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不要不急のハリークイン・マジックワンドを増輪

タイトル通りなのですが、特に必要性があるわけでもないしこれといった使い分けも考えてないのに
つまりは不要不急なのにミニベロ=小径自転車をポチっとしてしまいました。
購入動機は単純に面白そうだったから。
それも自転車全体のカッコウや性能とかではなくある部分のメカニズムが面白そうだったから……

楽天さんでポチっとして、自転車チェーン店の「サイクルベースあさひ」の実店舗で受け取りです。
過去にもストライヴォ=ストライダEVOをこのやり方で購入してますね。
宅配便だと梱包材が大量にでてしまいその分別廃棄も面倒ですから
実店舗まで受け取りに行く手間を考えてもこのシステムが使えるならありがたいところです。

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というわけで、昨日ですが受け取りに行ってきました。
最寄の「あさひ・伊勢崎店」までは自宅から5kmほどなので散歩がてら歩いて行って
そこで自転車を受け取ってそのまま自転車に乗って帰ってくるという作戦です。

 

で、買っちゃったのはこんなミニベロでございます。
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イギリスのハリークイン(Harry Quinn)というメーカーの
マジックワンド(Magic Wand)という車種のオート2(Auto Ⅱ)というグレードです。
ちなみに、ハリークインというのは創業者の名前でマジックワンドは「魔法の杖」の意味ですが
“魔法”という感じもないし“杖”のようには見えませんので意味不明ですかね。

税込・送料込で60,980円+実店舗での防犯登録600円ですから
クソ高い値段でもないですけど見た目からすれば少し割高にも感じられる値段かな。

いちおう簡単に折り畳めますけど、折り畳んだ姿はさほど美しくもなくそこは魅力的ではないです。
また、折り畳んだままでもタイヤを転がすこともできるので輪行に便利とも思えますが
ストライダと一緒で今や日本ではタイヤまで完全に輪行袋に入れないと文句言われますから
それを考えるとタイヤを転がせることのメリットはさほど大きくないかと思います。

どちらかというと、アパートやマンション住まいの人が玄関脇などに置いておけるとか
日常的にクルマのトランクに入れて運べるという使い方に適している折り畳み自転車ですかね。
フレームはスチール製で重量13.9kgなのでそんなに軽いわけではありません。
少しバースくんと被るところがありますけど、バースくんほど異様な形でもないかな。

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このミニベロの最もヘンチクリンなところ=ボクが最も興味を持ったメカニズムが
この後輪ハブの変速機の部分で、2速オートマになっているんですよ。
買う前は詳細不明だったのですが、というかお店の販売員もこんなの初めて見ましただそうですが
「KARASAWA AUTOMATIC IG-2S20」というラベルが貼ってあり
それで検索すると、どうやらチャイナ製の唐泽というところが作っているモノのようです。

中身がどういう仕組みになっているのか不明ですけど単品のスペックとして
調べた限りでは変速点が15km/h、レシオが1:1.36となっていました。
遠心クラッチとか使って変速するんだとするとタイヤ&リム径によって変速速度が違ってくるので
単品スペックで15km/hと書かれているのはなんだか不思議な気がします。

でも、どうみても回転機構だけから変速しているとしか考えられないからどうなってのかな。
このリム径(12インチ)専用とかこの自転車専用ってことなんですかねぇ。
もっともこの自転車としては14km/hで変速と説明されているので微妙に誤差がありますが。

レシオが1.36というのはシマノのインター3(ママチャリ用の内装3速)の1速/2速と同じです。
想像するに変速はプラネタリギアセットなんでしょうし、1速、2速の守備範囲の考え方も
大抵のママチャリ同様で1速は発進時と登坂時、2速は平地巡航ということなんでしょうね。
3速はないから下りや追い風でもスピードは出せないよということになります。

なお、同じハリークイン・マジックワンドでもオート2と付かないシングルスピード・モデルもあり
そちらは約1.5万円ほど安く、0.6kgほど軽くて、色がオレンジ/グリーンが選べるのですが
このオート2になるとブルーしかないということになってます。
色違いで差別化なんでしょうけど、オート2の方が高級とか高性能とかそんなんでマウントしないから
全色自由に選べるようにして欲しかったですね。そしたら絶対オレンジを選んだのに(笑)

 

ファーストインプレッションと言いたいですが、ライディングポジションが全然決まりませんでした。
サドルを許容範囲で目いっぱい上げても脚が詰まってしまいます。
自慢じゃないけど日本人男性より足は短い方なのにこれでは子供用か?という印象です。
もっと長いシートポストをどこかから見つけてこないとダメかもしれません。

それと、これは店舗のあさひの問題ですけど、ハンドル高さを目いっぱい下にして組み付けられてました。
クランク位置がサドルよりやや前寄りにあるプチ・セミリカンベント的な乗車姿勢となるにも関わらず
ハンドル高さが極端に低いので上体をかなり丸めた非常に窮屈なライディングを強いられました。
ここはアーレンキー1本で調整できるのですが工具持ってなかったので自宅まで我慢でしたよ。

実店舗で自転車受け渡すんだからちゃんと乗る人の体形に合わせて
その場で調整してから納車してほしいものですね。
まっボクは端から「あさひ」には期待してないからいいものの
自分で調整することが出来ずに無理なポジションのまま乗り続ける人も多いんじゃないかなぁ。

 

で、肝心の2速オートマですがチェーンリング/スプロケットも含めてギア比はおかしくはないです。
1速で発進して2速になるタイミングもまぁまぁいい感じですし、ショックも大きくはないです。
ただ、ダラダラ~と走ると脚力をあまりかけてない時に変速して重くなるのに負ける感じになるので
ある程度メリハリ良く加速していき変速しても脚力かけると自然に感じられます。

また上り坂で速度が落ちても脚力をかけたままだと2速から1速にダウンシフトはしてくれません。
脚力かけたままというよりリアのフリーを使わないとダウンシフトしないみたいです。
逆に20km/h以上でも脚を止めて惰行した後に脚力をかけても一瞬だけ力が抜ける感じがあります。
まぁそれが問題だというわけではなく、そういうものだと理解すれば走れますけどね。

あと、まだ本格的に走らせてないので決めつけるのは早計かもしれませんが
見た目や折り畳みということから予想する以上にフレームがしっかりしていて
案外とまともにそこそこの距離を走れそうなミニベロという印象を持ちました。

さて、どこから手を入れていきましょうかね。
とそんなに弄りまくるつもりはありませんけど。
あっ、とりあえずニックネームは安直に「ハリくん」ということにします(笑)

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コメント

御注意ください。
唐澤(カラサワ)は日本のパーツメーカーです。
特にブレーキの分野では知られている存在です。
中国にも進出して大陸に工場を建て、中国の自転車メーカーにパーツを供給しています。
日本の他の自転車関連メーカーや台湾の自転車関連業者が大陸に進出しては痛い目に遭って撤退する事態を重ねていたところ、例外的にカラサワは大陸で成功を修めています。
件の変速機は、カラサワの中国工場で製造されたパーツという意味だと考えられます。

投稿: | 2021-11-09 21:05

>名無しさん

はじめまして、コメントありがとうございます。
日本の唐澤(KARASAWA)のことは存じ上げていたのですが
この変速機は日本の唐澤から正式リリースされてないことと
漢字では唐泽と違っていることから関連企業であるかもしれないけど
いちおうは別企業という判断をさせていただきました。

日本の唐澤のチャイナ工場製品は唐泽ブランドになっているということでしょうか。

それと「御注意ください」とは何に注意すれば良いのでしょうか?

投稿: JET | 2021-11-09 22:03

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