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新書「ゾーンの入り方」室伏広治著を読了

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集英社新書の「ゾーンの入り方」室伏広治著を読みました。

著者はもちろんハンマー投げでアテネオリンピックで金メダルを獲るなど活躍したアスリートです。
実は、ボクは一度、室伏氏を見かけたことがあります。
陸上競技大会でハンマー投げを観戦したとかではなくて
たまたま通りを歩いていた彼を見かけたというだけのことですが……

ビーあんことインプレッサ・ビームス・エディションを丸亀まで受け取りに行ったこの時のことです。
ちょうど第94回日本陸上選手権大会が香川県立丸亀競技場で開催されていた時だったんですね。
普通に歩いているだけでしたが、その身体つきのごつさはひと際目立っていたのが印象的でした。
でも、ハンマー投げ選手として世界的に見れば決して際立った体躯の持ち主ではないらしいですが。

ボクは、というより多くの人にとって、ハンマー投げというのはさほど身近なスポーツではないでしょう。
陸上競技といえば、短距離・長距離問わず走ることや、ハードル走、幅跳び、高跳び、砲丸投げなど
学校の体育の授業でもやったことが多いと思いますが、
ハンマー投げ、それから円盤投げ、やり投げ、棒高跳び、そして障害はあまりやったことはないはず。

ボクも中高生の時はハンドボール部に在籍していながらいろんなことやって遊んでましたけど
ハンマー投げなどはやったことはおろか、見たこともなければ、ハンマーさえ見たこともないです。
まぁ、当然ですよね。一歩間違えばとても危険なものですし、
一人が競技するのに大きなスペースを占有しますからね。
そうそう簡単にできるスポーツではないでしょう。

室伏氏は父親がハンマー投げ選手として活躍していたので
そういう意味でも恵まれた環境というか、自然な形でハンマー投げを始めることができたのでしょうが、
決してスパルタ英才教育みたいに小さい頃からハンマー投げだけやっていたわけでもないようです。

そればかりか、ハンマー投げから離れていた時期もあるそうですし、
意図的に様々なスポーツをして、それをハンマー投げに活かすような取り組みもしてきたそうです。
それに加えて、科学的なトレーニング法なども積極的に勉強してきたようですから
引退後も様々なスポーツのトレーナーや臨時コーチなどで活躍できているのでしょう。

 

さて、そんな室伏氏が「ゾーン」を語るのですから、興味が湧くというものです。
ボクは平々凡々な人間ですから、いわゆる「ゾーン」というものを耳にしても
実際にそのようなものが何であるか分からないし、当然ながらそんな感覚も味わったことないのですが。

しかし、本書の中では「ゾーン」というより、簡単に「集中」と置き換えられているようです。
まぁ、集中力が異常なほどに高まった状態がゾーンだというイメージですから
集中とゾーンの境目は明確ではないのでしょうけどね。

その集中力について、こんな記述があります。
                                    (以下引用)
 スポーツも仕事も、集中力が大事です。そして、持久力と瞬発力の両方が必要です。ときに
は、マラソンのように長くコツコツと遅筋を働かせることも必要だし、またあるときには瞬発
的な速筋を働かせることも必要です。
 物事の考え方としても、マラソン的な考え方だけでは成り立たないし、瞬発力勝負だけでも
うまくいきません。つねにその両方のバランスを整え、質の向上をはかりパフォーマンスを発
揮する力、それこそが集中力だといえるでしょう。            (引用終わり)

ボクは自己分析すると、どちらかというと持久力系の集中力の方が得意ですかね。
運動の方も長距離走とかの方が得意だったし、物を考えるのでもじっくり時間かけますし。
著者はどちらも必要でバランスが大事なんて書いていますが、一方でこんな話も出てきます。
                                    (以下引用)
 もちろん、弱点はあります。たとえば、長距離走です。持久力系の運動は昔から得意ではあ
りませんでした。
 小学生のときから徒競走は負けたことがありませんが、マラソンは別でした。(引用終わり)

あはは、小学生のときの体格は分かりませんが、あのガタイでマラソンが速かったら怖いですよね。
素晴らしいのは、そんな室伏少年に父親は「マラソンは適当にやっておけ」といったことでしょう。

 

本書では、こんな他愛もない話だけでなく、もっと具体的に、科学的に(時に非科学的に)
呼吸法や各種エクセサイズ法(特に著者考案のハンマロビクス)やトレーニング法などが
紹介・解説されていますので、特にスポーツをする人にとっては参考になるかと思います。

まぁ、ボクは誰かと競うようなスポーツはもういっさいする気はないし
仕事で集中する必要ももうないので、そのようなトレーニングとは無縁ですけどね(笑)
なので、ここでそれらを紹介することもしませんから
興味のある人はこの本を買って読んでみてくださいね。

 

最後にハンマー投げそのものについて、次のように書かれていて、
改めてその凄さというか、そう簡単に投げられるようになるもんじゃないなと思い知らされましたね。
                                    (以下引用)
 ハンマー投げは男子の場合、七・二六キロの鉄球をワイヤーでつないだ一・一七五~一・二
一五メートルのハンマーを、直径二・一三五メートルのサークル内で体を三~四回転させて投
げます。このとき、八〇メートルの投擲時の時速は一〇〇キロ以上、体に三〇〇キロ以上の遠
心力がかかります。サークルを囲う防御ネットの開口は六メートル、回転スピードが頂点にな
ったときにネットに当てずにこの間を通して投げるチャンスは〇・〇四秒しかありません。
                                   (引用終わり)

こういうことを聞くと、やっとみたいとはまったく思いませんが、
競技者目線で撮影された動画とか、ハンマーにカメラを仕込んでハンマー目線の動画とか、
そんなものがあったらとても面白そうだなと考えてしまいましたよ。
ちょっと探してもそんな動画は見つかりませんでしたけど、おそらく目が回るでしょうね(笑)

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