読書

ボクの読書記録です。ただし早期リタイア以降。

単行本「新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者」を読了

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サンマーク出版の「新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者じゅくすいしゃ」クリスティアン・ベネディクト、
ミンナ・トゥーンベリエル著、鈴木ファストアーベント理恵訳を読みました。
著者のクリスティアン・ベネディクト氏はスウェーデンの大学准教授で神経科学者、睡眠研究者、
ミンナ・トゥーンベリエル氏はジャーナリスト、作家ということだそうです。

サンマーク出版といえば、ボクは以前にもこちらの「食欲人」や「運動脳」などの本を読んでいます。
いずれもテーマは違うし、著者もまったく繋がりはないのですけど、
なんとなく本の体裁とか、テーマの選定内容とか、構成とか似ているような印象があります。

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ブルーバックス「楽器の科学」を読了

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講談社BLUE BACKS の「楽器の科学 美しい音色を生み出す『構造』と『しくみ』
フランソワ・デュボワ(Frqncois Du Bois)著、木村彩訳を読みました。

ブルーバックスなので、以前に読んだ「無限とはなんだろう」をはじめとして
だ「円周率π……や「世界は『ℯ 』……」などと同様に左開きの横書きのスタイルとなっています。
けれど、数式はほとんど出てきませんので、別に横書きにする必然性も感じられないのですけどね。

著者はマリンバのソリストおよび作曲家として世界的に活躍されている方だそうですが、
楽器の製作に携わっているわけでも楽器の研究を生業としているのでもないので、
まぁ、さもありなんですかね。

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単行本「『海の民』の日本神話 古代ヤポネシア表通りをゆく」を読了

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新潮選書の「『海の民』の日本神話 古代ヤポネシア表通りをゆく」三浦佑之著を読みました。

古代の日本列島では大陸と半島に向かい合っている日本海側が表側に位置しており
その日本海側沿岸および河川にて船での交易が盛んに行われていた、
ということは例えばこちらの「古代史の謎は『海路』で解ける」などを読んでいたので知っています。

本書でもその本からも引用されていて、著者の主張も似たようなところになります。
それ故に古代日本人は「海の民」であった(活躍していた)というわけですし、
そのことを指して「古代ヤポネシア表通り」と呼んでタイトルにしているようです。

その「ヤポネシア」と呼ぶことについては、本書の「序章」で次のように書いてあります。

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新書「カスハラの犯罪心理学」桐生正幸著を読了

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インターナショナル新書「カスハラの犯罪心理学」桐生正幸著を読みました。

カスハラ(カスタマーハラスメント)にそれほど興味があったというより
先ずは著者の苗字に反応してこの本を手に取りました(汗)

その著者は1960年生まれなのでボクより2歳上で、元・科捜研の研究者で現・東洋大学教授です。
なにより個人的に気になるのが、山形県米沢市出身ということと、姓が桐生(きりう)であること。
ボクの父方の先祖は遡ると米沢藩・上杉家に代々仕えた武家ですし、
実際にボクの亡き父は幼少期までは米沢で過ごしたようですし、
ボクら親族はボクが小さい頃までは「きりう」と小さい“ゅ”が入らない読みを正規としてましたから。

なので、この著者とは親族(6親等内)ではないですけど、かなり近しい血縁関係がありそうです。

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単行本「日本の右翼と左翼がわかる本」を読了

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宝島社の「日本の右翼と左翼がわかる本」別冊宝島編集部編を読みました。

本書は2016年5月発行となっていますが、いつごろに購入したのか、
それも本屋で購入したのか中古本として購入したのかまったく覚えていませんが、
少なくとも早期リタイアしたころには既に積読状態になっていたような気がします。

なんとなく機を逃した感じがあり、それなりに厚みもある本なので、
ずーと積読状態になったままだったわけですが、
まぁなんとなく前書からの繋がりも無きにしも非ずということで読み始めてみました。
実際に読みだすと内容的には難しさはなく結構すらすらと読めちゃったんですけどね。

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新書「『単純化』という病 」を読了

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朝日新書の「『単純化』という病 安倍政治が日本に残したもの」郷原信郎著を読みました。

サブタイトルからも分かるように前回紹介本に続いて安倍晋三氏に関する本ですし、
病を残したとしているのですから安倍氏の偉業を賛美した内容ではないのは明らかですね。
ただ、前書の著者・適菜氏が作家なのに対し、本書の著者・郷原氏は弁護士ということもあってか、
こちらはずいぶんと落ち着いて冷静な文体となっている感じです。

それでも安倍晋三氏を、安倍政権を批判的にみているという点では共通していますが、
それを「単純化」という視点で捉えようというのが本書の内容です。
ただ、元エンジニアとしては工学を考えるのに「単純化」というのはある意味で有用なツールなので、
「単純化」が悪だと決めつけられるとちょっと腑に落ちないところもなきにしも非ずですけどね。

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新書「安倍晋三の正体」を読了

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祥伝社新書の「安倍晋三の正体」適菜収著を読みました。

端的に言っちゃえば、ネトウヨの方たちが激高して総攻撃してきそうな内容ですかね(笑)
なので、この記事にもそんな攻撃があるかもですが、まぁボクはニュートラルなのであしからず。
本書の「はじめに」では次のようなことが書かれています。
                                  (以下引用)
 本書の目的は、検証可能な事実を基に安倍という人間の本質を明らかにすることであ
る。ひいては安倍を担ぎ上げてきたわれわれの社会の病を炙り出すことだ。(引用終わり)

「検証可能な事実を基に」というのは大いに歓迎するスタンスですし、
安倍氏そのものをどうこう言うよりその背後にある政治・社会の病を明かすことは重要でしょう。
ただ、この著者、そうとうに口が悪い(笑)、というか文体が下品。(他人のことは言えませんが(汗))

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新書「ナマケモノは、なぜ怠けるのか?」を読了

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ちくまプリマー新書の「ナマケモノは、なぜ怠けるのか? 生き物の個性と進化のふしぎ
稲垣栄洋著を読みました。

サブタイトルからするとナマケモノだけを扱った内容ではなくいろいろな生物が出てくるのでしょうし、
ましてやオッサンが寝っ転がっている表紙イラストのように
ボクみたいな人間の怠け者が出てくるわけではないのは承知の上で、
まっ気楽に息抜きみたいに読める本でしょうと思って、ホイッと買ってみたものです。

読んでみると、確かに気楽に読めますけど、どうやら対象年齢は小学生高学年くらいの想定ですかね。
漢字にも全てではありませんが、かなりたくさん読み仮名のルビが打ってありますし。

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新書「日本語の発音はどう変わってきたか」を読了

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中公新書の「日本語の発音はどう変わってきたか 『てふてふ』から『ちょうちょう』へ、音声史の旅
釘貫享著を読みました。

本書は「はじめに」では次のように本書の目的について書かれています。
                                    (以下引用)
 しかし、本書の目的は単に古い発音を復元することではない。「日本語の発音はどう変わ
ってきたか」の書名が示すように、昔の日本語の音声がどのような要因で、どのような経過
を経て現代語の音声に近づいたのかを明らかにすることにある。本書は、日本語音声の歴史
的な変遷を、奈良時代から現代語に近い江戸時代半ばまでの中央語を対象にして叙述するも
のである。                              (引用終わり)

※なお、本記事での引用におけるルビ部分は必要に応じ「 (ルビ) 」という形で表示することにします。

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新書「言語の本質」を読了

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中公新書「言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか」今井むつみ、秋田善美著を読みました。

著者の今井氏は慶應義塾大学教授で認知科学、言語心理学、発達心理学が専門で、
秋田氏は名古屋大学准教授で認知・心理言語学が専門だそうです。
中身は両氏の対談でもなく、章毎に分担しているのでもなく、
どうやら秋田氏が今井氏の考えも汲みながらほとんど著したものという印象を受けましたが
実際のところはどうなのかはよく分かりませんでした。

まぁ、でももともと両氏とも知らない人ですから、どちらが何を書いているかはボクには関係なく(笑)
ただ、言語がどう生まれてきたのか、また帯にある「なぜヒトだけが言語を持つのか」とか、
これらの疑問に興味があったので、本書を読んでみたというわけです。

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