ブルーバックス「なっとくする数学記号」を読了
そして、副題で「πから……」と書かれていますが、本書では実際には「+,-」から始まっています。
小学校の算数で最初に出てくる数学記号がこれですから当然ですね。
で、だいたいは知っている数学記号なはずなのですが、意外とそんなのあったっけ?とか
そういえばそんなのがあったかも? なんていい加減なものがあったりして、
特に、あまり勉強もしなかったし、社会人になっても使わなかった(概念は理解してたけど)
集合、行列、幾何学など数学記号はあやふやなものが多々ありましたね。
例えば、∽、∀、∃、ℵ、 などは知りませんでしたよ。どこかで習ったのかもしれませんが。
特に、ℵ なんてのは、ヘブライ文字の第1文字だそうで、
「アレフ」と呼んで、あのオウムの後釜の宗教団体と同じなんですが、
もちろん数学的な意味合いは宗教団体とは関係なくて「無限集合の濃度を表す記号」だそうです。
チンプンカンプンです。
本書でも、このℵ については、数式ではなく長々と文章で説明されていて、
それを読んでもボクはチンプンカンプンでした。
ので、ここで引用・紹介するのはやめておきましょう。
興味のある人は、本を買うか、ネットで調べてみてくださいね。
ちょっとアレっと思ったのは、 :ラプラス変換の記号が載ってないことです。
大学時代にはラプラス変換・逆ラプラス変換ってよく理解できてなかったけど
自動車工学における操縦安定性としてはこれを理解できていないとダメなので
社会人になってからちゃんと勉強し直したくらいですからねぇ。
まぁ、操縦安定性やってた人でもちゃんと理解していた人はそれほどいませんでしたが……(汗)
いちおう、ボクも社内講座の自動車工学の講師なんぞをやっていた時代もあったし、
そのために当時のワープロソフトの一太郎を駆使して、
数学記号・数式ばかりの講座資料を作成したりしていたんですけどねぇ。
そして、記号が載ってないのですから、ラプラス変換についてもまったく触れられていません。
数学者ラプラスが登場するのは次の部分だけでした。
(以下引用、数式は省略、改行位置変更)
は統計で出てくる正規分布の密度関数である。正規分布の表はすでにできており,この積分
をいちいち計算しなくても確率が求まるが,この関数の積分を見ておくのも無駄ではあるまい。
これは重積分を用いて計算される。この積分を最初に計算したのは18世紀のフランスのラプラ
スであり,彼の『確率の解析的理論』という本に出てくる。 (引用終わり)
サラリーマン時代では統計的概念および統計処理も必要だったので正規分布表も使いましたが、
そんなところにもラプラスが出てくるとは思いもしませんでした。
けど、やっぱりラプラス変換が本書ではスルーされているのが
なんとなくちょっとモヤモヤするというか残念な気分になってしまいましたね。
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