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新書「イマイチはなぜ生まれるのか?」

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星海社新書「イマイチはなぜ生まれるのか? 脳が生み出す『通らない企画』」加藤元浩著を読みました。

ボクが「イマイチ」という言葉を初めて聞いたのは、確か社会人になって北関東に来てからでして、
そこでオジサン先輩から「日光の手前が今市市だからイマイチなんや」と聞き当時のボクは真に受けて
そうかだからこの辺では「イマイチ」って方言みたいなもんでよく使うんかと理解したんですが(汗)

という冗談みたいな、でも本当の話はさておき、もちろん「いまひとつ」→「イマイチ」なわけで、
社会人のころはそんな「イマイチ」な企画とかが大なり小なり生まれてきたのを見てきたので、
それが「なぜ生まれるのか?」と言われてもそういうものだとしか捉えてなかったですが、
それでもそこに何かの理由とか説明とかがあるのであれば知りたいというか
興味が湧いてきますから、、、という感じで本書を買って読んでみました。


なんですが……、本書の「はじめに」のはじめからこんなことが書かれています。
                                   (以下引用)
 漫画家として四十年の間、私にはずっと解けずにいた謎がありました。
 それは、「イマイチ」はなぜ生まれるのか? という問いです。

 「悪くない。でも、なぜか心が動かされない」。

 それが私の定義する「イマイチ」です。
(中略)          私が気になっていたのは、その「イマイチ」な作品やアイデ
アに共通する、ある種の“凡庸さ”がなぜやってきて、そしてある一定の人たちはなぜそ
れを排除する力があるのか、ということでした。なぜ「イマイチ」は生まれるのか?
                                  (引用終わり)

そう、著者は漫画家なんですね。
帯に「Q.E.D.」とあるのは、、、あぁなんとなくアニメで数話だけ観たかも。
なので、ここで「イマイチ」といっているのは漫画やアニメ作品の企画とかストーリーとかのことで、
ちょっと広げてもエンタメ作品くらいに限定したような話であって、
工業製品などの企画・開発における「イマイチ」な話とはかなり本質的に異なることなのでした。

って買う前に気づけよってことですなorz
まぁ、それでもその先を読んでいくと。同じく「はじめに」の中ですけど、
                                   (以下引用)
 ――しかし四十年かかって、ようやく答えにたどり着いたのです。
「イマイチ」の正体は、才能やセンスの有無ではありませんでした。人間の脳に備わった
情報処理のクセ――つまり「バイアス」が原因だったのです。      (引用終わり)

という感じで、もうほとんどネタバレに近くなっちゃいますのでこの辺でとどめておきますが、
人の心理みたいなところに思索が及んでいきます。
といっても、著者は心理学とかの研究者でもないので
なんらかの研究結果などのエビデンスに基づいた話じゃないですけどね。

 

というわけで、本書の核となる部分はこの程度にして、ちょいと与太話のようなことを紹介しましょう。
                            (以下引用、改行位置変更)
 ファッションに頓着しない人がチェック柄のシャツを選びやすいのはなぜか?
これは自分も経験があるのでその理由を書いておきます。ファッションに興味がないと、
鏡を見ないんですよ。その調子で服屋に行ったとき、いったい何に合わせてデザインを選
ぶか? これが自己イメージと重なる「平均値」なのです。眼鏡も髪型も、なんとなく平
均顔に合わせたセルフイメージで選んで、チェック柄をよく着ているタイプのあのファッ
ションに落ち着くわけです。                     (引用終わり)

うーん、これはどうなんでしょうねぇ。
ボクもファッションには無頓着です。少なくともお金はかけません。ブランドにも拘りません。
なので「鏡を見ない」というのは肯定です。
朝、顔を洗っても鏡は見ませんし、トイレの洗面台の前に髪を弄ってる男には冷ややかです(笑)

だからといってボクは特にチェック柄のシャツは着ませんけどねぇ。
嫌いとかダサイとかで避けているわけでもないけど着ませんよねぇ。
平均顔」ってのもイメージしてない気がしますが、そこは深層心理の部分なので分かりませんが。

まぁボクの場合は普段眼鏡をかけてないし、髪型は天然パーマの独特のものなので、
なにが平均顔なのか分からないというか、自分が平均値だとは認識してないので、
だからそもそも「平均顔」をイメージするはずもない、ということなのかもしれないですねぇ。

 

もうひとつ。これはなかなか鋭い視点というか、個人的にはハッとさせられました。
                                   (以下引用)
 私たちは日々、漫画や映画、ドラマ、小説といった多様な創作物に囲まれています。そ
の中で「これは面白い!」と感じる瞬間には、実は大きくわけて二つの異なる種類があり
ます。一つは、「これは自分の好みにぴったりだ」と心から思える、自発的な面白さ。もう
一つは、「みんなが面白いと言っているから、自分もそう思えてくる」という、共感的な面
白さです。 (中略)   「共感的面白さ」を求めている人は、自分の推している作品を
受け入れてもらえないことにかなりの不快を感じます。社会的な一体感で脳が報酬を受け
ているので、それが達成できないと「どうして共感してくれないんだよ」と脳が不満を感
じるわけです。一方「自発的面白さ」を求めている人は好きな作品を否定されても平気で
す。すでに脳は報酬を受けているので、他人に何を言われても特に変化は感じません。「好
きなモノは好きだ」と思うことに慣れているからです。         (引用終わり)

おう、なるほどなるほど。
当ブログをそれなりに読んでいる方というか、ボクJETを知っている方はお分かりのように
ボクは「『自発的面白さ』を求めている人」に当たるんでしょうね。
他人が何と言おうと「好きなモノは好きだ」というスタンスですから。

でも、あれですね、例えばクルマのイベントなんかに行ったりすると、
旧知のみんなとのオフ会とかは別ですけど、そうではないイベントに参加する人たちの中には
共感的面白さを求めている人も多いのかもしれないですねぇ。
特に人気の旧車やスーパーカーや分かりやすいレア車や高級車などを見せに来る人は
おそらく共感というか見せびらかしてちやほやされたいという気持ちの人も多いのかもしれませんね。

自発的面白さを求める人と共感的面白さを求める人、そりゃぁなかなか馴染めませんわなぁ。
なのでボクも共感的面白さを求める人とは現場では交わらないようにしているわけですが、
ついついこのブログでもチャチャ入れたり揶揄したりしちゃうんですよね(笑)
すると、おそらく共感的面白さを求めている人には相当に嫌悪されちゃうんでしょうね(爆)

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