ラリっ娘に本物(？)のシートファンを装着してみたが……

エアコンのないラリっ娘にはこの記事のようにヘッドレストの支柱に取り付けて主に首回りに送風する
変わった扇風機を装着していて、それなりに効果を実感しているわけですが、
その商品名はなぜか「CAR SEAT COOLING FAN」となっているんですよね。

また、その前に付けていたこちらの商品も「Vihicle Seat Fan」ってな商品名になっていて、
違和感があるというか、確かにシート（のヘッドレストの支柱）に装着するわけですが、
どうもそんな名称だとシートそのものから送風されるとか冷却されるモノをイメージしちゃうんですよね。

まぁ、どちらのモノもヘッドレスト辺りから背中まわりに送風して背中の蒸れを解消しようという
意図もあるようですけど、シートのホールド性を活用してちゃんとしたドラポジを取ろうとするなら
背中はバックレストに密着させるわけで、そこには送風されないので意味をなさないんですよね。

女性に多い（と書くと偏見になりますが）ハンドルしがみつきドラポジなら送風は意味があるけど、
そもそもそんなドラポジの人は背中が蒸れることもあまりないかと。。。
かくいうボクはちゃんとしたドラポジを取りますけど、別に背中もお尻も蒸れて困ることはないかな。
それでも、シートとの間に送風される本物(？)のシートファンなら体感温度は下がると期待できますよね。

そして、そのようなグッズというかガジェットが市販されているのは知っていたのですが、
逆にそれ自体が滑ったりシートのホールド性を悪化させたりするんじゃないかとの懸念もあって
いままでスルーしていたのですが、興味本位とダメ元という感じで買って試してみることに。

 
楽天さんでテキトウによさげなのを買ってみました。
「VIGOUROUS 車シートクーラー ZL013」というので、税込・送料込7,499円(クーポンで-500円含む)。
さらに安いのもあったのですが、ラリっ娘のインテリアに似合いそうな感じなのと、
性能的にもなんとなく良さそうな感じがしたので、そうつまり直感だけでこれにしました。

 
いちおう、楽天さんのページではファンが１６個の付いている８代目・最新仕様ということです(笑)
それと、何故かヘッドレスト・カバーも付属していますけど
まぁこれは送風とは無縁なので色合わせぐらいの意味しかないですかね。なので使いません。

早速、装着して試してみましょう……と思ったのですが、
 
左画像の取扱説明書によると、上部をヘッドレスト支柱にベルトで吊り、
シートバックとシートクッションの隙間からカードボタンなるものを挿し込んで、
シートクッション前部は巻き込んで底面にフックを掛けるだけとのこと。

楽天さんのページでも動画で紹介されていて、
特に腰のところがしっかり固定できるかどうかがホールド性の肝だと思うのでこれなら安心と思いきや、

あれっ、そのカードホダンなるものはなく、ピンク矢印のように全体に回す伸縮ベルト構造に。
うーん、これではちょいと心もとない構造だよなと思いつつ、ダメなら後で考えることにしますかね。

 
逆にいい意味で裏切られたのがこの電源のシガーソケットの仕様。
楽天さんのページでは「シガーライター部分はusbポートが付きません」と書いてあったんだけど、
USBポート×２が付随した仕様となってました。

これが何気にラリっ娘の場合は使い勝手がいいんですよ。
というのも、ラリっ娘にはアクセサリー連動でないスイッチ付き３個口＋ＵＳＢの電源ソケットを
装備していて、このシートクーラーもそこの一つから電源を取ることになるわけですが、
前に装着した首用扇風機とお股用扇風機はUSBポートからの電源となるので、
これを使えば一つのシガーソケットからまとめて電源が取れて、スイッチ一つで操作できるわけです。

 
というわけで、装着完了。色合い的には赤部分の色褪せとかはともかくそんなに違和感はないかな。
ショルダー部分が少し浮いていて裏地が見えるのが気になるけど、
それを言ったら元のシート生地のほつれの方がよほど気になりますしね。
ここは、いい加減に補修したらどうかと自分でも自分に突っ込み入れたくなるくらいなんですが(汗)

で、使用してみた印象ですが、まぁ涼しいです。
もともと蒸れは感じてなかったけど、やはり体感温度は確実に下がりますし送風自体も感じられます。
ただし、これは首用扇風機でもお股用扇風機でもあるいは走行風でも同じことなんですが、
外気温が体温に近くなるほどの猛暑や直射日光が射し込む酷暑ではいくら風があっても暑いですね。

まっそんな日はエアコン無しのクルマには乗らないのが一番ですな(笑)

それとは別にシートの機能としてはどうかというのが最初の懸念点だったわけで、
その点では、まずはシートカバーみたいとはいえやはりそれなりに厚さがあるので
着座ポイントが前寄り＆上寄りになってしまいます。

前後方向はシートスライドでワンノッチ下げれば解決しますが、
シートリフターなど付いてないラリっ娘では着座高さが上がってしまった分はどうしようもないです。
ただ、その状態でも頭上空間、前方視界、メーター視認性は特に問題なく、すぐに慣れます。
ラリっ娘にはチルトもテレスコもないけど、人間工学的に基本に忠実に設計されてるから大丈夫なのかな。

シートのホールド性という点では、シートとこのクーラーとのズレはあまり気にならないけど、
このクーラーの表皮は少しだけ前後に滑る感じがあります。
なので、少しづつ骨盤の位置が前にズレてきやすい。

そして、横方向にはあまり滑る感じはないけど、着座位置が高くなったことと
骨盤の位置が前にズレやすいために腰の部分のホールド性がやや甘くなるのが欠点というところ。
とはいえ、街中走ったり、高速走ったりではほぼ問題はなく、
かなりヤンチャに峠を走ると気になる程度なので、夏場限定ならこのままでいいかなという感じ。

というわけで、秋になって涼しくなるまではしばらくこのまま使ってみましょうかね。