ハリくんのブレーキシューをシマノ最強品に交換
ハリくんこと超小径折りたたみ自転車のハリークイン・マジックワンドの
フロントブレーキの効きがその走行性に比べてイマイチである件で
先日はアサヒの赤色のブレーキシューに交換してそこそこマシになったのですが、
できればもう少し効きをよくしたいところです。
というか、シマノのロードバイク用のブレーキシューに替えたら
果たしてどのくらい効くようになるのかという興味も出てきちゃいました。
もっとも、そもそもロードバイク用のブレーキシューが付けられるのかという疑問もありますが。
ただ、普通のママチャリにシマノのロードバイク用のブレーキシューを付けてる人はいるようなので
おそらくキャリパーブレーキならなんとか使えると思って大丈夫でしょう。
それに、もしハリくんに使えなくても、タイレル君やコメットさんには付くはずですから
それらの補修用として予備的にストックしておくことも出来ますね。
ところで、ひと口にシマノのロードバイク用のブレーキシューといっても何種類かありそうなので
どれがどう違うのか整理して理解してからでないとまた納得できないことになりかねません。
意外とちゃんとした情報はWebでもすぐには見つかりませんねぇ。
まず、シマノのキャリパーブレーキ用のブレーキシューは
摩擦材の部分だけ交換が可能なカートリッジタイプと
シューの台座と摩擦材が一体になっている非カートリッジタイプあるいは一体タイプに分かれます。
ロードバイク用/ママチャリ用というよりママチャリには一体タイプがほとんどという感じです。
なので、ロードバイクでもティアグラ以下の低グレードでは一体タイプのものが使われていて
105以上のグレードにはカートリッジタイプのものが使われています。
そして、105ではBR-5800,BR-R7000の品番のブレーキシューが
その上のアルテグラではBR-6800,BR-R8000の品番のブレーキシューが
さらに上のデュラエースではBR-R9110などの品番のブレーキシューが使われています。
しかし、カートリッジタイプではそれぞれのグレードの違いはカートリッジそのものであり
それらの材質・質量・剛性などが違っているようでそれで価格も違ってくるというわけですが
そこに使われている摩擦材は基本的にはR55C4という品番で全グレード同一のようです。
※ここではすべてアルミリムだけの話です。カーボンリムやスチールリムは除きます。
このR55C4の摩擦材の特性としてはシマノ発信の情報によると
ドライ制動力は★5の満点/ウェット制動力は★2となっています。
他にもR55CT4というドライ★4/ウェット★3などウェット重視のシューもあるようです。
そして、一体タイプのものでもR50T5というものはドライ★5/ウェット★2となっていて
おそらく摩擦材の材質はR55C4と同じ、つまりデュラエースと同じものだろうと思われます。
だったらこれでシマノ最強のドライ制動力が得られるんじゃないか!
なんて思いましたが、このR50T5はネットで探しても入手できるところが見つかりません。
まっでも、カートリッジタイプのものならどれも基本はR55C4の最強摩擦材なんですから
その中で一番安い105用のBR-5800を買ってハリくんに付けてみましょう。
前述のようにもし付かなかったらタイレル君やコメットさんの補修用にすればいいだけですし
摩擦材が同じなんだからオルオルにだって摩擦材だけの補修用品としても使えるでしょう。
楽天さんで、他のものと合わせて送料無料でこれは1,325円のBR-5800を購入です。
アサヒの赤色ブレーキシューの2倍以上もしますけど絶対額としてはそんなに高額ではないですね。
いちおう無事に装着できました。
“いちおう”と書いたのは、赤矢印の取り付けボルトを入れるキャリパーのスリット幅が僅かに狭く
ヤスリで削って少し広げる必要があったからです。
ボルトが太いわけではなくシュー側のワッシャに筒状のガイドが付いていて
それがキャリパーのスリットに微妙に入らなかったからです。
あと、超小径車なのでリムのシュー当たり面の曲率がきついため少々無理矢理感が出てますかね。
シューがかなり摩耗してくるとなんらかの支障が出てくるかもしれませんが
まぁその時はシューの表面を平らに削れば問題なくまた使えるでしょう。
なおこのカートリッジタイプのシューにはいちおう方向性があるようです。
摩擦材そのものとしては方向性は特にないようで制動力には関係ないと思いますが
ピンク矢印の摩擦材のみ交換用のビスがフォーク側・後側にくるように取り付けるのが正解です。
それは、このビスを緩めると摩擦材だけ前に引き出して交換できるからのようで、
逆に取り付けてしまうとフォークが邪魔して摩擦材だけ交換ができないからという理由のようです。
まぁロードバイクでレース中の緊急整備という意味では重要なことですけど
1分1秒を争うようなことでもないかぎりある意味でどうでも良いことかもしれないですね。
そもそもこのハリくんの場合、タイヤが太過ぎてそのまま前に摩擦材が引き抜けないみたいですし(爆)
で、交換した後のインプレッションです。
まだ当たりとか十分に出てない状態でしょうけどなかなかいい感じです。
最初に明確な食いつき感がありその後のビルドアップ感もあります。
なので絶対的な効きもさることながらコントロール性が良くて安心感がありますね。
かといって、ガツンと急ブレーキかけてもロックしたり前転しそうになるほどは効かないですから
やり過ぎというところまではいかないですね。このくらいが丁度良いと言えるでしょう。
もう暫く使用してみて当りが出たところで最終評価をくだしたいと思います(笑)
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