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新書「腎臓が寿命を決める」を読了

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幻冬舎新書の「腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する」黒尾誠著を読みました。
著者は自治医科大学教授で腎臓とリンの関係から老化の研究をしている人ということなので
まさにその研究を分かりやすくまとめたのがこの本の内容ということになるのでしょう。

で、この本のタイトルでは「腎臓が寿命を決める」なんて断定的な表現になっていますけど
本書の「はじめに」では冒頭から次のように始まります。
                                  (以下引用)
 わたしたち人間はなぜ老化するのでしょう。人の寿命の長さはいったい何によって決ま
っているのでしょう。
これは未だ解明されていない問題です。               (引用終わり)

そう、“腎臓”とか“リン”とかキーワードが出てきますが、結局は解明されてはいないので
あくまでもそれも重要な要素のうちのひとつであるということに過ぎないわけです。

もちろん、この本を読んで間違っているとは思わないし
そうなんだぁと思うことも多々書いてありますが、
かといって、腎臓とリンだけで寿命が決まるわけではないだろうし
それによってアンチエイジングができるわけでも、不老不死になるわけではないので
若く見られたいとか長生きしたいとか死にたくないってな気持ちで
この本を読んでもあまりピンとこないかも知れないですね。

 

一般的な印象では、身体の大きな動物種の方が長生きする傾向がありますが
人間やハダカデバネズミなどは身体の大きさの割には平均寿命は長くなっています。
ところが、血液中のリン濃度に着目すると濃度が低いほど寿命が長いという綺麗な相関となるそうです。

だからといって、意識的に血液中のリン濃度を減らすことはできないわけで
それは腎臓によって緻密にリン濃度がコントロールされ、余分なリンが排出されているからですが。
腎臓にはネフロンという微細構造のろ過装置の集まりがあるのですが、それが消耗品なのだそうで
そのネフロンは加齢によって、というかリンをろ過・排出する過程でどんどんと減っていくとのこと。

なので、リンの継続的な摂取が多ければ多いほどネフロンが減少していき
やがてリンの排出能力が失われていって、血液中のリン濃度が高くなり急激な老化が起こるらしいです。
つまり、まだネフロンが十分にある40代とかで老け顔なのはおそらくリンとは無関係でしょうね。

本書の内容はほとんど以上となります。ってネタバレになってしまいました(汗)

そもそもネフロンがほとんど機能できなくなった状態が腎不全であり
となると人工透析で生活せざるを得なくなってしまうわけですから
リンとか塩分とかに限らず、あるいは老化とか寿命とかよりとにかく避けたい事態ですから
腎臓は元気であり続けて欲しいと願うのは当たり前のことでしょう。

ですから、腎臓のためにリンの摂り過ぎに注意しましょう、というのが著者の主張とも言えます。

 

ところが、リンの摂取を控えましょうといっても具体的にどうしていいのかピンと来ませんよね。
食物中のリン濃度なども書いてあって肉や魚などには多いそうですが
一方でタンパク源ですから安易にそれらを摂らないというのも別の悪影響があるでしょう。

事実、著者は自然由来の有機リンについてはそれほど神経質にならなくても大丈夫で
特に食物性の有機リン(例えば大豆)は吸収されにくいので全然大丈夫ということのようで、
一方で食品添加物に含まれる無機リンの摂り過ぎに注意すべきと忠告しています。
なので、加工肉、プロセスチーズ、カップ麺、スナック菓子などは控えた方が良いとされています。

まぁ、リンがどうこうとかでなくともこれらの食品が身体に良くないのは想像できますけどね。
良くないと分かっていながら食べてしまうのが、これまたこららの食品の魅力なわけですが……(汗)

 

それから、体内のリンの80%は骨の中にリン酸カルシウムとして含まれているそうですが
運動していないとあっという間に骨が弱くなり、骨の中のリンが血液中に溶け出すそうです。
ちょっと面白いなと思ったのは、著者はJAXAとの共同研究もしているそうです。
                                  (以下引用)
 宇宙の無重力環境では、老化でよく見られる体の衰えが一部ものすごいハイスピードで
進行します。ご存じの方も多いかもしれませんが、宇宙においては、筋肉量が地上の約2
倍のスピードで減っていき、骨量に至ってはなんと地上の約10倍のスピードで減っていっ
てしまうのです。                         (引用終わり)

無重力空間で筋肉量が大幅に減ることは聞いてましたけど、骨量はそんなに減るんですね。
だったら、何も好きこのんで大金はたいて宇宙旅行なんて絶対にしたくないですね(笑)
研究などの仕事で使命感を持って宇宙ステーションに行くのは意義のあることですが……

でも、地球上でも寝たきり・座りっきりだと同じように骨量はどんどん減っていくそうなので
やはり適度な運動は必要ということになるようです。
まっ、これも腎臓とかリンとか関係なしに当たり前にいわれていることですけどね。

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