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新書「日本文化の核心」

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講談社新書の「日本文化の核心 『ジャパン・スタイル』を読み解く」松岡正剛(せいごう)著を読みました。

本書は2020年3月初版発行とちょい昔の本ですが、
ボクは最近になってネットニュース記事で知ってなんとなく面白そうだなと思い通販で購入しました。
それもあってボクが購入したのは2025年2月発行の第14刷ということになってます。
ということは結構売れてる本ということなんですかね。
まぁ、本に限らず売れてるかどうかとか流行りかどうかとはボクにはどうでもいいことですけど。

なお、著者の松岡正剛氏はボクはまったく知りませんでしたが、
本書によると肩書きは編集工学研究所所長となってます。
編集工学って何それ? だし、そんな研究所がどんな研究所なのかも全くもって謎ですけどね。

 

本書の「はじめに」には次のように書かれています。
                                   (以下引用)
 こうして私もいろいろ書いたり語ったりするようになったのですが、本書はそれらの反
省と忸怩たる思いを払拭するためにも、日本文化の真骨頂というか、日本文化の正体とい
うか核心というか、ずばりディープな日本の特色がどこにあったのかについて、新しい切
り口で解説してみようと試みたものです。
 お米のこと、柱の文化について、客神の意味、仮名の役割、神仏習合の秘密、間拍子と
邦楽器、「すさび」や「粋」の感覚のこと、お祓いと支払いの関係、「まねび」と日本の教
育、公家と武家の日本のガバナンスのありか、二項同体思考やデュアルスタンダードの可
能性などを採り上げ、それぞれを相互に関連させながら手短かに解説してみました。日本
文化案内としてはかなりユニークな視点を組み合わせたつもりです。   (引用終わり)

なかなか面白そうな内容みたいですよね。
ただ、正直に言ってしまうと、あくまでも個人的な感覚ですが、
全体を通じてはどこかで誰かが言っていたような内容というか視点が多い気がして
上述のような「新しい切り口」とか「ユニークな視点」というのがあまり感じられなかったです。

ただ、それで面白くなかったとか、ましてや読む価値がなかったというわけではなくて、
そういう意味では、ほぼほぼすんなりと頭に入ってくるような内容になってたと感じたわけです。
でも、一方で著者は同じく「はじめに」の中でこんなことを書いています。
                                   (以下引用)
 日本文化はワビとかサビとかばかり言って、どうもむつかしいというふうに言われてき
ました。だからわかりやすく説明してほしいとよく頼まれます。しかし、この要望に応え
る気はありません。断言しますが、日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくい
と見える文脈や表現にこそ真骨頂があるのです。(中略)
 日本は一途で多様な文化をつくってきました。しかし、何が一途なのか、どこが多様な
のかを見究める必要があります。日本人はディープな日本に降りないで日本を語れると思
いすぎたのです。これはムリです。安易な日本論ほど日本をミスリードしていきます。本
書がその歯止めの一助になればと思っています。            (引用終わり)

先にボクはすんなりと頭に入ってくるような内容だと書きましたし、
本書はそれほどむつかしいとも分かりにくいとも思いませんでしたが、
たまに「ハイコンテキスト」みたいに日常で使われない言葉が出てくるのは面食らいます(笑)

ハンコンテキスト(ハイコンテクスト)って調べるといろいろ解説されてますけど、
簡単に言っちゃえば「空気を読む」とか「阿吽の呼吸」、「以心伝心」とかいうことらしいので
だったら日本語でそう言ってくれればすんなりと理解もできるし納得もできるんですけどねぇ。

それはさておき、ここでは「日本人は〇〇だ」みたいな紋切型、ステレオタイプの結論はないので、
そういう意味では結論を求めている人には分かりづらい内容と思われるかもしれないし、
また先にボクがあまりユニークに思わなかったと書いたけど、
それは結論がありきたりであるという意味ではなく
そこに至る思考過程にどこか既視感があるという意味なんですよね。

 

それで、本書の内容そのものについてあれこれ紹介しませんが、
先ほどでてきた「ワビ」、「サビ」について少しだけ載せておきましょう。まずは「サビ」。
                                   (以下引用)
 サビは「寂び」と綴ります。今日の言葉でいえば「寂しい」のサビでもありますが、こ
の「寂び」はもともとスサビの状態をあらわしている言葉で、何か別のことに夢中になっ
ていることで、きっとそこには夢中になるほどの趣きがあるのだろうなと思わせる風情を
示す言葉です。                           (引用終わり)

次は「ワビ」。

(以下引用)                                  い
わば、不如意を「お詫び」して、数奇の心の一端を差し出すのです。
 これが「侘び」の出現なのです。侘しい暮らしのなかで、あたかも不如意を詫びるかの
ように、心ばかりのもてなしわする。これが「侘び」の出現です。    (引用終わり)

もちろん、本書でももう少し詳しくいろいろと解説されているわけですが、
この引用部分からだけでは分かったような、でもよー分からんよーな……ですよね(笑)

ただ、強引に解釈すれば、寂しくて侘しい暮らしをしてるからこそワビ・サビが生まれるとも。
やはりリタイア生活(隠居生活?)こそがワビ・サビに迫れるのかもねぇ(爆)

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