新書「痛みが消えていく身体の使い『型』」を読了
なお、ボクは今現在は慢性疼痛に悩まされているわけではありませんが、
以前は長年に渡り両脚の疼痛(MPS)に悩まされ続けていたわけですし、
何回か突発的な腰痛(いわゆるギックリ腰)にも見舞われてしまっていましたから、
予防的な意味合いで、かつ知的好奇心で読んでみることにした次第です。
本書の表紙カバーの袖には次のように本書の紹介をされています。
(以下引用)
ほとんどの慢性痛や不調は、長年の身体の使い方の癖が原因なので、これ
を解決するには、「基本の型」を身につける他ありません。けれども私たち
は、日常動作の「型」を教わったことがありません。多くの人は立っている
つもり、座れているつもり、歩けているつもりでも、実際にはきちんとでき
ておらず、いわば「型なし」の状態なのです。「形なし」で崩れた姿勢や間違
った動作パターンを繰り返していたら、いずれどこかに問題が起きます。
本書では、それを習得するためのコツを動画でわかりやすく解説します。
痛みや不調から解放された、真に幸せな人生を手に入れましょう。
(引用終わり)
「動画でわかりやすく」と書いてありますが、本ですから直接動画が見られるわけではありません。
各ページにQRコードが印刷されていて、スマホでそれを読み取って動画にアクセスします。
なので、スマホ等を持ってない人はこの本を買っても動画はみられませんし、
スマホ等で動画を観るのに慣れていないボクにはあまり嬉しいスタイルではありませんでした。
とはいえ、動画がなくても言わんとしているところは分かる部分も多いですし、
逆にまぁこれについては細かく正確に理解しなくてもいいかなと動画スルーのも多くて、
動画視聴はちょこっとだけしかやりませんでした。
具体的な内容としては、立ち型、座り型、呼吸のしかた、歩き型、しゃがみ型とかがみ型、
そして頚性うつについての話がされています。
それらについて単なる正しい型の話だけでなく、その理由の解説や
関連するストレッチやマッサージなども紹介されています。
それら詳細についてはここでは紹介しませんが、おおむねは巷で言われている一般論に近いです。
なので、それほど驚くようなことは書かれているわけではないのですが、
座り型については最初はちょっと意外な印象を持ちましたので、少し紹介しましょう。
(以下引用)
私たちは、子どもの頃から座面の奥に座るように指導されてきましたが、そのように座る
と股関節はロックされ、骨盤が後傾して猫背になってしまいます。さらに太ももが座面に圧
迫される面積が大きいため、太ももの裏側を通る血管や神経が圧迫され、お尻の痛みや坐骨
神経痛、むくみ、冷え症の誘因となります。(中略)
最適な着座姿勢をキープするためには、座面の前端に腰掛けることが必須条件といえます。
座面の前端に座ることを「端座」と呼びます。 (引用終わり)
もちろん、座面の前端に腰掛けてもソファーに寛ぐようにどっかと背もたれにもたれかかってはダメで
骨盤を起こして背もたれに触れずに乗馬スタイルのように座るということなんですし、
リラックスする時には座面の奥に座って休むのも否定されているわけではありませんが。
そして、そのように端座をするにはなるべく座面を高くすべきということのようです。
つまり、カウンターチェアのような椅子の前端にちょこんと尻を載せろということですが、
そうなるとテーブルやデスクの高さも上げないといけなくなるので、そんな簡単には出来ませんな(汗)
まぁ、この座り型についても骨盤を立てて猫背にならないという点では理にかなっているし、
実際にやってみると確かにその通りだなと実感するわけですが、
かといっていつも手軽にそしてその型の通りに座り続けられるかどうかがポイントになりますかね。
姿勢とか運動の型なんてのは、分かっちゃいるけどすぐにだらけちゃうわけですから。
でも、現実に今、痛みを抱えている人ならば、これを読んで真剣に取り組めば痛みは消えるでしょうね。
痛いからと整形外科などに行っても適当な痛みどめ薬しか処方されなかったり、
原因不明で片付けられたり、酷い場合は無意味な手術をさせられたりするかもしれませんが、
ちゃんとした整体師とかがいる整骨院などなら本書に近いような施術・アドバイスは得られるかも。。。
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