« GM主催のAWD車雪氷上乗り比べ大会@ミシガン | トップページ | 麺紀行:「そば処 田」のカルボナーラひもかわ! »

「ざんねんなクルマ事典」を読了

B220418_1 
講談社の「ざんねんなクルマ事典」片岡英明監修・ベストカー編集部編集を読みました。

前回紹介の「ざんねんなクルマ図鑑」とほぼ似たような本で
これも「ざんねんないきもの事典」の真似っこみたいな企画の本です。
というか、こちらはそのまんま“事典”と書いちゃってるし
2018年12月第1刷発行で「いきもの事典」の直後に出ているので確信犯とも言えるかな(笑)

ただし、前回紹介の「図鑑」とは著者も発行元もまったく違っていて関係なさそうですし
「図鑑」が右開きの縦書きで全ての漢字がふりがな付でイラスト中心だったのに対して
この「事典」は左開きの横書きでふりがなは皆無で写真画像が中心と構成は真逆となっています。

また、「図鑑」が昭和のクルマだけだったのに対してこちらはそういう縛りもありません。
とはいっても、最新型のクルマにいきなり「残念」の烙印を押してしまうのは
メーカーからクレームが来たりしかねないでしょうから、まぁ旧いクルマが多いですけどね。

なお、監修者の片岡英明氏も自動車ジャーナリストですが
ボクは現役時代にはよくお会いして結構長々と喋っていたりしていた人なので
この本の内容についてもある程度好意的に受け止められると思って買ってみた次第です。

 

そして、本書では、デザインがざんねん、機能がざんねん、走ってざんねんなどの切り口で
それぞれのパートでざんねんなクルマを紹介していくという構成になっています。

いくつか面白そうなものを紹介していきましょう。
その中でも、やはりダイハツ・パイザーの記述は笑えますなぁ。
                                (以下引用、改行位置変更)
アグネス・ラムさんが登場するCMで、彼女の豊かなバスト(推定90cm)にひっかけた「お、パイ
ザー」というセクハラまがいのコピーがいけなかったのかもしれません。     (引用終わり)


あはは、確かにあれにはぶったまげましたな。同時にそりゃダメだろうと思いましたけどね。

 

それから、もっと深刻にダメだと思ったのは3代目ジェミニのニシボリック・サスペンションです。
                                (以下引用、改行位置変更)
その特徴は「ニシボリック・サスペンション」という、西堀稔さんが開発したサスペンションです。
当時は4WS(四輪操舵)が流行っていた時代で、ニシボリック・サスペンションというのはその一
種です。                                  (引用終わり)

もう少し解説すると、リアサスペンションがパラレルリンク・ストラットという
初代レガシィやフォレスターにも採用していた、当時としてはごく普通の形式のサスなんですが
横力が加わった時に旋回外輪がブッシュの変形でトーアウトになって
車体がロールするとリンク配置によって(バンプ)トーインにになるように設計されたものです。

これは横力が発生してからロールするまで僅かな時間差が生じるので
旋回初期の回頭性を良くして、その後にロールすると安定させるという
日産のスーパーハイキャス(4WS)の位相反転制御にも通じる考え方ではあるんですけど
いかんせん電子制御・アクティブ制御ではないので、巧くいかずに違和感と危険感しかなかったですね。

リア・パラレルリンク・ストラットの基本は横力トーイン、バンプトーインで安定させるです。
しかもバンプトーインはやりすぎると直進でも路面凹凸によってふらつく原因になるので
横力トーインを強めにしてバンプトーインは弱めにするのが基本的な考え方です。
もっとも、初代レガシィは設計的には横力トーイン狙いにしていたんですが
実際にはサブフレームの剛性不足などで僅かに横力トーアウトということになってしまっていて
天然(?)のニシボリック・サスペンションを先取りしていたみたいですけどね(爆)

 

片岡氏はスバル車にも精通してますから、スバルについては全部紹介していきましょう。
先ずは、スバル・アルシオーネSVXです。クルマ自体はそれほど残念というわけでもないでしょうが。
                                (以下引用、改行位置変更)
 スバル・アルシオーネSVXは、イタリアの鬼才・ジウジアーロがデザインを担当した2ドアクー
ペタイプの高級乗用車です。(中略)斬新すぎるデザインのせいで、窓を全開にすることができませ
んでした。                                 (引用終わり)

販売が苦戦したこともざんねんとされていますが、まぁそれは仕方ないことでしょう。
窓を開けてクルマに乗る必要もないし実用上はなんら問題ないという人も多いでしょうし
オーナーでそこを残念がる人はまずいないでしょうけど、個人的には残念でこの意見に賛同します。
やはり閉塞感があって、いいクルマではあっても乗りたくはないというのが本音ですね。
まぁ、そうでなくてもこのサイズのクルマには個人的には興味がないですけどね(汗)

 

次は、スバルR1&R2です。
                                (以下引用、改行位置変更)
 スバルR2は2003年に登場したデザインコンシャスな軽自動車で、R1のほうは2005年に
登場した、2+2シーターパッケージ                     (引用終わり)

本書では「デザインはとてもステキ」と書いてありますが、個人的にはまったく醜いと思ってます。
さらに、スタイリングによって機能や安全性も犠牲になっているので、まったくスバルらしくないです。
そして、これらのクルマがスバルの軽自動車撤退の決定的な原因を作ったのですから
単なる残念なクルマというだけで済まされない・済ませてほしくないクルマですね。
ただ、もうこれ以上書くのはやめましょう。

 

それと、スバル・ヴィヴィオ・ビストロにも触れられています。
                                (以下引用、改行位置変更)
 スバルのヴィヴィオビストロは1995年に登場した「レトロ顔の軽自動車」。クラシック顔が好
評でしたが、せっかくの4気筒エンジンなのに(軽自動車は3気筒の場合が多いのです)、エンジン
音がうるさいのはちょっとざんねんでした。                  (引用終わり)


ヴィヴィオ自体はいいクルマだと思ってますけど、あの4気筒エンジンは決して静粛性が高くはなく
またビストロが出るころはとにかくコストダウンで遮音材などもどんどん剥ぎ取ってしまっていて
性能よりも単にレトロっぽくして減価償却して売りまくれってなノリでしたからねぇ。
個人的にはこれまた恥ずべきクルマですし、これから間違った方向に進んでR1&R2に行くわけで、
そういう意味でも残念を通りこして罪作りなクルマだったと思ってます。

 

それから、3代目スバル・レガシィのブリッツェンが登場します。
                                (以下引用、改行位置変更)
特別仕様車で、装着されているエアロパーツはドイツのポルシェデザイン社と共同開発されたもので
す。(中略)ポルシェデザインはポルシェの子会社ではありますが、れっきとした別会社。
                                      (引用終わり)

あはは、ポルシェデザインはサングラスとかデザインしている会社ですからねぇ(笑)
まぁ、ポルシェそのものがデザイン(設計)したとしても、ありがたがるよりスバルとしては屈辱ですが
名前だけ借りてきて話題作りと売らんかなのやり方はなんとも恥ずかしい話ですわな。
ポルシェと対等な立場で技術提携とかしたのなら、それなりに誇ってもいいんですけど。

 

さらに、スバル・インプレッサ・カサブランカまで登場してきます。
                                (以下引用、改行位置変更)
クラシカルな外観の軽自動車が大流行していたのを受けて作ったものですが、ハッキリ言って「何を
血迷ったのか?」と言いたくなるほどアンバランスなデザインであったため、売れ行きは今ひとつで
した。しかしその後「カサブランカ用のパーツ単体」は、ネットオークションなどでそれなりの人気
を集めたようです。                             (引用終わり)

確かにあまりに恥ずかしいクルマではあり、頼むから無かったことにして欲しいというクルマですが
パーツ単体で人気を集めたって話は聞いたことがなかったので、驚きでしたね。
まぁ、世の中にはゲテモノ趣味の人もいますからねぇ。

ただ、このクルマはスバルの子会社が日本国内だけで改造申請して作ったもので
基本的にスバル本体は開発には関与してないものですね。

 

似たような経緯で作られたのが、スバル・インプレッサ・グラベルEXです。
                                (以下引用、改行位置変更)
 こちらは、初代スバルインプレッサスポーツワゴンWRXの最低地上高を上げ、フロントにガード
バー、リアにはスペアタイヤを装着したモデルです。(中略)でも今にして思えば、後のスバルXV
やフォレスターの登場に一役買ったモデルだったのかもしれません。       (引用終わり)

違います! まぁ「かもしれません」と断定してないので真っ向否定しなくてもいいんですけど……
グラベルEXは子会社が企画して改造車として日本国内だけに販売したクルマなので
スバル本体は開発には関わっていません。(子会社から依頼されて一部確認はしましたが)

一方、フォレスターは2代目インプレッサとしてアメリカからの要望で開発スタートしたものですし
XVも元はインプレッサ・アウトバックとしてアメリカで販売されていたものが独立したものです。
まぁでも、グラベルEXがあまりにも酷かったこともあって
フォレスターの開発途中で背面タイヤを廃止するきっかけにはなったかな。
もっともそれすら、当時ペーペーのボクが提案したのがきっかけになったんですけどねぇ(笑)

 

スバル・2代目インプレッサについては
7年間で2度の大型顔面整形。もはや何がなんだか……。」というタイトルとなっています。
もう、これだけで十分ですな。迷走ぶりがそのまんま現れてます。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが、スバル車は以上となります。
最後にボクが乗っていたプルプルことシトロエンC3プルリエルについて紹介して終わりにしましょう。
タイトルだけですが「外せるパネルは素敵だがところでそのパネル、どこに保管すればいいの?

まぁ最初から言われたことですし反論する気もありませんが
そんなおバカなところもこのクルマの魅力のひとつでもあったんですけどね。
個人的にはルーフの開閉が壊れてしまい、修理代がバカ高かったのがざんねんでした。

|

« GM主催のAWD車雪氷上乗り比べ大会@ミシガン | トップページ | 麺紀行:「そば処 田」のカルボナーラひもかわ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« GM主催のAWD車雪氷上乗り比べ大会@ミシガン | トップページ | 麺紀行:「そば処 田」のカルボナーラひもかわ! »