単行本「女子大生、オナホを売る。」リコピン著を読了
実業之日本社の「女子大生、オナホを売る。」神山理子(リコピン)著を読みました。
タイトルからだと前回紹介の「同人AV女優」に続いて下ネタというかエロ関連の本かと想像されますが、
いやね、ボクもそう思ったから手に取ったのですが、内容的にはビジネス書ということになります。本当。
まずは著者がなにもんかというと、何年か前には女子大生だったのは分かりますが、
表紙のイラストのように見た目がちょっとエロい感じなのかどうかはさておき(笑)
※本書の表紙カバーの裏表紙の袖には著者の顔写真が掲載されてます。
本書の「はじめに」では真っ先に次のように自己紹介されています。
(以下引用)
こんにちは、神山理子(リコピン)です。
25歳です。
18歳から楽曲制作の仕事を始めて、20歳でシンガポールの会社にてWebマーケ
ティングの修行をして、音楽メディアを業界№1までグロースして事業売却、21歳
でオナホD2Cの会社を創業して、販売初日にAmazon売れ筋ランキング4位を獲
得、22歳で4つのD2Cブランドを創業、24歳で売却をしました。
本書では、当時下ネタが苦手な女子大生だった私が、初めてオナホD2Cを立
ち上げたときに何を考えていたのかを振り返っていきます。(中略)
あとはマグロ漁船に乗ったり、ひよこのオスメスを仕分けるバイトをしたり、自
宅の周辺に生えている雑草を1ヶ月食べて過ごして17kg痩せたりしていました。
ビジネスに全然関係ないと思われるかもしれませんが、こういった経験は間違い
なく全て自分のビジネスに生きています。
それらも詳しくは本編にてお話ししていきます。 (引用終わり)
本書では「D2C」についての説明はありませんが、
「Direct to Consumer」の略ですから直接ECサイト(Amazon)でオナホを売ったということですし、
オナホに限らずどのように考えればD2Cで成功できるかというHow to本が本書なわけです。
なので、ひとまず、オナホとか女子大生だとかそういうことは置いとくと
本書はビジネス書でありHow to本なのは変わりがありません。
でも、ボクはD2Cで成功したいとか何か売りたいとかビジネスしたいとか全く考えてないので
単なる興味本位だけで本書を読んでみたというわけです。もちろん、エロの要素はありません。
それにしても、まぁ破天荒な方ですよね。
なので、本書を読んだだけで彼女のようにD2Cで成功できるのかというと、たぶん無理でしょうね。
彼女のような常人離れした経験と感性がなければなかなか同じようにはいかないんじゃないですかね。
そういうところも含めてボクは興味本位で面白おかしく本書を読むことができましたけど。
ただし、本書の内容は破天荒というか荒唐無稽な話となっているわけではなく、
きちんと整理されて、平易な言葉で書かれているので、とても分かりやすく、
そういう点ではHow to本としても優れていると感じさせてくれましたけどね。
で、そのHow toの部分についてはボクも興味はないので、ここでも紹介しませんが、
断片的に面白いなと思ったことなどを幾つか紹介しておきましょう。
先ずはどうしてアマゾンで販売したのかについてですが、会員数と信頼性が挙げられていますが、
(以下引用)
「楽天市場やYahoo!ショッピングはダメなの?」と疑問に思う方がいるでしょう。
実は楽天市場やYahoo!ショッピングはオナホールの出品が規約違反なんですよ。
思わぬ落とし穴なので、販売チャンネルを選定する際には、規約を必ず確認しま
しょう。 (引用終わり)
えっ、そうなん? 以前に楽天さんからTENGAのオナホを買ったことあるんでしすけど(笑)
確かにあまり品揃えとかはよくなかったので、規約違反だけど網から漏れただけだったのかな。
それと、TENGAは有名ですが基本は「使い捨て」なんですが、
このリコピン企画のは「繰り返しのオナホ」とのことです。
ここも、リコピンの調査と考察から導き出された戦略ということになるようですが。
そして、その爆売れしたオナホとはいったいどんなものなのかというと……
(以下引用、改行位置変更)
商品名「淫乱覚醒~“アナタ好み”になりたいの~」
コンセプト「使えば使うほど、素材が形状変化して自分のチンチンに馴染む育成型オナホール」
(引用終わり)
ちょいとここで紹介するのも憚られるほど際どいキャッチコピーとなっていますが、
確かになんだかそそられる感じがしますね。
いやー、気持ちよさそうというよりも、どんな構造や素材になってるんだろうと
そのエンジニアリング部分に元エンジニアとして興味が湧いてくるという部分が大きいですが(汗)
ただし、リコピンさんはエンジニアでもないし、女性だから実際に確かめることも出来ないので(笑)、
それらについては本書では何も言及されていません。
おそらく開発や製造はどこかの誰かに丸投げしているんでしょうね。
なので、リコピンさんは構想・企画、そして宣伝・広告・販売だけをしているわけですし、
販売初日に爆売れしたというのだから、実際の使い勝手が良くて快感なのでリピーター爆増よりも
とにかくキャッチコピーなりパッケージなり価格なり第一印象がまず良かったということでしょう。
もちろん、キッチコピーだけよくてもその後の販売は続きませんから、中身・機能の大切ですが。
その後、第2弾のオナホも販売されているし、そのD2Cブランドも売却できているので、
それなりに中身・機能もちゃんとしていたのでしょう。
その第2弾のオナホがどんなものだったのかというと。
(以下引用、改行位置変更)
商品名「リアマン構造」
コンセプト「ホンモノの女性器に近い構造を再現した」 (引用終わり)
あはは、これもどんな構造、どんな素材で再現しているのかエンジニアリング的興味が尽きませんね。
さらに、その開発過程、検証過程なども知りたくなってきちゃいますな。
やはりボクはまだ元エンジニアの思考が強く残っているんですかねぇ。
まぁでも同時に単なるエロジジイでもあるわけですけど(爆)
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