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新書「浅田真央は何と戦ってきたのか」を読了

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ワニブックスPLUS新書の「浅田真央は何と戦ってきたのか フィギュアの闇は光を畏れた
真嶋夏歩著を読みました。

5,6年ほど前には浅田真央展@高崎高島屋(無料)を観にいったくらいなので
真央ちゃんはそれなりに好きですから、本書を買って読んでみました。
といっても、ブックオフで中古本をたまたま見かけて100円だったので買っただけですが(汗)

ですから、本書が発行されたのは5年以上前の2018年10月となっています。
まぁ、真央ちゃん引退後ならあまり最新かどうかは内容的には関係ないとは思いますけど。

ただし、本書は浅田真央の伝記みたいなものではなく、真央ちゃん自身の言葉も含まれてません。
それよりも大半はフィギュアスケートの採点や団体組織などについての話です。
ですから、浅田真央とは直接関係ない話もかなりのボリュームで書いてありました。

なお、著者・真嶋氏はフリーライター、スポーツライターということらしいですが、
本書はとにかく難しい話が多いです。文章そのものは平易ですけど。
フィギュアの採点や演技の専門用語は詳しくない人間からするとチンプンカンプンなので。

フィギュアの解説なんかでも解説者がジャンプの種類、
ルッツ、サルコウ、アクセル、トウループとか何回転とか叫んでたりしますが、
こちとら別にそこまで興味がないし、その違いも難易度も理解してないので、どうでもいい感じだし、
回転不足、エッジエラーがどうとか言われてもまったく分からないですからね。

ましてやフィギュアの採点についての詳しい話も知りたいとも思ってないですからねぇ。
ただ、本書を理解するにはそれらについてもひと通り知っておかないとチンプンカンプンで終わります。
いちおう、本書でもフィギュアの採点方法について説明をしてくれてはいますが、、、
                          (以下引用)
 採点を理解するための重要なキーワードは4つ。「技術点」「基礎
点」、「出来栄え点(GOE)」、「演技構成点(PCS)」。
(以降、出来栄え点を「GOE」、演技構成点を「PCS」と記す。
                         (引用終わり)

と書いてあっても、なぜ出来栄え点をGOEと略すのかについて何の説明もないので
この1文だけでそれを瞬時に記憶せよというのは無理難題で、
その後にGOEとかPCSとか出てきても、いちいち何だっけ?と読み返すわけでもなく、
なのでまーよく分からないまま適当に読み進めることになってしまうんですよね。

 

そんな感じで適当に読んだ感じでも、まぁフィギュアの採点はとても曖昧でいい加減で、
だからこそ国、スポンサー、その他いろいろな組織や人など選手本人以外のチカラが大きく作用する、
そんなところのようですし、本書のいわんとするところもそこにあるようです。

じゃぁ、その浅田真央が戦った選手以外の人やそのチカラって何だ?ということですが、
まぁそこはあまりズバリと書かれているわけではなく、
韓国やロシアとかサムスンとか出てはきますし、
日本人なら城田憲子とか橋本聖子などの名前も出てきますけどね。

そして、本書の中でスポーツ・ジャーナリストの杉山茂樹氏(知らないけど)が次のように語ってます。
                                  (以下引用)
 こういう競技を長く取材してきた僕から見ると、「フィギュアって、スポーツなの?」
というのが率直な感想。採点競技なうえに非常に限定されたローカルルールが多く、競
技自体が暗黙の了解で成り立っているのかな、と。少なくとも、審判の中立性や判定の
公平性、透明性などが担保されてなかったら、スポーツとは呼びにくい。しかも一般的
には五輪に出場可能なアマチュア選手が、ショーという名の興業に出て活動費を稼ぎ、
その一部を連盟に上納する。ものすごく特殊な世界です。しかも公益財団法人なのに儲
かってる。                            (引用終わり)

まさにボクもそう思います。「フィギュアって、スポーツなの?」ってね。
なので、オリンピックをはじめとしてフィギュアの中継などもたまに見るけど、
別に勝った負けた、何点取れたとかどうでもいいし、
ただ詳しくなくても感激・感動するし、そこを楽しみに観ているだけなんですよね。

そういう意味では、例えが悪いと言われそうですけど、お笑いショーレースと同じ感覚なんですよね。
お笑いを採点して競うことに意味はないし、だから誰が優勝するかとか興味ないし、点数に意味はない。
ただ、面白いかどうかをみたいだけなんだから。

と考えると、やはりフィギュアって、スポーツなの? となっちゃいますね。
もちろん、やってる本人はそれらも承知の上でその世界でやっているのでしょうし、
本人がスポーツだと考えているのならそれはそれでスポーツなんだと思いますが、
それでも観ているボクとしてはスポーツとしては観ていないということになるんですよね。

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