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新書「日本の闇と怪物たち 黒幕、政商、フィクサー」を読了

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平凡社新書の「日本の闇と怪物たち 黒幕、政商、フィクサー」佐高信、森功著を読みました。
最初に断わっておきますが、本書も本記事も昨今の政界の「裏金疑惑」とは直接関係ありません。
たまたまちょっと前に読んだ本がこれだったというだけのことですからあしからず。

また、前回紹介の「黒幕の正体」も“日本”と“黒幕”という切り口では似たようなものになりますが、
内容的には、あるいは視点というところにおいてはむしろ真逆とも言えるような内容の本です。

というのも、前回紹介本は馬渕睦夫と松田学との対談形式ですが
特に参政党代表の松田氏が極右に近いことから部分的にかなり右寄りな内容になっていたのに対し、
こちらは評論家の佐高氏とノンフィクションライターの森氏との対談形式ではあるものの
特に佐高氏は支持政党が社民党ということから左寄りなためか、保守勢力に対して厳しいスタンスです。

それもあり、前回紹介本は馬渕氏のいうディープステートという謎の組織を黒幕としているのに対し、
こちらでは具体的な組織や人物を名指しで黒幕、政商、フィクサーとして取り上げています。
なのですが、どちらがためになるとか面白いかという問題でもないでしょうし、
まぁ右寄り・左寄りの両方の本を読むことによってボク自身の視野が広がるのはよいことですかね。

 

本書の「はじめに」では佐高氏が次のように書いています。
                                   (以下引用)
 二〇二一年に出した『時代を撃つノンフィクション100』(岩波新書)に私は森さん
の『許永中』(講談社+α文庫)を選び、次のように書いた。(中略)
   一貫して「日本の闇」を暴くことにこだわってきた森功は『悪だくみ』(文芸春秋)
  も書いた。言うまでもなく、安倍晋三夫人が安倍と加計学園の加計孝太郎らが一緒の
  写真を撮り、「男たちの悪だくみ」と名づけたことに由来する。安倍の友人の記者で
  あれば女性をレイプしても逮捕されなかったりして、安倍の権力の私物化は底が抜け
  た感じさえしたが、森友学園と加計学園の問題はまさに一線も二線も越えている。
   許永中と安倍晋三のどちらが、ヨリ悪なのか? そんな問いさえ発したくなってし
  まう。(中略)
「黒幕というのは基本的に右翼出身の人が多い。アメリカとつながった親米右翼です。典
型的なのが、戦後の黒幕として最初に名が挙がる児玉誉士夫でしょう。  (引用終わり)

面白い(といってはいろいろ失礼でしょうが)のは安倍氏は悪だが黒幕とは称してないこと。
黒幕は他にいるんでしょうね。彼は表で演じていただけというか黒幕に操られていただけ。
そして、黒幕は親米右翼というのはその先にディープステートの存在があるというのなら
馬渕氏がいう「日本人が知らない世界の黒幕」とは繋がっていることにもなりますかね。

なお、戦前回帰を目論む保守なのに鬼畜米兵のはずが親米となっている親米右翼というのも妙ですが
それについてはこの「日本の右翼と左翼がわかる本」を読んでいたのでまぁ納得の範囲ですかね。

 

そして、本書の本文については内容紹介はしませんが、「おわりに」は今度は森功氏が書いています。
                                   (以下引用)
 安倍にとって最も強力な支持者の一人が、元JR東海名誉会長の葛西敬之である。本書
に先んじて刊行した『国商』(講談社)では、「最後のフィクサー葛西敬之」という副題を
付けた。葛西は、中曽根康弘行政改革の黒幕として国政にかかわってきた元関東軍参謀の
瀬島龍三に師事し、かつて「国鉄改革三人組」と呼ばれた。その葛西が自らのブレーンで
ある高級官僚たちを送り込んでつくったのが安倍政権だったのである。(中略)
 光り輝いて見えた安倍に対し、政治の表舞台に登場しない葛西は、あくまで影の存在と
いえる。両者の関係は表と裏と言い換えてもいい。取材をしていくと、この十年来、日本
を本当に動かしてきたのは、この最後のフィクサーだったと痛感した。  (引用終わり)

ふむふむ、なるほど、なるほど。
まぁ、これもひとつの断面でしかないでしょうし、ひとつの視点でしかないでしょうし、
実際に本書に書かれていることはこれだけに集中しているわけでもないですけどね。

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