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文庫「自分の中に毒を持て」岡本太郎著を読了

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青春出版社の「自分の中に毒を持て<新装版>」岡本太郎著を読みました。
左画像のようなほぼ全面帯となってますが、表紙は右画像のように岡本太郎のドアップ顔です(笑)

「本書は1993年に小社より刊行された文庫の新装版です。」となっており、
さらに2017年12月に第1刷が発行されているのですが、
ボクが購入して読んだのは2022年3月の第29刷のものですから
まぁ傍から見れば何を今さらってところもたぶんにあるでしょうね。

また、この岡本太郎著の文庫は三部作となっているようで、
この「自分の中に毒を持て」の他に「自分の運命に楯をつけ」と「自分の中に孤独を抱け」
というのがあるみたいです。それらは買っていませんけどね。

本書は前回紹介の「17歳のポケット」山田かまち著とは違って、
岡本太郎の作品集という位置づけではなく、基本的には岡本太郎の考えを書き綴った内容です。
“書き綴った”というより、“吐き出した"というかそれこそ“爆発させた”感じですかね。

 

本書の冒頭は次のようにはじまります。
                               (以下引用)
 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだ
と思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってし
まう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができな
くなる。(中略)
 ふつう自分に忠実だなんていう人に限って、自分を大事にして、自分を破ろう
としない。社会的な状況や世間体を考えて自分を守ろうとする。
 それでは駄目だ。社会的状況や世間体とも闘う。アンチである、と同時に自分
に対しても闘わなければならない。これはむずかしい。きつい。社会では否定さ
れるだろう。だが、そういうほんとうの生き方を生きることが人生の筋だ。
                              (引用終わり)

なかなか難しい話というか、文章自体は容易だけど、最初は何を言わんとしているのかピンと来ない。
でも、なんだか世間に対して吼えているのは分かりますね。
要は、世間体ばかり気にして、世間に迎合して生きるんじゃねぇ、ということでしょう。

まぁボクも世間に迎合することは多々ありますが、
それでもサラリーマン時代は「アンチ」に近い立場と見られていたこともあるくらいですし、
引用冒頭の「蓄えるほど自在さを失う」というのは腑に落ちる話ですから
なんとなく著者が言わんとすることは納得できるんですけどね。

著者はこの世間に迎合するような日本の風潮を「徳川三百年の伝統」「村人根性」と書いているが、
ボクなんかはそれよりも遡って、弥生時代の農耕民族根性じゃないかと思いますけどね(笑)

 

いろいろ紹介しだすとキリがないので、最後の部分だけ紹介して終わりにしましょう。
                               (以下引用)
 人類は滅亡するかもしれない、と不安気に言う人が多くなった。いや、絶対に
滅びない、と頑張る楽観説もある。
 ぼくは両方の説に腹が立つ。
 滅びたっていいじゃないか。当たり前のこと。ぼくはそう思う。
 どうして人は滅びたくないと考えるのだろう。悲観論も楽観論も実は同じ心情
の裏表にすぎないのだ。
 いずれは滅びるだろう。生物は栄え、そして滅する。永遠に滅びないなどと考
える方がおかしい。人類がこの世界に出現した、それは当然、いつかは消え去る
ことを前提にしているはずだ。めそめそと悲しみ嘆く必要はまったくない。(中略)
 人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。
 死ぬのもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。現
在に、強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。
 一人ひとり、になう運命が栄光に輝くことも、また惨めであることも、ともに
巨大なドラマとして終わるのだ。人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消
える。
 それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。
 平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。
                              (引用終わり)

おぉ、なかなかここまで吹っ切れた考え方はできませんが、
それでも個人的にはこのような考え方は共感を覚えますねぇ。
かといって、岡本太郎に感化されたくはないですが(笑)

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