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GMからのAWD-CoEへの依頼は後が続かなかった

GMからAWD-CoEという位置づけを賜った(?)スバルでしたが
アズテックのAWD評価・助言の次に、2代目ザフィーラのAWDシステム提案と続いた後は
GMからの依頼はほとんど具体化せずに終わりました。

アズテック、ザフィーラとやってきてスバルは見切りをつけられたのか?
ある意味そうとも言えますけど、なんか魔法のAWD技術みたいなのがあるのかと思ったら
むしろAWDそのものはシンプルなモノで十分というかシンプルなほど良くて
それを真っ当に考えて各車に合わせて適合させて、車全体としてちゃんと仕上げればそれで良い
ということに気づいてしまったのでしょう。

それならなにもスバルに何かを頼む必要もないし
むしろ水平対向縦置きによる特殊なAWDの構成をしているスバルは直接参考にならないとね。
まぁ、ごもっともな結論に至ってしまっただけのことですし
だからこそAWD-CoEとなった直後にスバルは何すればいいのかと悩んだ本質もそこにあるわけです。

それに、だんだんとスバルは「プレミアムブランド」を目指すと言い出して
GMグループ内での立ち位置というかブランドの棲み分けにGMの思惑との齟齬を生じさせて
その結果として、GMからこころよく思われなくなったのも影響しているかと思いますけどね。

もっとも、まったく何もなくなったかというとそうでもないのですけどね。
本日の記事ではその辺のその他諸々のことをまとめて書いておきましょう。

 

まず、アズテックのAWD評価の記事にも少し触れたように
GM主催のAWD車雪氷上乗り比べ大会@ミシガンへの参加があります。
これについては別記事でもう少し詳しく書こうと思います。
といっても技術的なことではなく出張中の出来事あれこれとしてですが。

A031010_001 
それと、これもGM主催のAWDシンポジウムといのが開催されて、それにもボクも参加しました。
2003年10月にデトロイトにあるGMパワートレインというところでの開催でした。

シンポジウムそのものでボク自身が発表することはなかったですし
技術的にどうこうとここで改めて書くようなことはないですが(というかもう覚えていない)
発表者も傍聴者もかなり自由な雰囲気でおこなわれているのが印象的でした。
中には明らかに酒呑んで酔っ払いながら発表している人もいて、同僚も苦笑いしてましたけど。
ジーパン以外ならなんでもOKというドレスコードにも驚かされましたね。

そして、この機会にGMのテストコース(@Milford)を見学・各車を試乗させてもらえたことが
当時、操安乗り心地の実験部署に在籍していたボクにとっては収穫でしたね。

まぁ、端的に言えば、テストコースはそれぞれSKCより2~5倍ほどでっかいし
試験路面も豊富に揃っているし、ちゃんと管制官がいて安全管理をしているし、
当然ですけどSKCとは比較になりませんわな。

AWDの悪路コースについてもハマーまで評価しているだけあって半端な施設ではありません。
それに対して当時のスバルは曲芸パフォーマンスまがいの場所しかなかったですから。。。
つまりは悪路走破性のきちんとした評価なんかやってなくて見世物しかしてなかったわけです。
それなのにAWD-CoEなんて言ってるのは恥ずかしいですわな。

ちなみに、GMのテストコースだけに限らず、欧米のテストコースで感心するのは
必ずコース脇にレスキュー隊員が待機しているということですね。
スバルに限らず日本企業の部品メーカーなどのテストコースでは
このような体制をとっているところはなかったですから、安全に対する考え方がまるで違いますね。

特に、スバルのSKCのように救命処置が可能な病院までのアクセスが非常に悪い場所にあるのに
レスキュー体制が取られておらず、救命士もおらず、緊急搬送の準備もされてないのは
欧米の基準からするとあり得ないことだと思いますけどねぇ。

逆に、欧米のテストトコースでは基本的にヘルメットなんて被りません。
ましてや、スバルみたいにまったく無意味なドカヘルなんて決して被りません。
レースするんじゃないし、基本は箱型の乗用車に乗っているんだからね。

と、ちょいと脱線して、かつ愚痴になってしまいましたが……

 

それから、GMのエンジニアと北海道の合同冬期試験というのもありました。
A050203_004 A050203_005 
なにか具体的な共同開発などの目的があったわけではなく
GM若手エンジニアの視察と技術交流的な意味合いだったと思いますが、もううろ覚えです。

なので、具体的な中身も曖昧ですが、親睦会と称した単なる宴会をやったり、
そこである人が「納豆を食べればJETさんみたいに運転できるようになる」とか冗談言って
アメリカ人に初の納豆体験をさせた(右画像)なんてことやってましたな(笑)

 

他には、当時GMグループであったフィアットのAセグカーのAWDの話があったけど
基本的に同じGMグループ内のスズキとパワープラント共用で計画していたので
スバルとしては何もすることなく横目でみていただけですし、、、

また、アルファロメオのAWD化の話もありましたけど
アルファロメオとしてはスバルなんぞに教えてもらうことはないというスタンスみたいでしたしね。
(アルファスッドを開発した時にはスバル1000を参考にしたというのが通説ですが)

アルファロメオもこの頃からプレミアムブランドを目指そうとしていたようで
(まっ戦前のアルファロメオはある意味でフェラーリ的なプレミアムスポーツブランドでしたが)
そのためのAWDもしくはFR車を模索しはじめたようで
個人的には「あー、ボクの好きなアルファロメオはもう終わりなんだな」と寂しく思ったものですが。

ただ、不思議だったのは、アルファロメオからスバルに対して直接には何も聞いてこないんだけど
こんなAWDを検討しているという情報だけはGM通してどんどんとスバル側に送られてきました。
GMとスバルの関係もギクシャクしてましたけど
GMとフィアット-アルファロメオの関係もギクシャクというか距離を取っていた感じもありましたね。

個人的には、なんらかの形でアルファロメオもしくはフィアットの技術者と関係が持てたらいいかなとか
もちろん単なるアルファロメオ・ユーザーの願望だけでなく
技術者として視野を広げるためにも、そうならないかなと願ってましたけど叶いませんでした。

 

とまぁ、ザフィーラの後は大した仕事はGMからは依頼されなくなったのですが
代わって浮上したのがスバル内部での「AWDの進化」および「AWDアピール」でした。

要するに、AWDで差別化したいから目新しいAWDを開発しろ
そしてスバルAWDを良さを喧伝するのに技術部門が材料を出せというものです。
その辺のことについてはまた後日あらためて記事に書きましょうかね。
ということで、本日は簡単にここまでとさせていただきます。

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コメント

だいぶごぶさたしていました。
ちょっといろいろ、ごにょごにょ……ありまして。

乗用4WD車もまだちょっと特殊なクルマだった頃のお話ですね。
この後のお話を楽しみにしています。

追伸 ラんちんの内装の画像も見てみたいです。

投稿: よっさん | 2022-05-14 18:31

>よっさん

お久しぶりです。色んな意味で、いろいろある年頃ですかね。

ランちんの内装は普通と言えば普通ですよ。
ただ、旧いクルマなのでかなりヤレているのも事実で
それ故にあまり見栄えがしないというか見苦しいのも事実ですね。
機会があれば披露しましょうかね。

投稿: JET | 2022-05-14 19:13

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