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新書「60代からの幸福をつかむ極意」を読了

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中公新書ラクレの「60代からの幸福をつかむ極意 『20世紀最高の知性』ラッセルに学べ
齋藤孝著を読みました。

まぁボクも60代になってしまいましたからねぇ。
もっとも、この本を読んだのはまだギリで50代の時でしたけど。

著者の齋藤孝氏はテレビ番組でもコメンテーターなどとして出演しているので、顔は知ってました。
まぁでも多くはお昼のワイドショーなどの出演が多いようで
ボクはその手の番組はほとんど観ないので、それほど著者のことを知っているわけではないですが……

ただ、ボクより2歳ほど年上ということを知って、少々驚いてしまいました。
見た目は若いですねぇ。まぁ、テレビに出演するのにそれなりに整えているとは思いますが……

 

本書の「プロローグ」には次のように書かれています。

(以下引用)    国連の関連組織が毎年公表している「世界幸福度ランキング」。
              これは「国民一人当たりGDP」「社会的支援」「健康寿
命」「人生選択の自由度」「寛容さ」「国への信頼度」という六つの指標について、デー
タまたはアンケート調査の結果を勘案して順位を決めるそうです。
 それによると、直近の二〇二一年の日本の順位は対象約一五〇ヵ国中五六位。二〇年
は六二位、一九年は五八位なので、だいたいこのあたりで安定しているようです。最上
位には北欧の国が並び、先進各国も日本よりはずっと上です。
 言い換えるなら、日本人は北欧や先進各国の人びとに比べ、「幸福」を感じていない
ということです。
 それはなぜか。もちろん分析はいろいろ可能だと思います。例えば先の六項目のうち、
日本は「人生選択の自由度」「寛容さ」の順位が極端に低いそうです。 (引用終わり)

まぁ、この幸福度ランキングで日本があまり高くないという話はよく耳にするんですが、
そんなに日本で暮らすのが不幸かと言われれば、多くの人はそうではないはずです。
というのは、ボクの感覚でもそうですし、それは著者も同様に捉えています。
そして、それを受けて次のように続けています。
                                 (以下引用)
 ではなぜ、「不幸」と感じてしまうのか。それは社会の状況というより、個々人の思
い込み、日本人ならではの自己肯定感の低さ、謙虚さなどが影響しているのではないで
しょうか。だとすれば、解決は比較的容易です。変えるべきは社会ではなく、私たちの
頭の中。つまりものの見方・考え方を改めれば、「不幸」から「幸福」へ一八〇度逆転
させられる、劇的に転換できるということです。それが本書の目的です。(引用終わり)

そして、その目的のために、イギリスの哲学者で数学者であるパートランド・ラッセルが著した
『幸福論』をテキストとして読み解いていくという形で本書は進んでいくのです。
ただ、ラッセルの哲学というか思考を順に追いながらその解説をしているのではなく
あくまでも齋藤氏の構成の中でラッセルの言葉が紹介されていくという形式ですけどね。

ちなみに、ボクはこの本を読むまで、ラッセル氏のことはまったく知りませんでした(恥)
ただ、哲学者でありながら数学者・科学者でもあったわけなので
理路整然とした思考の持ち主なのでしょうね。
その点ではボクもとっつきやすいかもしれませんかねぇ。

 

もうひとつ、「プロローグ」の中では面白いデータが示されていました。
                          (以下引用、改行位置変更)
 もう一つ、興味深いデータがあります。内閣府が二〇一九年から行っている「満足
度・生活の質に関する調査」の根幹となる「総合主観満足度」の結果です。(中略)
 ざっくりイメージすると、日本人は若いうちからある程度の不満を抱えながら年齢を
重ね、働き盛りと言われる年代でそれがピークに達し、ところがリタイア以降はなぜか
急にハッピーになる。そんな感じでしょう。            (引用終わり)

そりゃそうだわな。
データでは不満のピークというか満足度のどん底が40~64歳とのことですが
ボクの場合は55歳で早期リタイアしたので、以降は満足度急上昇ってわけですな(笑)
ただし、これは日本だけなのかどうか、社会や企業のありかたにもよるのかなどは不明ですけど。

それでも、ラッセル氏も年齢とともに幸福度は上がるということを言っているようです。

(以下引用)   年齢を重ねるごとに幸福を噛み締めている理由を、<望んでいるも
ののいくつかを、本質的に獲得不可能なものとして上手に捨ててしまったことによる>
と述べています。                        (引用終わり)

ここで、< >で括られている部分は、ラッセルの『幸福論』の引用部分を意味しています。
ぶっちゃけて言えば、人生を諦めて、競争から降りれば幸せになれるよ、というわけですね。

まぁ、若い人が夢を追い求めるのも、アスリートなどが競争するのも、それはそれで大切ですが
何も全員がそうである必要はないし
もうある程度の年齢になったら見切って、諦めて、競争しないことが一番ですね。
競争しないということは、金や見栄や異性などに強欲を持たないってことですしね。

ただ、だからといって早期リタイアを進めているわけではなく
むしろ歳を取っても働いた方が良いというのが本書のスタンスで、
かつラッセル氏も似たようなスタンスのようですけど……

なお、ラッセル氏は80歳の時に4度目の結婚をしたそうですから
異性に対する欲も旺盛だったようですけどね(笑)

 

本書では、タイトルほどには「これが極意だ」なんていうことは書かれていませんでしたし、
それぞれ各人によって極意は変わってくるのだと思いますが
それなりにヒントになるようなことは書かれているなとは思わされるものとなっていました。

ただ、そのほとんどはボクは既にやっているようなことばかりだったのですけどね。

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