プラモ製作(125)デ・トマソ・パンテーラ GTS
フジミ模型の1/24スケールの「デトマソ パンテーラ GTS」を作りました。
パンテーラはスーパーカーブームの頃にこんなクルマがあるんだと知ったわけですが、
当時はただ大排気量のアメリカの量産エンジンを積んだだけのクルマで
スーパーカーとしては邪道みたいな扱いだったような印象を持っていました。
もっとも、当時は実車を見たことも触れたこともないので勝手にそう思い込んでいたというか、
おそらく自動車雑誌などでの扱いがそんな風潮だったのを鵜呑みにしていたのでしょう。
その後もパンテーラはあまり見たことはないですが、この時などイベントでは見かけましたし、
このブログを始める前にもSKCの駐車場でどこぞの雑誌関係者が乗りつけていたのを見ましたかね。
ただ、パンテーラとひとくちに言ってもいろいろな仕様があるようなので、
ちょっと見ただけではどれがなんだかよく分かっていなかったというのが正直なところです。
パンテーラは1971年に登場しているのですが、
今回、フジミにてキット化されているのは’73年からのGTSということになります。
このGTSはヨーロッパ仕様では330PSから350PSにパワーアップしたとのことですが
ということはアメリカ仕様は330PSのままだったということですかね。詳細不明ですが。
それでも、個人的には十分なパワーだと思いますけど……
エンジンパワー以外ではツートーンカラーになったり
各モールなどがクロームメッキからブラックアウト化されたりしていますが、
これ以降のGT4,GT5とかになるとオーバーフェンダー化されて
よりマッチョなスタイリングとなっていくわけです。
アメリカ製大排気量エンジン搭載というパンテーラの特徴からすると
よりマッチョなGT4以降の方がパンテーラらしいのかもしれませんが、
イタリアンデザインと廉価エンジンの組み合わせという
デ・トマソ氏とアイアコッカ氏(当時フォード)の企画意図からすれば
このGTSくらいの方がパンテーラらしいとも言えるかもしれませんね。
まっ、好みの問題かもしれませんが……
実は、個人的には、デ・トマソというと、真っ先に思い浮かべるのはパンテーラではなく
ダイハツ・シャレード・デトマソ・ターボ(1984年~)だったりするので、
そのイメージからすると、このツートーンカラーのパンテーラGTSがデ・トマソらしいかも(笑)
※先日の前サンでは4代目シャレードにもデトマソがあることを知って驚きましたけど。
なお、パンテーラのプラモデルとしては、このフジミ以外にも東京マルイからも出ていたようで、
こちらのランボルギーニ・イオタと同様に「激走キャノンボール」シリーズとなっています。
(激走キャノンボールと謳われてないのも出ていたようですが)
これも、映画「キャノンボール(The Cannonball Run)」、「同2(Ⅱ)」にも
パンテーラは出てた記憶も記録もないのですが、
実は「爆走!キャノンボール(Cannonball)」という映画には
GTSではない素の黄色いパンテーラが登場していたようですね。
その「爆走!キャ……」は1976年にデビッド・キャラダイン主演の映画だそうで、
(デビット・キャラダインって誰?でしたけど、「キル・ビル」のビル役だそうです。合点)
バート・レイノルズ主演の1981年の「キャノンボール」、1984年の「同2」とは別物です。
ボクは「爆走!キャ……」はまったく観てないし、その存在を今まで知りませんでした(恥)
といっても、東京マルイのは「爆走」ではなく「激走」だし、
映画にはランボルギーニ・イオタは登場しないし、パンテーラは登場するけど、
キットの箱絵は白/黒ツートンのGTSなのに対して映画では黄色の素のパンテーラのようですが……
まぁ、それはそれで当時の東京マルイがその映画にあやかっただけのことでいいのですが、
どうやらその東京マルイのキットの方が今回のフジミよりも気合いが入っていたみたいですね。
ステアリング&ハンドル連動、ドア開閉、リトラクタブル・ヘッドライト開閉、ライト類点灯などね。
ただ、それでも東京マルイのでも、エンジンは再現されていなかったみたいですけど。
というわけで、キットの箱絵どおりに、オレンジ/ブラックのツートーンで製作しましょう。
そして、こんな感じで完成しました。
ボディのフロントエンド&リアエンドは上下ではめ込むようになっていて、
本来なら上下接着後に合わせ目をパテ埋めしたりして滑らかにする必要があるでしょうが、
その合わせ目で2色に塗り分けることになるので、そのままと横着することができました。
エンジンフードなどが開閉するわけではないので
パンテーラの特徴的なアメリカ製大排気量エンジンは何も再現されていません。
下回りもフラットボトム化(?)というかカバーさせているみたいで
まったくといってもいいほどメカメカしさもなく、拍子抜けしちゃう感じですかね。
※東京マルイのキットの方だとそこそこメカメカしい感じもあるみたいですが……
それもあって、なんとなくドンガラ感というかハリボテ感を抱いてしまいますけど、
実車を見た印象からすると車体はかなりコンパクトで凝縮感はありますから
そこにアメリカ製量産車用とは言え6L近い排気量のエンジンが搭載されていることを考えると
まぁ凄みというほどでもないけど、いい意味でのバカバカしさを感じることが出来ます。
そこがパンテーラの魅力だと思っていますしね。
なお、毎度のことですがJET-PHOTO の方にもう少し詳細な画像を載せています。
今回のデ・トマソ・パンテーラGTSはこちらの「スーパーカー」から見ることができます。
そうです、今のボクとしてはこれもスーパーカーの分類ですよ。
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