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21世紀初頭のスバル車のマガジンX記事の〆はステラ

これまで2000年初頭のスバル、GMと提携していて
「プレミアムブランドを目指す」なんて言っていた頃のスバルですけど
その頃のスバル車についてマガジンXなどの記事を紹介しつつ振り返ってきましたが
前回のスバルR1の次となる今回はこれで最後というか
スバルの軽乗用車としてはほんとに最期の断末魔となってしまったスバル・ステラについて
これまたマガジンXの記事を紹介してひと区切りにしたいと思います。

もっとも、ステラについてはもう「プレミアムブランドを目指す」とか言ってられなくなって
なんとか“普通の軽乗用車”というか“普通の人が求める軽乗用車に近い車”にしようとしたんでしょうけど
それまでのプレオ→R2(およびR1)と袋小路に入り込んだ負の遺産を抱え込んでどうしようもなくなり
破滅の道に進まざるを得なかった車ということになるんだと思います。

マガジンX、2006年10月号の「ざ・総括。」ですが、この回は珍しくて
スバル・ステラvsダイハツ・ソニカの2台をまとめて比較しながらの座談会という形式となってます。
まぁ正直なところステラとソニカでは狙いどころがまるっきり異なる軽自動車という感じだし
そもそももうこの頃のスバルにはスズキやダイハツと真っ向勝負できる状態ではなく
対決みたいな形式を取られても端から話にならないとは思うんですけどね。


まぁマガジンXなりの手抜き記事ということになるのかな(笑)
興味深いところだけ紹介していきましょう。
                               (以下引用、改行位置変更)
T1 軽メーカーは、これだけ軽自動車が売れている状況をどう考えてるのかなぁ……。
エ スズキとダイハツは「いつまで続くか」とハラハラしている。売れてるうちに車種を増やして、
自社ユーザーを増やしておこうという考え方じゃないのかな。その点でスバルは、完全に乗り遅れ
た。かつてプレオ1車種に絞り込んだでしょ。リッターカーのジャスティも後継モデルを出さなか
った。いまになってプレオは中途半端だと言い始めた。背の高いクルマが売れてるじゃないか、と、
ワゴンR/ムーヴ/ライフの後追いをステラでやることにした。
部 私から見ても、ステラは完全にマーケット追従型です。標準仕様はムーヴとライフを真似て、
ちょっとワルっぽい仕様はムーヴ・カスタムを真似たしか思えない。
エ (中略)スバル社内がハッキリと「これで行くゾ!」みたいに物事を決定できるとは思えない。
ライバルとの横比較の中で、とりあえず全高を1630㎜あたりにフィックスして「大は小を兼ね
る」的なパッケージングを組んだ。そう思えてならないね。          (引用終わり)

全体的に熱量のない感じの議論ですね。R1の時ほどの酷いこき下ろしもないけど全く肯定もしてない。
まぁ「完全に乗り遅れた」スバルが「後追い」で出したけどまったくライバルになってないという
そういう意味ではプレオだけでなくこのステラも非常に中途半端な存在でしかない。
ヴィヴィオの古いプラットフォームを誤魔化して使っているかぎりは中途半端にしかなり得ないですね。

その辺のことはこのマガジンXでも触れられています。
                               (以下引用、改行位置変更)
エ その意味では、ステラのメカニズムは「ありもの」の寄せ集め。R1/R2で失敗した影響じ
ゃないだろうか。目に見える部分にしかお金をかけさせてもらえなかったという感じだ。ステラの
プラットフォームはR2でしょ、ほとんど。寄せ集めで安く短期間に作って売るというのも手だが、
それにしては出来が悪いんだよ。(中略)
T1 スバルは焦っているんだね。プレオ1車種に絞ったことで商機を逸して、R1/R2は売れ
ず、他社のハイトワゴンが売れているのを、指をくわえて見ていた。      (引用終わり)


このころのスバルは軽自動車に限らず小型自動車でも共通プラットフォームという概念は持ってなかったが
プラットフォーム部分・シャシー部分は古いヴィヴィオ時代のものをベースに
軽枠拡大と衝突安全対応をして無理矢理使っていただけなので
まともな軽ハイトワゴンも作れなかっただけのことなんですよね。

ボクもこのステラは開発中は完全にノータッチで乗ったこともまったくなかったですが
一度この時に代車で借りて乗ったことがありましたけど
まぁ酷い出来の車だったことしか記憶がありませんねぇ。

以前にも書いた気がしますが、軽枠拡大になったプレオのタイミングでプラットフォームを新設計して
まずは王道のハイトワゴン1車種だけでもスタートしてからR1かR2みたいな派生車を展開すれば
まだ少しは存在感を示しつつきちんと台数を稼ぐことが出来たはずなんですけどね。残念です。

これも繰り返しになるけど、最低でも軽枠拡大となったプレオの時期に取りあえずこのステラを出して
その後にちゃんとプラットフォームから新製してちゃんとしたハイトワゴンを作っていれば、
それならR2はR1みたいなのは目先を変える変化球としてはアリだったのかもしれません。
なんにしても1周遅れどころか2周遅れぐらいでこのステラ程度の車を出しても
もう市場は見向きもしてくれない状態になってしまっていたということですよね。
重ね重ねも残念です。


そして、マガジンXの記事は結論へと進みます。
                               (以下引用、改行位置変更)
部 結論を言えば、ステラもソニカも一生懸命つくっている。そこは理解できます。丸投げ外注で
安くやらせて、利益だけ独り占めするトヨタ商法ではない。ヴィッツよりも、はるかに真面目な商
品です。でも、もっと基本を押さえてほしい。日本のモノづくりは、この程度のレベルではないは
ずです。
エ 同感だね。(中略)
T1 それにしても、スバルはどうなっちゃうんだろう。たった8%しかトヨタに株を握られてな
いのに、最近スバルの実験の連中と話をすると、やたらとトヨタの話が出てくるんだよ。
エ 設計部門も交流が増えてる。スバルにしてみれば、トヨタから開発委託をもらいたいんだよ。
部 それはやめたほうがいいと思いますよ。トヨタと仕事すると、マトモな人は腹を立てて、繊細
な人は躁鬱病になって、残る大半の「普通の人」は毒されてしまいます。新興宗教なんですよ、あ
そこは。それでも仕事が出来て、クルマの知識が豊富なら許せますが、そうじゃない。
T1 部品メーカーに相当嫌われてるんだね、トヨタは(笑)。
エ 知らないのは本人だけだよ。                      (引用終わり)

あぁ、スバルvsダイハツの形式となっていたのはどちらもトヨタ傘下という意味だったんですね。
スバルがトヨタとの提携を発表したのは2005年10月のことですから
この雑誌の発売時点ではまだ1年経っていないという段階ですね。
なのでまだまだトヨタとの具体的な関係は表立っては出てきてないところでしょうか。

ただ、トヨタへの技術者出向の話はもう出ていたころかな。
これは当初は「トヨタ様の技術を学びましょう」的な説明を受けていたけど内実は
トヨタにとってはスバルを単なる人材派遣子会社扱いでして
(同じ自動車メーカーという立場なのに)トヨタ社員より圧倒的に安いスバル社員の人件費で
トヨタ車を開発させようというだけの搾取以外の何ものでもなかったわけですけどね。

なので、開発委託をもらいたいと思ってた人はいないでしょうが、
トヨタと仕事すると、……」のくだりは思わず苦笑いしてしまいました。
トヨタへの技術者出向で躁鬱病になってしまった人を何人も知ってますしね。
ちなみにボクはあまり絡まなかったけどBRZ/86の年改では少しトヨタと関わり
その時は「腹を立てた」のでマガジンXいわく「マトモな人」ということでいいのかな(笑)

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