりする時だけオートにしろ」ってことですね.
ちなみに,イタリアでは運転中に携帯電話かけててもOKらしい.

一方,センソは始めは必ずオートモードで,
その状態でパドルなどで一時的にマニュアル操作してもオートモードのままです.
マニュアルモードにするにはセレよりは分かりやすいスイッチを操作しなければなりません.
つまり,こっちは「オートは楽で良いだろう.
まぁ,アグレッシブに走りたければマニュアルにしてもええよ.」ってとこだろうか.

実際にシフト操作の巧さにおいてもその考え方に沿っているようで,
セレのオートモードははっきり言ってちょっとバカだが
マニュアル操作すると小気味良く愉しい.
エンジンの吹け・ツキの良さもその愉しさに貢献しているのだろう.
一方のセンソは下手にマニュアル操作するよりオートに任せた方が
遥かにスムーズに走る.
もちろん,一生懸命走る時はマニュアルの方が走りやすいけど,
そんな時でもロメオのような色気はない.
そういうクルマではないからね.

ボク的にはどっちが良いとも言えない,どっちも良いというところかな.
オートモードはどちらのクルマもそのクルマのコンセプトや使われ方に適した設定になっているから,
どっちも良いということになるのである.

 

で,結論.
1勝1分けでセンソの勝ち.と,そんな簡単にはいかないのだな.
ボクとしてはセレの方を勝ちとしたい.

何故か?
ロメオ147だったらMTよりも,例えAT(トルコン+遊星ギヤ)があっても
ボクは積極的にセレを選ぶ.
それだけセレは愉しい.
正確に言うと,セレはロメオの愉しさを引き立てている.
ボクにとってはロメオをセレで味あわないのは「もったいない~」となってしまう.
 
でも,C3プルリエルにアイシン製のATがあったらたぶんそっちを選ぶと思う.
ATの方がスムーズなのは確かだし,
プルリエルの愉しさはシフト弄って走るのとは別次元のところだからね.
それよりもCVTがあればそれがベストでしょう.
いつの間にかスルスルと速度が伸びていくシトロエンらしさが生きるのは
やはりCVTでしょう,
シトロエンには是非CVTを作って欲しい,
いやトヨタからでもスバルからでも買えばいいのに.
 
まさか,シトロエンはダブル・シェブロン:山形歯車がルーツだから
ギヤのないCVTは…なんて本気で思ってないでしょうね.

 

そんなわけでだらだらと長文・駄文を綴ってすいませんでした.

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ロメオ→へへプルに

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ついに,と言うか意外とあっさりと納車になりました.
まだ近場をちょい乗りしただけなので,
このクルマについて語ることはほとんどないのですが,
かなり目立つことだけは確かですね.
サングラスが必需品です.

で,こちらが納車になったってことは,
ロメオ147がとうとう下取り車として引き取られていったということです.
ちぃとばかし寂しい気分.
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てなわけで,でもないですが,
部屋にあった安いワインを飲みながら147についてちょっと書いてみましょう.

 

このクルマも勿論カッコが気に入って買ったわけで,
そのデザインは156,166に続きワォルター・デ・シルバ氏が
セアト移籍前に残していったいわば置き土産と言われています.
一部で147発表当時のチェントロ・スティーレのチーフデザイナーだった
アンドレアス・ザパティナス氏(現・国内自動車メーカー在籍)の作と勘違いして,
スバルR2やR1と147のデザインを同じくくりにするような人がいるけど,
キッパリとそれは間違いです.

新車の開発は数年かかるわけだから,
ザパティナスさんが日本に来た時期からして辻褄が合わないですし,
そもそもR2やR1と147ではデザインレベルが全く違う!
と少なくともボクは思ってます.
R2やR1のオーナーやそれらをデザインした方々には大変申し訳ないが,
ボク的にはそれらは単に醜悪なモノにしか映らないし,
機能を優先して醜悪ならまだ見過ごすことができるけど,
醜悪なスタイリングのために機能を捨てているのだから
それはデザインと言えるものではないと思っています.

そんなわけなので,それらと147を同一視されると無茶苦茶ガックリきてしまう.
もう,その先会話がつながらないね.

147はそのデ・シルバ氏の作品の中でもちょっとおとぼけ顔なのが,
ボクの一番のお気に入りのところです.
がっ,マイナーチェンジでブレラ顔だかなんだか知らないが,
目つき最悪に改悪されてしまいましたね.
「分かりやすいスポーティさ,プレミアム」の方向に行ってしまったわけで,
それじゃBMWやVW&AUDIと同じじゃん.
ダサイドイツ車のマネしてどーすんの?

スタイリング以外の部分では,
やはり蛇感とボクが勝手に呼んでいる
クニュクニュとした走行感覚や操作感覚が気に入っていた部分です.
アイバッハのローダウンサスが付いている156とは違って,
アルファロメオらしい深めのロールでクニュクニュ,
ペースを上げるとそれがヒラリヒラリになってくる感じで
ワインディングなんかは最高に愉しいです.
ただ,リアサスがストラット故にか
加減速時のノーズダイブ/スクォートが大き過ぎるのと,
ロードノイズがうるさいというのはアルファロメオにしては,らしくない部分です.
ステアリングも結構クイックなんだけど,
切り始めはそこそこナマクラで神経質じゃないので良い感じです.
クイックなステアリング=スポーティ→凄い,
というアホな発想はボクはしないけれど,
このクルマはセレスピードでパドルがステアリング側に付いているので
ある程度クイックにするのも意味があると言えます.

 

そのセレスピードですが,かなり愉しめましたね.
パドルスイッチのクリック感,
ここだけは蛇感じゃなくて短いストロークでコクッと明確なクリック感があって
リズム良くシフトできます.
エンジン音(ちょっと一本調子で元気はあるけど色気がないのが
ロメオとしては物足りないけど)や吹け上がりなどと相まって,
ついつい加減速して頻繁にシフト操作をしてしまいますね.
よくあの手のミッションに対してギクシャクするから全然ダメという人がいるけど,
確かにトルコンATに比べりゃギクシャクするが,
あんたがMT運転するより上手いよと言いたいね.
助手席や後席に乗ってりゃほとんどギクシャクなんて感じないから,
勝手にギクシャク感じてるのは運転手自身だけ,
つまり「他人(機械)に厳しく自分に甘い」ってことを自ら言っているようなものだと思う.
そういう人って,クルマとの対話を愉しむとか,
一体感を愉しむってことは出来ない人なんでしょうね,
だからアクセルもガバーッと踏んで余計にギクシャクしちゃう.
でも,ロメオのエンジンってそういう走りをしたら
おいしいところなんてほとんど味わえないんだけどね.

ステアリング操作にしても,
強引にカキーンと切っても曲がってくれないしロールだけして
「なんだ全然スポーティじゃないじゃん,見掛け倒しかよ」
みたいに感じちゃう人もいるみたいだけど,
ちゃんとクルマと対話しながらステアリング操作すれば
最後まで裏切られずに蛇感満喫できるのにね.
だから,ロメオの走りが全然ダメっていう人って,
ボク的にはあぁそういう運転する人なのねって心の中で烙印を押してしまうわけです.
一方,クニュクニュ・ロメオをいじり倒して
カッキーン・バビューンみたいな車にして
「凄いだろ,オレのアルファ」なんて風な人にも,ついていけないわけです.

でも,最近のアルファロメオの車みてるとそういう子供騙しみたいな
分かりやすいスポーティ路線まっしぐらって感じで,なんだか寂しい気分です.
なんて,ちょっぴりセンチになって長文を書いてしまったのでした.

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ガリガリ バー

クルマ関連情報サイトのResponseで,
オンライン愛車無料査定なんていうリンクが貼られているので,
「ボクの147は今いくらかな?」と軽い気持ちで入力したら…

早速電話がかかってきて,教えてくれるかと思ったら色々聞いた挙句に
「ジェムグリーンの147は非常に珍しくて相場が良くわからないので,
実車査定させてくれ」と言われた.
こっちは直ぐに売る気はないと言っているにも関わらずにである.

面倒だなぁと思いながらも時間を決めて待っていたら,
クルマのこと何もしらない若造が査定に来て,これはシルバーですか? とか,
これはMTとATとどっちでしょう? とかふざけたことばかり聞きながら,
一応査定は終了.
その後,査定票をFAX送信するので電源貸してくれと言って部屋に上がりこんできた.

ここまででもかなりうっとうしくてブルーな気分になっていたボクだったが,
そいつがしつこく直ぐに売った方が得だとか言ってくるので,
ボクは「少なくとも年内は売る気は全く無い,
相場が知りたいだけなのに,こんな面倒はごめんだ!」と言ってやった.

そしたら,何故かそいついきなりTVの野球の話をしだした.
「アレぇ,野球は6対6じゃなくてごっちゃまぜになったんですか?」
おいこら,ちゃんと日本語話せよ.
お前の言いたいことは,セリーグとパリーグが一緒になって1リーグ制になったのか,
と言う事かい.

…押し売りじゃなくて押し売らせするならもっと商品(クルマ)のことも
それ以外の一般的な情報ぐらい持ってろよ.

「セリーグもパリーグも6球団ずつあって,
セリーグは阪神が優勝し,パリーグはロッテが優勝し,
それで両チームで日本シリーズをやってるんだ.
この試合でロッテが勝てば4連勝で日本一が決まるんだけど,今阪神が負けとる.」
「オレは阪神ファンだ.だから,今,無茶苦茶気分が悪いんだ.(ブスッ)」

「す,すいません.手ぶらで帰ると叱られるので...」

「そんなこたぁ,知るかぁ.ハイさようなら」 

そして,阪神は負けた.

まっ,その瞬間にまで彼が居座っていたらどうなっていただろうか.
自分でも分からないな.

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残暑磐梯オフ参加

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今回は秋磐梯の前のプチオフという感じで,
あいにくの雨模様ということもあり走りはそこそこ,
それでも辛~い高遠蕎麦はおいしかった.
幹事の○たけさんありがとうございます.皆さんお疲れ様です.

この写真は最終解散場所のBritish Hillsの駐車場で撮りました.

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で,そのBritish HillsのReceptionのトイレにある便器がコレです.
日本では見慣れないもので多分英国ものなんでしょうね.
なかなか拘りが感じられます.

北陸自動車博物館に「世界の便器」と銘打って
各国の便器がずらーと並んだトイレがあるのですが,
そこにはこの型の便器はなかったですね.
うーん,便器も深いなぁ.

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シフトノブ

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シフトノブを付けてみました.

これ何? って思いますよね.
3輪のキックボードです.

付けたモノはアルファロメオ・セレスピードの純正シフトノブ.
ボクの147はアルミのシフトノブに交換してあるので,元付いていたモノです.
まぁ,どこにも蛇のマークもALFAROMEOのロゴもついてないので地味ですね.
本当はフェラーリのアルミシフトノブがいいなぁとも思うんですが,高い!
それに下にゲートが無いので締まりがない気もするし...

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クムホ・タイヤ

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ロメオ147のタイヤ交換をしました.
そのタイヤは韓国クムホの711という銘柄です.
見た目はごらんのようにはっきり言って前時代的ですね.
結構コンフォート系で素直な良いタイヤです.
これ4本組み換え工賃込みで3万円強で,お買い得!

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