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新書「棺桶まで歩こう」

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幻冬舎新書「棺桶まで歩こう」萬田緑平(まんだりょくへい)著を読みました。

歩く=ウォーキングすると健康になるとか長寿になるとかそういう話かなと思いましたが、
ちょっと違っていて、寝たきりになるかならないか、もっと言えばもう死ぬかまだかという瀬戸際、
そんな状況でもとにかく歩きましょうというか、
病院や施設で寝たきりの介護を受けるよりも自宅で極力歩いて最期を迎えましょう、という内容です。

著者の萬田氏は緩和ケア 萬田診療所院長ということで、
上記の信念のもとに何人もの人をそれぞれの自宅で看取ってきた医師だそうです。
その萬田診療所というのが、本書を読んでいる途中で知ったのですが、
群馬県前橋市、ボクの家から20kmちょいのところにあるんですね。
さすがに歩いて逝くには遠いですが……(笑)

正直なところ、あぁこんな診療所が比較的近くにあったんだぁ。
考え方も共感できるし、万が一ボクも必要となったらこんなところの在宅緩和ケアが受けられたら……
なんて考えましたけど、その萬田氏は1964年生まれとボクの2歳下ですから、
ボクが在宅緩和ケアが必要となった時には(いつそうなるかは誰にも分かりませんが)
萬田氏ももう引退している可能性が高いですね。

それまでにもっと在宅緩和ケアということが注目されるようになって、
というか病院でともかく寝たきりでも薬漬けでもなんでも延命医療だけすればいいという
医療関係者側も家族側(ボクにはそんな家族と呼べるほどの人はいないでしょうけど)も
考え方が変わっていれば、後継の診療所や類似の診療所が近くにも出来ているでしょうけどね。

 

そんなわけで大変面白いというか実際に死を看取ってきた方が死を扱っている内容の本なので
面白いというのは不謹慎かもしれませんが、
それでも内容的にはとても示唆に富んでいるし、考えることも賛同することも多く、ためになりました。

それらの詳細についてここで紹介するわけにはいきませんが、その代わりに
本書の裏表紙に書いてある本書の概要というか紹介文を掲載させていただくことにしましょう。

                                (以下引用、改行位置変更)
 長生きしたくないという高齢者が増えている。不健康寿命が延び、ムダな延命治療によるつらく
苦しい最期は恐ろしいと感じるからだ。筆者は2〇〇〇人以上を看取った元外科医の緩和ケア医。
「歩けるうちは死にません」「抗がん剤をやめた方が長く生きられる」「病院で体力の限界まで生かさ
れるから苦しい」「認知症は長生きしたい人にとって勝ち組の証」「ひとり暮らしは、むしろ楽に死ね
る」など「延命より満足を、治療より尊厳を」という選択を提唱。医療との向き合い方を変えるこ
とで、家で人生を終えるという幸せが味わえるようになる!           (引用終わり)

特にボクなんかだと「ひとり暮らしは、むしろ楽に死ねる」とあるのは安心ですね(笑)

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