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新書「死は存在しない」を読了

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光文社新書の「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志著を読みました。

「死は存在しない」って何? 死んでも魂は浮遊するってか? オカルトの世界? カルト宗教?
だとしたら前回紹介の「デマ・陰謀論・カルト」にも繋がる内容なのか?
というか、以前に読んだ(サムシング・グレート)と見えない世界」と似た話?
それともブレインテックによって身体が死んでも意識(脳活動)は残るっていいたいのか?

ただ、サブタイトルには最先端量子科学なんて出てくるし、
著者はもともと原子力工学を専門とする技術者・研究者だそうですから
科学的に死を扱った内容となっているのかもしれません。

って、この方、あぁこの本「直観を磨く」も著していた方ですね。
考え方の話、原子力・量子科学、死とまったく繋がらない感じですから、
一瞬、同一人物か?と疑ってしまいましたけど。。。

 

本書の「序話」では次のようにはじまります。
                                   (以下引用)
 一見、宗教書のようにも見える「死は存在しない」というタイトルの本書。
 しかし、そのサブタイトルは、「最先端量子科学が示す新たな仮説」。

 相対立するかに思える、この「宗教的な言葉」と「科学的な言葉」を、敢えて表紙に掲
げた本書を、あなたは、なぜ、手に取られたのだろうか。(中略)
 筆者としては、本書が、あなたの、その「問い」に答えるものであることを願っている
が、では、筆者は、本書を、どのような「問い」を抱かれた方々に読んで頂きたいと思い、
書いたのか。そのことを、冒頭、述べておこう。(中略)
 
「もし、最先端科学が、『死後の世界』が存在する可能性を示唆しているならば、その科
学的根拠や理論を、知りたい」

「もし、『死後の世界』があるならば、死後も、我々の『意識』は存在するのか。そうで
あるならば、その世界で、我々の『意識』は、どうなっていくのか。それを知りたい」

 もし、あなたが、そうした「問い」を抱かれているならば、本書を通じて、最先端量子
科学が示す「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」について、詳しく知って頂けるだろう。
 そして、「死後の世界」とは、どのようなものであり、そこで、我々の「意識」が、ど
う変わっていくのかについても、具体的なイメージを持って頂けるだろう。
(引用終わり)

まぁ、ボクなんかは特に「問い」を抱くことなく単なる知的好奇心だけでこの本を読み始めたのですが、
どちらかと言えば前者の科学的根拠や理論を知りたいということになるでしょうかねぇ。

そして、キーになるのは「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」というものなんですが、
これについてここで詳しく紹介しませんが、あくまでも仮説でしかありません。
簡単に言っちゃうと、真空は無ではなく、そこからビックバンが起きてこの宇宙が生まれたように
膨大の波動エネルギーを秘めているというような仮説です。

波動という言葉が出てきますが、これはカルト宗教とかあるいはSFで出てくるものではなく、
普通に物理・科学で使う波の動きとしての波動で、これ自体は怪しい話ではないですが……

なんにしても、仮説であるので科学的に立証、あるいは認められたものではありませんし、
著者がそれを証明したりしているわけではありません。
その仮説からスタートしてさらに仮説を積み重ねることによって「不思議な体験」が説明し得ると、
まぁ本書の内容はこんな感じとなっています。

 

著者自身もそんな「不思議な体験」をしていて、本書でも紹介されていますが、
ボク自身はそんな「不思議な体験」とか霊感とかも皆無ですから、にわかには信じられませんけどね。
だからといって、この著者の仮説を否定する事実を持っているわけではないので、
まぁ話半分というか、そういう考えもあるのかもね、ってな程度で読みましたけどね。

本書は宗教的な内容ではないし、何かを洗脳したり強要するような内容はまったくありませんが、
それでもこの本の内容をまるまる信じてしまうと、やはりある種の宗教ということになりかねません。
この辺りは読む側が「直観を磨く」の内容のように自ら深く考えることが重要でしょうね。

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