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新書「ドンキにはなぜペンギンがいるのか」を読了

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集英社新書の「ドンキにはなぜペンギンがいるのか」谷頭和希著を読みました。

ドンキことドン・キホーテはまぁたまに行きますけど、特にファンとかヘビーユーザーじゃないし
だからなぜペンギンがいるのかと言われても「そう言えばいるねぇ」くらいで考えたことないです。
そもそも、ペンギンがいる理由なんて特に興味はないですし。

ただ、本書は単にドンキのペンギンだけに焦点をあてているのではなく
また、ドンキに焦点をあてつつもチェーンストア全体を俯瞰して
都市のありかたなどを論考しているようなので
それなら面白そうだと思い、読んでみることにしました。

なお、本書は2022年2月発行となっていますが
2020年7月ににゲンロンαで掲載された論考に加筆・修正を加えたものだそうです。
ですから、「キラキラドンキ」は当然ながらでてきませんし
コロナ禍によるインバウンド激減などにも少し触れているくらいとなっています。

本書の序章では次のようなことが書かれています。
                                    (以下引用)
 そんなある日、地方都市についての授業をうけていたときのこと。地方の多様な文化がチェ
ーンストアの侵食によって失われている、という話題が話されていました。それを聞きながら、
私は「ああ、チェーンストアをよく使う自分も、知らず知らずのうちにどこかの街の文化を衰
退に追いこんでいるのかもしれないな」と感じました。それと同時に、「とはいえ、使ってし
まうものは使ってしまうよな、便利だし」とも思ってしまいました。    (引用終わり)

まぁ、ボクも同じような感覚でチェーンストアは良く使いますねぇ。
麺紀行はチェーンストアより個人店の方が多いですけど
スーパー、コンビニ、ホームセンター、ディスカウントセンターは圧倒的にチェーンストアです。
街中の八百屋、魚屋、肉屋、豆腐屋……を一軒一軒回るなんてことはまずしません。
というか、住んでる地域ではそのような店はごく僅かしか残っていません。

とはいえ、生理的にマクド、スタバ、コストコ……なんかは抵抗がありますけどね。
それは、なんとなくアメリカ巨大資本の力の論理に素直に従いたくないという心理からで、
だからアマゾンとかテスラとかも大嫌いなんですが、
かといって絶対に使わないと決めているわけでもないですけどね。

まっ、本書ではおいおいその辺のアメリカ型チェーンストアとドンキとの比較も出てくるのですが
序章の中では、次のように話は展開していきます。
                                    (以下引用)
 はたして、チェーンストアは、ほんとうに世界を均質に、そしてつまらないものにしている
のだろうか。
 この本は、そんな、私が生活のなかで感じたふとした疑問から始まります。(中略)
 しかし、私の思い出だけをつらつらと書いていてもしょうがありません。それを補強するた
めにも、チェーンストアの歴史やその経営戦略のみならず、人類学や都市論、建築学や社会学
など、さまざまな分野の知見を本書では使います。            (引用終わり)

ただし、ドンキの社長に直接インタビューしたりということはありませんので
内容的には著者の妄想とこじつけという風に感じられるところもなくはないです。
それは著者自身がこじつけかもしれないと書いているくらいですから(笑)

だから、この本に書いてあることはすべて真実というわけではありません、おそらく。
ただ、著者の視点や論理展開はなかなかユニークで読んでいて面白いです。

 

なので、ドンキのペンギン=ドンペンはもうどうでもいいかなという感じもしますが
いちおう基本情報の部分だけ紹介しておきましょう。
                                    (以下引用)
  1998年に店舗のPOPライターによって生み出されたマスコットキャラクター。南極
  生まれ東京育ちのペンギン。
  名前 ドンペン
  誕生日 9月8日
  性別 男の子
  特徴 ミッドナイトブルーの体にナイトキャップをかぶっている
     身長・体重・スリーサイズがすべて98cm(kg)のプロポーションをしている。
                                   (引用終わり)

で、どうしてナイトキャップをかぶっているのかなど回り道もしながら
どうしてドンペンが巨大看板となっているのか、あるいは店内に置いてあるのかなど考えつつ
ドンキの戦略というかあり方を論考していくのですが
まぁその詳細はネタバレにもなるのでここでは紹介しません。

それから、ドンキは居抜きであるとか、ヤンキーのたまり場であるとか、
一見似てるヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)比較など面白い話が展開されていきます。

 

ただ、ある意味でネタバレになってしまいますが終章では次のように書かれています。
                                    (以下引用)
 見えてきたのは、ドンキのさまざまな特徴が、その企業活動から結果的に生み出されていた
こと。利益を効果的・効率的に追及すると、なぜかそのような特徴が生まれたのです。そして
それは、ドンキ各店舗に多様性を生み出しています。  (中略)   そしてこのことは、
資本主義的な欲望が、結果的に「多様性」を叶えているというねじれた姿をも映し出している
                                   (引用終わり)

もちろん、すべてのチェーンストアがそうなると言っているのではなく
アメリカ型というか著者はユートビアとかオアシスとか「隔離」という言葉を使いますが
マクドやスタバなどはその典型なんでしょうし、そのネット版がアマゾンなんでしょうが
それらとドンキは違って多様性を叶えていて、だからSDGsに沿っていると諭しています。

まぁ、本当にドンキがSDGsのあり方になるのかどうかはさておいても
個人的にはなかなか面白い考えだし、部分的にしろそこに何かしらのヒントがあるなぁと
考えさせられるような内容の一冊でした。

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