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小説「老後の資金がありません」垣谷美雨著を読了

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中公文庫の「老後の資金がありません」垣谷美雨著を読みました。
実際の表紙カバーは右のような比較的シンプルなものですが全面帯というか二重カバーになっています。
というよりも、映画化されて今月末に公開されることの広告宣伝という形になってるわけですな。

で、この小説は2015年9月に単行本出版されて文庫化の初版が2018年3月に出ていますから、
例の「老後2000万円」騒動よりも前に書かれていた小説ということになりますね。
もっともその老後2000万円の前はフィナンシャルプランナーによっては老後1億円とか煽ってたので
(もちろんそれは年金も含めた額としてですが)それに比べれば煽り運転は抑制されたんですけどね(笑)

まっボクは計画上は老後破産にはならないことになっていますし、小説を参考にするわけでもないですが
面白半分ということで読んでみることにしました。映画は観ないでしょうけどね。

 

小説なので、ネタバレというかストーリーバレしないようにしなくちゃいけませんが
まずはカバー裏表紙に室井佑月の解説を要約したものが書かれているのでそれを紹介しましょう。
                           (以下引用、改行位置変更)
「老後は安泰」のはずだったのに! 後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑
の生活費……しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難
に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか? ふりかかる金難もなんの
その、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。      (引用終わり)

老後は安泰のはず、と解説には書かれていて、実際に50代夫婦の後藤家は
1200万円ほどの貯金があるところから小説はスタートしていきます。
ただ、家計管理している奥さんの篤子は老後資金は6000万円は欲しいとぼやく場面もあるので
そういう意味ではそんなに安泰と油断していたわけでもないところから
解説に書かれているように様々な出費が出て給料や退職金など収入もなくなり
老後資金がピンチになるという序盤の展開なわけです。

ところで、恥ずかしいことなんですが、「舅」という漢字を初めて知りました(恥)
それどころか、舅=しゅうと、であり姑(しゅうと、しゅうとめ)との違いも調べて理解しました。
なんとなく舅というより義父と言うのが一般的なのかなぁと思いますが、どうなんでしょう?

 

なお、これ以上続きを書くとストーリーバレになりますが、
巻末にも室井佑月が書いている「解説 こういう本が読みたかった」から少し紹介しておきましょう。
                                   (以下引用)
 面白く、ためになる、素敵な小説だった。あたしはずっとこういう本が読みたかった。
 (中略)
 この本は、温かくて優しい。
 その頃から、老後のHOW TOは、多くの雑誌で取り上げられていたし、テレビ番組で
も特集を組んでやっていた。それについての専門書もたくさん出ていた。
 けど、そのどれもがあたしを安心させてはくれなかった。       (引用終わり)

ボクも「老後のHOW TO」本などはほとんど読んでいませんが
ネットを含めて複合的に情報収集して自分なりの老後設計というかライフプランを検討して
だからこそこうやって早期リタイアして特に不安なく暮らしていけているんですけど
室井氏に限らずともそういうものでは不安でしかたないという人もいるんでしょうね。

それはお金のコントロールが上手くできない人というのかもしれないけど
ボクみたいな気楽なひとりものと違って配偶者や子供やしがらみの強い親族などいれば
それだけ不確定要素が増してどうしようもない事態や予想外の事態にもなりかねないでしょうから。

だからこそ、そういう人の不安を煽って儲けようという輩も群がってくるんでしょうけどね。

 

で、中盤以降は意外な展開になったりして面白くてストーリーに引きずり込まれていきます。

最終的には室井氏の次のような言葉でこの本は締めくくれるのかもしれません。
幸せかどうかって、ようするに自分の考え方ひとつよね。
この言葉には共感をしますし、どんな生き方をするにしてもこう考えらるかどうかが全てでしょうね。
こう考えられない人が多いから、やたらと占いにハマったり宗教にすがったりしちゃうんでしょうし。

 

ところで、この小説の主人公の後藤篤子、読んだあとのボクの中でのイメージでは
若い頃はそこそこ美人で快活な性格な女性だったものの地方出身だしお嬢様というわけでもなく
共働きの主婦として2児の母として苦労もして今は50代半ばのそれ相応のおばさんって感じです。

なのに、映画ではその篤子役が天海祐希というのはあまりにかけ離れてないかなぁ。
実年齢はともかく、宝塚出身の目鼻立ちがしっかりした美人女優に
“老後”の不安や切迫感はどうみても結びつかない気がするんですけど……

まぁ演技力があればどんな役でもきちんとこなせるのでしょうし
コメディー映画ということのようなのでぴったりの役柄なのかもしれませんが。
なんにしてもその映画をみようとは思っていないのでボクが心配することではないですけどね(笑)

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