ランちんの電動折り畳みドアミラーを修理
今年の1月に納車となったランちんこと中古のマツダ・ランティスですが
実は納車日当日に助手席側ドアミラーの電動折り畳み機構が故障していることを告げられたのですが
補修部品は入手できず修理もできないのでこのまま納車させて欲しいと言われて
まぁ購入前に試乗した時にチェックしなかった当方にも抜けはあったわけですし
それほど実用上の問題があるとも思えなかったのでそのまま受け取った次第です。
ランちんは5ナンバーサイズですから現代の幅広いクルマに比べればスリムですし
群馬界隈なら駐車スペースは余裕があるからいちいち駐車のたびにドアミラーを畳む必要もありません。
そもそもラリっ娘には電動折り畳み機構はついていないし手動で折り畳めることも知らなかったほどで
ですからいちいちドアミラーを畳むという習慣もないですからね。
ただし以前にビーあんこと(3代目)インプレッサを通勤に使っていたときだけは
3ナンバーサイズだったことと会社の駐車場が太古からの極狭スペースだったので
已む無くドアミラーを畳んでいたのと毎日のことなので、この記事のように
ドアロックとアクセサリーオンに連動して自動で折り畳み&展開するようにしたわけですが。
ただ、やはりいざというときに折り畳めないのは不便というか残念感があるので
直せるものなら直しておきたいという気持ちが出てきて、チャレンジしてみました。
なお、故障の状態ですが、事前に動画でも撮っておけばよかったのですが失念してました。
運転席側ドアにあるドアミラーの折り畳みスイッチを1回押すと
ドアミラーが折り畳まれるはずで、実際に運転席側ドアミラーは折り畳まれるのですが
助手席側ドアミラーはガコッと一瞬動き出しそうな雰囲気は醸し出すものの
その後は「ガッガッガッ……」と嫌な音をたてるだけで折り畳まれません。
おそらく内部のギアの歯が欠けているか磨滅してしまっているのかなと思われます。
どこのギアがどんな具合でダメになっているかはバラしてみないと分からないでしょう。
とりあえずダメ元でバラしてみて、直せそうもないならそのまま見なかったことにするか
あるいは中古車を探して部品取りしてくるしかなさそうですかね。
ただ、中古部品を探すにしてもランティスそのものはほぼ見つけられないでしょうから
一度バラして内部の何がダメなのかを把握しておけば
ランティス以外でも例えばファミリアなどの部品が使えるかもしれないですからね。
まずはドアの内張りを剥がして、ドアミラー単体を取り外します。
ここまではあまり苦労しないでできました。
次の画像がいきなりここまでバラしたものしか撮れませんでしたが
ドアミラーの外側=車体色部分と内枠=黒い部分を分離するのに苦戦してしまいました。
ミラー部分を力技でバコンと外さないと取り外しのネジにアクセスできないんですね。
これまた画像では裏返しになっていて見えませんが(スイマセン)
モーターは見慣れたマブチ130モーターが使われていて
まずプラスチックのウォームギアとウォームホイールで減速されるようになっています。
最初に疑ったのはそのウォームギア部分ですが目視では異常なしです。
モーターの固定が甘くなっているのも疑って確かに固定ボルトは少し緩んでいた感じですが
固定しなおしても改善しませんでした。
で、何段かのプラスチック製平歯車セット(ただし軸は金属製)による減速がなされた後に
最終的には一対の金属製の平歯車セットでドアミラーの回転軸に繋がっていますが
それらすべての歯車の歯を目視確認しても異常はみつかりませんでした。
しかーし、潤滑グリスを落としてよく見てみると……赤矢印部分の軸が折れています。
だから力が加わると逃げてしまって歯車がかみ合わなくなって「ガッガッガッ……」になるわけですな。
最も強度が必要だから金属製の歯車を使っているのに軸はプラスチックというのは残念な設計ですね。
まぁでも想像するにドアミラーをどこにぶつけるなど通常使用外の過大な衝撃力が加わったなどして
このプラスチックの軸がバッファみたいになって折れたんでしょうけど。
でも一度折れたものを接着剤などで直してみたところで力が加われば一発でまた折れるでしょう。
どうやったら直るかな?
軸の中心部に赤矢印のようにΦ3mmのスタッドボルトをねじ込みました。
そのスタッドボルトは家に偶然あったもので、おそらくラジコン部品だったものでしょう。
頭がないボルトですが六角レンチでねじ込むことができるようになっています。
本来なら裏側から平ビスなどを入れた方が良いのでしょうが
黄緑色矢印のアルミダイキャスト製のドアミラー固定台座が邪魔してアクセスできず
それを外すには水色矢印の強力なコイルスプリング部分を分解する必要があり
それを分解する方法がよくわからないのとそれ以上に分解したら再組立てできそうもないので
已むを得ず上からのスタッドボルトねじ込みとなりました。
そして、折れた樹脂の軸の方にはΦ3mmの孔を開けてスタッドボルトに被せて
これできちんと金属製の平歯車が噛みあうようになりました。
他のプラスチック製平歯車セットも元に戻しモーターまで取付けて
その状態でコネクターを配線して負荷がかからない状態で作動チェックしたらOKでした。
ということで、ドアミラーを組立て・装着してすべて元通りに戻します。
一部どこかの爪が欠けたりしてしまったようですがとりあえず見た目は元通りです。
そして、この状態で作動チェックしてみましょう。
これでダメなら中古部品しか直す手段はなくなりますが。
今度は動画撮影しておきました。
とりあえず、ちゃんと折り畳みと展開ができるようになりました。
まぁ耐久性とか分かりませんけどね。
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