新書「日本政治と宗教団体」

朝日新書「日本政治と宗教団体 その実像と歴史的変遷」蔵前勝久 中北浩爾(こうじ)著を読みました。
前回紹介の「外国人急増……」の記事でも少し触れましたが、外国人問題の前に裏金の問題ですし、
それより前に宗教・政治の問題だろうとボクは考えてますし、
裏金も宗教の問題も根っこは繋がってる部分はたぶんにあるし、
それが民主主義のあり方を歪めているわけですから先ずはそれを正さない限りは先に進まないはずです。
ということで、本書がたまたま目に留まったので買って読んでみました。
もちろん、読んだのは少し前の昨年末のことで、いつものようにそれから記事にするのに時間がかかり、
そうこうしてるうちに突然の解散総選挙となってしまったので
こんなタイミングでのこの記事のアップということになってしまいました。
なので、他意があるわけではありませんのであしからず。。。
なお、本書は2025年11月30日発行ですから、高市内閣発足直後までの情報となっています。
つい最近になって高市氏自身と旧統一教会との関係のニュースも出回っていますが、
むろん少なくとも本書においてはそれらについては何も触れられていません。
また、著者の蔵前氏は朝日新聞記者、中北氏は中央大学法学部教授ということだそうです。
二人の分担ということでは、第1章の「創価学会」のみを中北氏が担当し、他は蔵前氏が著しているので、
基本的には全体としては蔵前氏が構想して一部のみ中北氏が専門分野を担っている形と言えるでしょう。
そして、本書では帯にも出でくるようにその創価学会≒公明党だけではなく、
安倍元首相銃撃事件の発端ともなった旧統一教会だけでもなく(これはいまだに新情報も出てますが)、
神社(本庁)と日本会議、立正佼成会など広範囲に渡っています。
本書の中身を事細かに紹介しだすとキリがないというか、腹立たしくて憂鬱な気分になっちゃうので、
さらっと「序章」に書かれていることを断片的に紹介して終わりにしたいと思います。
(以下引用)
一九九九年、公明党が連立に組み込まれた時の自民党側のトップは小渕恵三だった。小渕も、
小渕を支えた官房長官の野中広務や青木幹雄も、所属派閥は小渕派(平成研究会)だった。平成
研究会の源流は、田中角栄である。田中は、野党だった公明党と縁が深かった。田中は、自民
党と公明党との間に共通項を見いだしていた。 (引用終わり)
田中角栄にまで遡るんですねぇ。
(以下引用)
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を扱う第2章で触れるが、安倍は「保守派のスター」と
して知られる一方、少なくとも第二次政権では持論にこだわらず、選挙至上主義、実利主義を
重視した。安倍からみれば、公明党の支持母体である創価学会は肌が合わないとはいえ、自民
一強を支えてくれる貴重な「集票マシン」だったはずだ。 (引用終わり)
なので旧統一教会についても集票マシンもしくは集票支援マシンとしての認識でしかなかったのでしょう。
もともと確固たる政治信条などなくスターというかアイドルとして担がれていたに過ぎないけど
集票には貪欲というか雑食でなんでも飲み込んだということだったのでしょうね。
というか、集票こそが政治だという信条(?)だったと言えるのかもしれませんが。
さらに、、、、
(以下引用)
公明党の連立離脱の本質的な理由は、高市自身の保守色の強さに加え、創価学会・公明党を
忌避する政治家の要職への登用だっただろう。
麻生太郎元首相を副総裁に、旧安倍派幹部の萩生田光一元政調会長を幹事長代行に据える人
事が表面化すると、 (引用終わり)
公明党は裏金議員(ここには萩生田氏も含むが、彼はさらに旧統一教会との問題もあり)の重用とか
政治と金の問題に対する認識の違いをもって自民党との連立解消に動いたと主張してましたが、
上記のように単純に公明党軽視が気に食わなかったということでしょうね。
そして公明党・創価学会から距離を置く一方で、、、
(以下引用)
党四役のうち、保守色の強い新道政治連盟が全面支援する有村治子を総務会長に、神社本庁
が組織的に支える日本会議国会議員懇談会の会長を務める古屋圭司を選挙対策委員長に就けた
ことだ。高市内閣の発足を前提として、政府の要となる官房長官に木原稔を内定させたとの情
報も火に油を注いだ。木原も日本会議国会議員懇談会の幹部を務めており、自民内からも「右
派オールスターだ。公明のメンツを潰した」との声があがった。 (引用終わり)
その代わり日本会議など右翼さらにはネトウヨを利用して集票が見込めるということなのですかねぇ。
ってか、当面は高市ブームで波に乗ろうということなんでしょうけど、
それこそ安倍氏と同様に高市氏のアルドル化の始まりみたいで、
度が過ぎると暴走というか本性が顔を出しそうですな。今までは猫被り状態だと見てますから。
まぁ、どうなることやらですかね(笑)
それにしても公明党、今度は立憲民主と一緒に自ら“中道”なんて、、、失笑でしかないけどねぇ。
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