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新書「動的平衡ダイアローグ」を読了

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小学館新書「新版 動的平衡ダイアローグ 9人の先駆者と織りなす『知の対話集』」福岡伸一著を読みました。

福岡伸一氏の本は「動的平衡」、「動的平衡2」、「動的平衡3」他何冊も読んできましたので、
その続編というか最新版というか「動的平衡4」とでも言えるような内容かと思いましたが、違いました。

というか、「ダイアローグ」って書いてあるのに恥ずかしながらその意味がピンと来ていませんでした。
パソコンのダイアログボックス(画面)なら分かりますけど、ナニソレと思ってしまいましたが、
dialogue=対話という意味で、それ故にダイアログボックスと言われるようになったんですね。
モノローグがひとりで喋るので、それに対してダイアローグで対話ってわけですな。
今さらひとりで勝手に合点してました(恥)

つまり、本書は福岡氏と他の9人の方とそれぞれ対話をしたのを本にしたというものなわけです。

そしてその対話の相手は帯にも書いてありますが、小泉今日子、カズオ・イシグロ、平野啓一郎(作家)、
佐藤勝彦(宇宙物理学者)、玄侑宗久(げんゆうそうきゅう、作家・僧侶)、ジャレド・ダイアモンド
隈研吾(建築家)、鶴岡真弓(ケルト芸術研究家)、千住博(日本画家)となっています。

 

いきなりのトップバッターが(この順に対話していったわけでもないでしょうが)キョンキョンなのは
意表を突かれたという感じですが、次のような感じで動的平衡というお題につなげています。
                                   (以下引用)
福岡 小泉さんって、自己模倣をしないで、いつも変わりますよね。アイドル時代も他の
アルドルが聖子ちゃんカットなのに、いきなり短くしたり、刈り上げたりとか。常に自分
のイメージを率先して破壊しています。(中略)
福岡 イメージを壊してから、新しいものを創造していますよね。まさに「動的平衡」で
すね。                               (引用終わり)

なるほど。とそこに納得だけで終わる話でもないのですが、
ボクは自分のイメージに固執しているわけでもないのになかなか壊せないし新しく創造できてないので
ある意味でキョンキョンのような存在に憧れるところはありますかね。

もちろん、髪型だけの話ではないのですが、チリチリ天パーのボクはなかなか髪型変えようがないし。
いっそのこと金髪にでもしてみようかしら(爆)

 

で、それぞれの方との対話内容の中身についてここであれこれ書くことはしませんが、
ひとつだけこれもキョンキョンとの対話の中での話で面白いことが書かれてたので紹介しましょう。
                                   (以下引用)
 チョウって、小さな卵をミカンとかサンショウみたいな柑橘系などの葉っぱに生みつけ
るわけです。卵からかえった幼虫はそれを黙々と食べて育っていく。その幼虫はだんだん
大きくなるんですけど、ある程度丸々と太ったら、サナギになりますね。でも、サナギの
なかで何が起きているのかというのを少年時代のハカセは知りたかった。それで残酷なん
だけど、開いて調べてみたら、真っ黒などろどろの液体となって溶けている状態でした。
もう、幼虫がいったん完全に破壊されちゃってるの。          (引用終わり)

ここで「ハカセ」とは福岡氏自身のことです。
サナギの中がどうなってるのか調べたいなんて考えたこともないし液体状態というのはびっくり。

でもちょっと待てよ、なんかボクも子どものころにサナギを開いてみたこともあった気がするなぁ。
けれど、そんなどろどろ液体になってた記憶はないんだけど。。。

単にナニコレと思っただけで、幼虫→サナギ→チョウになるからサナギの中身はどうなってる?
という生物学的・科学的な興味で開けてみたわけでもないからよく覚えていなかったんですかね。
そういうところが、ハカセになれるかどうかの違いなのかもしれませんね(笑)

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