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文庫「芸能界とヤクザ」を読了

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宝島SUGOI文庫の「芸能界とヤクザ」鈴木智彦+伊藤博敏+常田裕ほか著を読みました。

本書の表表紙の袖(折り返し)部分には次のように書いてあります。
                                        (以下引用)
本書は、2019年9月に小社より刊行した単行本『別冊宝島 ヤクザと芸能界』を文庫化したものです。
                                       (引用終わり)

2019年と言えば、お笑い芸人による闇営業問題が発覚した年です。
ですから、その単行本が書かれるきっかけになったのは明らかにその闇営業問題でしょうし、
実際にそれについてもかなりのページに渡って書かれていますが、
芸人だけでなく歌手、女優、AV女優、野球選手、力士、格闘家などについても及んでいて、
それらと反社、半グレなどとの歴史や背景などにも詳しく書かれています。

まぁ正直言って胸糞の悪い話ばかりですし、かといって芸能人をバッシングするつもりはないので、
ここでいちいち名前を挙げたり、具体的な内容を紹介することはしませんが、
本文中でただひとつだけ紹介しておきましょうか。
                               (以下引用)
 最後に関東に本部を置く広域組織の幹部に話を聞いた。(中略)
 元スポーツ選手とも付き合いはありますよ。彼らも選手生命が短いし、先の見
えない商売だし、いろいろ不安だろうからその手助けをしてるというか。野球選
手からヤクザになった人もいますからね。ただ、それを言うなら元警察官のほう
が圧倒的に多いけどね。ヤクザになった率でいうなら、元スポーツ選手より、元
警察官のほうが多いんちゃう。ちょいちょい聞きますよ。マル暴にいて、袖の下
もらって捜査情報流して、その後ヤクザになったのが多いね」  (引用終わり)

いやはや、どこまで信頼できる情報かは不明ですが、これが本当なら日本もかなりヤバイね。
まぁ、でも、現役時代から捜査情報流してる警察官となると、もうそれは警察官と呼ぶより、
ヤクザが警察官のフリしてるスパイと同じだから、後でヤクザに戻っただけの話ではあるけど、
そういうやつが善人顔して警察官をやってること自体が問題だわな。

 

なお、本書の「おわりに」では宝島社書籍編集部が次のように綴っています。
                               (以下引用)
 日本人はヤクザを心の底から嫌いではない。嫌悪していない。いや、むしろカ
ルチャーとしての「ヤクザ」は大きな支持を得ていると言っていい。たとえ、そ
れらの作品に触れる動機が「怖いもの見たさ」だったとしても、「興味がある」
ということにかわりはないだろう。(中略)
 なぜ、アウトローに魅かれるのか、という考察をする必要があるかもしれない
が、日本人には、「アウトロー的なるもの」「ヤクザ的なるもの」をどこかで許容
する、必要悪とできる、気質があるのかもしれない。
 世間が、“黒い交際”に寛容な気がするのは、気のせいだろうか。(引用終わり)

ここで、「それらの作品」というのはヤクザ映画だったりヤクザを題材にした小説、ドラマなどです。
そういう作品が一定の支持を得ているからと言って、日本人がヤクザを支持しているとか、
そのようなアウトロー的なものを許容し、必要悪と考えているというのは
個人的には違和感でしかないし、反論したくなる理屈ですね。

それをいったら海外映画だってアウトロー的なもの、マフィアものなどいっぱいあるし、
だからといって一般市民がマフィアなど裏社会の存在を支持しているとは言えないしね。
それでも、ボクはマフィアものや仁侠映画などは一切観ないですけどね。

宝島社の編集部なんかにいると、世間一般の感覚とはかけ離れてしまうんでしょうかねぇ。
そういう感覚を持つのはメディア関係者だからじゃないですか、と言いたくなりますね。
少なくともボク個人としてはヤクザ的なものも半グレ的なものも一切容認したくないです。

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