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新書「発達障害『グレーゾーン』」を読了

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SB新書の「発達障害『グレーゾーン』 その正しい理解と克服法」岡田尊司著を読みました。

自身も含めて身近に発達障害の人がいなかったこともあり、
そもそも“発達障害”が何かも正確に理解していません。
なので、目に留まったこの本でも読んでみようかなと思ったわけです。

さらに、“グレーゾーン”とか言われちゃうと、自身も含めて意外と当てはまる部分もあるのかも、
なんてことも思ってしまいますしね。
まぁ例えそういう部分が多少なりともあったとしても、今さらなんだというところでもありますが……

なお、厚労省のホームページによると発達障害とは、次のように書かれています。
                                     (以下引用)
発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に
特徴が
ある状態です。そのため、養育者が育児の悩みを抱えたり、子どもが生きづらさを感じ
たりすること
もあります。(中略)
発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック
症、
吃音などが含まれます。                       (引用終わり)

と、生まれつきということがかなり強調されているようですが、
本書を読むと遺伝子異常などの生まれつきだけでなく、幼児期の家庭環境などによるものや、
病気や事故などが原因であるものなども含めているようです。

もっとも、本書は要因の追求というより、副題にあるように理解と克服に重きを置いているので、
症状があるのなら克服する方法を考えましょうというスタンスなのでしょうけどね。

 

本書の「はじめに」では次のように書いています。
                                 (以下引用)
「発達障害」という言葉が広く知られるようになり、多くの人が、自分も当てはまる
のではないかと感じて、医療機関や相談機関を訪れるケースが非常に増えている。
(中略)   さらに増加が目立つのは、自ら「発達障害」ではないかと疑って、診
察や相談にやってくるケースだ。そうしたケースに共通する特徴は、長年生きづらさ
や生きることへの違和感のようなものを感じていて、それがいったい何なのか、悩ん
できたという状況で、もしその原因が「発達障害」によるものなら、一歩前に進める
のではないかという期待も抱いているということだ。        (引用終わり)

なので、発達障害と診断されず、グレーゾーン=境界域と診断されると戸惑ってしまい、
むしろより深刻な困難を抱え込みやすくなってしまうというのです。
確かに、原因不明の難病であっても病名が付くことで少し安堵することはありますし
発達障害と診断されれば様々な社会支援などを受けることが可能になったりしますけど。

ただ、結局、最終章ではグレーゾーンについては次のように書かれているのです。

(以下引用) 大事なのは、障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強
みと弱い点とをきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングにつなげていくこと
だからだ。グレーゾーンと判定されるレベルでは、とくにそのことが重要になるので
ある。                             (引用終わり)

まぁね当たり前っちゃぁ当たり前のことですね。
どこかに境目があるわけではないので、グレーゾーンにだってレベルの違いがあるわけだし、
突き詰めていくと、個人の個性の範疇なのかどうかも曖昧になってきますしねぇ。

そして、本書では発達障害とグレーゾンについて、様々なタイプを事例を交えて、
時には著名人の例もだして解説しながら、その対処法・克服法なども解説しています。
発達障害およびグレーゾーンで悩んだり苦労している人やその周囲の人に対して
具体的にどうしていくかの実践的な内容になっていますが、それについては割愛させていただきます。

 

そんな中で、ちょっと、あれっと思ったのは、次のようなところです。
                                 (以下引用)
 自閉症研究の世界的な第一人者の一人であるバロン=コーエンは、人間の脳には、
共感(empathy)を得意とするEタイプと、システム(system)思考を得意とするS
タイプがあり、自閉症は極端なSタイプで、共感が極度に苦手であると考えた。
                                (引用終わり)

これ自体は別に疑問はなく、たぶんボクはどちらかと言えば、Sタイプだけど、
自閉症(ASD、アスペルガー症候群)ほどではないけどその気はあるかなと自覚してます。
疑問に思ったのはここではなく、次の記述です。
                                 (以下引用)
 EタイプかSタイプかを見分けるパイオマーカー(生物学的指標)が知られている。
それは、人差し指と薬指の長さの比で、胎生期のテストステロンの暴露を反映すると
される。男性では人差し指のほうが長いと、Sタイプ。女性では、逆に薬指のほうが
長いとSタイプのことが多い。これは非常に精度の高いパイオマーカーである。
                                (引用終わり)

アンダーラインはボクが付けましたけど、ボクの記憶では、
薬指のほうが長いと胎児期のテストステロンが多くて男性脳だったはず。
だから薬指が長いとSタイプだし、ASDになりやすいと。

ネットでもそう書いてあるものが多いですけど、本書では真逆になってますねぇ。
単純ミスかなとしても、続く女性のくだりとも整合しなくなるからそうとも言いがたいし……
ちなみに、大抵の男性は薬指の方が長いそうで、ボクも薬指の方が長いのですが、
どのくらい長いかというと、爪の高さ分くらい長い、つまりはっきりとかなり薬指が長いです。

そして、とあるネット情報によると、薬指が長い男性の特徴として次の5つが挙げられています。
 1.イケメンが多い
 2.年収が高い
 3.子供を作る能力が高い
 4.運動能力が高い
 5.アソコがが大きい

あはは、イケメンと言われたことないし、年収=0だし、子供いないし、アソコは……だし
まぁ運動能力は人並みにはあるかなってくらいで、あまり当てはまりませんねぇ(笑)

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