プラモ製作(121) ポルシェ カレラGTS
有井製作所の1/24スケール「ポルシェ904」を作りました。
前作のポルシェ・カレラ6(ヨーデル製)が正式名称はポルシェ906で
この904の後継車にあたるということですから、作ってみたというわけです。
このポルシェ904は、正式名称はポルシェ カレラGTSなんだそうで
「アマチュアレーサーがレースコースへ自走していける」がコンセプトだったのだそうです。
まぁ今どきならアマチュアレーサーでもキャリアカーをレンタカーで用意できますけどね(笑)
なんにしても、ボクはこのポルシェ904を直に見たことないです、たぶん。
ただ、第2回日本グランプリのGT-Ⅱクラスに式場壮吉選手が出場して優勝したクルマだそうです。
というより、生沢徹選手が駆るスカイラインが一瞬だけポルシェ904を抜いてトップに立って
それからスカイライン伝説が生まれたとされる、むしろ引き立て役になってしまったクルマです。
ということもリアルで知っていたわけでもなんでもないですが……
なんでも、当時トヨタの契約ドライバーだった式場壮吉が急遽ポルシェ904で出場することになり、
プリンス・スカイラインを優勝させないためにトヨタが裏で資金的な援助をしたのではないかとか、
さらに、式場が駆るポルシェ904は予選中にクラッシュ大破してしまい、
それを応急修理して、パトカー先導でサーキットに向かい、レースのスタート時刻も遅らせた……
これら一連のことにもトヨタが絡んでいたのではないかとかの噂が絶えなかったらしいです。
ってなことは、まったく知りませんでした。
このキットを作るに当たって調べてたら、そんな歴史を知ることになったというわけです。
まぁトヨタがどうかはあくまで噂ですが……
そして、このキットでは、その第2回日本グランプリに出場したゼッケンNo.1の式場選手のマシン、
応急修理をして決勝レースに臨んだ、痛々しい姿を再現するようなデカール類が用意されています。
でも、個人的にはそんなリアルな記憶もないし思い入れもないので
普通に、というか最初に予選レースに登場してきた新車の状態で作ることにしました。
なお、このキットは悪名高き有井製作所製(現マイクロエース)となっていますが、
どうやら元はエルエス製で、その金型を有井製作所が引き取って製作したもののようです。
金型の設計も古いものでしょうけど、その後のメンテは有井らしく何もやってないでしょうから
まぁキットの出来は惨憺たるものですけど、それを承知で買っているので文句は言えません。
それと、このキットも大元はモーターライズとして設計されていた痕跡がありますが
電池をコックピットの両脇に配置するようにして、上げ底コックピットではなくしています。
その点では、前回作、前々回作のヨーデルよりもマシな構成になってると言えますかね。
ただ、実際にモーターライズで走らせるとしたら、電池交換が面倒そうですが。
また、ヘッドライトやテールレンズなどはクリアーパーツではなくて白いパーツです。
クリアーでなくてもいいんだけど、これ絶対、本来はメッキパーツだろという感じです。
まさかメッキを忘れたなんてことはないでしょうから、コストダウンのためですか?
まぁ下手にメッキされるより微調整とかするのにメッキなしの方が都合がいいですけどね。
こんな感じの出来となりました。
フロントエンド、リアエンドはそれぞれ上下2分割となっていますので
いちおうパテ埋め、ヤスリがけしてありますが、まぁ適当ですね。
それよりこのキット、付属のホイールがどうみてもハヤシレーシング・フォーミュラメッシュみたい。
箱絵の鉄チンみたいなのじゃないし、第2回日本GPの時代にそんなホイールなんてないし……
クラッシュ修理後の再現デカールより、こだわるところがズレてるんじゃないのかなぁ。
おそらく、当時のLSのキットの頃のタイヤが入手出来なくなって
有井が手持ちの適当なタイヤに変えたら、ホイールにハマらなくなったから、
これまた手持ちの適当なホイールに変えちゃったという顛末かなぁと思いますが、、、
ただし、不要部品として入っていたものの中にそれっぽいホイールキャップ的な部品があったので
(これも先ほどのメッキされていない元メッキ部品だったであろう部品群です)
それらを加工しながら、フォーミュラメッシュの外側から貼り付けて、それっぽくしてあります。
さらに、不要部品とされているものの中に、Y字状というか短いサスマタ状のものがあって、
当然ながら組み立て説明書には何も触れられていないのですが、
当時の写真などを見ると、マシン後部にヒッチメンバーみたいなのが突き出ていて
どうやらそれは排気管のようでしたので、それっぽく取り付けてみました。
簡単に取り付けられるようには出来てないんですけどね。
というわけで、出来はそんなによくないですけど、とりあえず完成です。
でも、このポルシェ904というかポルシェ カレラGTS、佇まいはエレガントですね。
少なくとも、911系の一連のポルシェよりも断然エレガントだなぁと思います。
なお、毎度のことですがJET-PHOTO の方にもう少し詳細な画像を載せています。
今回のポルシェ カレラGTSは「耐久レースマシン」から見ることができます。
これまた、このクルマが耐久レースマシンなのかどうか知りませんけどね。
| 固定リンク
コメント