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SKC勤務中に何をしたのか(3)

前回記事で操安乗り心地の実験部署としてSKC勤務になっていた期間に
AWD関連の業務の他にGM関連の業務、具体的には初期段階のSGX開発にも携わったと書きました。
他にはAWD関連でもありGM関連でもある74Xという車種開発にも関与したのですが
まぁAWDもSGXも74Xもまた別の機会に詳しく書いていきたいと思います。
今回はさらにそれ以外の仕事も増えていったのでそれらについて書いていきましょう。

SKCに転勤してからしばらくの後、そう2002年春くらいだったでしょうか
それまで車両研究実験1部・車両研究実験第4課・第4操安乗り心地担当(“担当”は“係”相当)
略してSJ14 D4担当と呼ばれていたものがSJ14 Ad担当と名称が変わりました。
Adって何?ってよく聞かれましたがアドバンスのことだそうで、先行開発の意図でした。

その当時以前の実験部署では先行開発を専門にやるような部署(担当)はおろか担当者も珍しいほどで
ほとんどの先行開発は新車開発・量産車開発をやっている人が
兼業というか副業みたいな感覚で合間を見ながら先行開発もやるというのが一般的でしたから
先行開発を専門にやる部署(担当)が出来たということはある意味で画期的なことでありました。

AWD関連にせよ、GM関連のSGXや74Xにせよ量産車開発の段階に入っていたわけでもないので
その意味では先行開発とも言えるのでAd担当という名前には相応しいと言えなくはないですかね。
ただ、単にそれまでの仕事のまま担当名だけが変わったという気楽な話ではなくて
操安乗り心地に関連する先行開発はほぼすべてAd担当が受け持つこととなったわけです。

さらに、これは操安乗り心地の実験部署だけの傾向ではないのですが
富士重工では先行開発と基礎研究とが明確に分けられてなくてごちゃまぜになっていて
要するに新車開発と既販車の市場対応(不具合対策など)とそれ以外という括りでしかとらえられず
その「それ以外」の中に先行開発も基礎研究も含まれるし
それどころか実験設備導入や実験方法・解析方法の新規策定や改定、CAE技術開発など諸々も
すべて「それ以外」≒先行開発というような括りでとらえられていたんですね。

既販車の市場対応はある意味では過去から現在のことです。責任持ってやらざるを得ないことです。
そして、新車開発は現在とすぐ先、つまり明日、あるいは今月の給料日みたいなもので
とりあえず食い扶持を稼ぐためには必要なことです。
でも「それ以外」のことは当面の稼ぎには関係ないから、当面の評価にもならないからでしょうか
だから多くの人にとっては片手間という扱いでそれが「それ以外」という位置づけでしたね。

なので、Ad担当はそれら「それ以外」のすべてが業務分掌ということになってしまい
どんどんと仕事が膨れ上がっていってしまうことになったのでした。

 

けれども、これまた富士重工では「それ以外」の仕事のほとんどは上から与えられるものでなく
言い出した個人(や担当=係長クラス)が自ら(必要に応じてチームを作り)やるという風潮なんです。
既販車の市場対応はお客さん(ユーザー)に直結した仕事なのでやるべきことは明確だし
新車開発は役員含めて決められてることなので細かいことは別にすれば上から降りてくる仕事ですが
それ以外の先行開発とか基礎研究などは例えばEV化とか大きなことを別にすれば
それぞれ実務に携わっている人が将来はこんな技術が必要だとかこれを研究しておかねばと考えて
それを提案して予算をもらって取り組むという方向で決まっていくわけです。

もちろん、予算に限りがあるわけですからそれらの先行開発や基礎研究をまとめて管理する部署もあり
そしてその部署が音頭取りをするようなある程度大きな先行開発や基礎研究もあるにはあるけど
それでもほとんどの先行開発や基礎研究などは言いだしっぺがやるという形だったんですね。

ということなら、黙りこくって言い出さなければどんどん仕事が増えていくことにならないんですが
残念ながらボクはそういう性格ではなかったのであれもこれもやらなきゃとなっちゃったんですな。

そもそも、富士重工は先行開発を軽視し過ぎていると当時のボクは常々考えていたこともあり
思い返してみると、なんらかの機会に上司(課長)に対してそのような意見を述べたんでしょうね。
そしてそこには何人も寄って集(たか)って21Z(4代目レガシィ)開発ばかりしていること
さらにはマネジメントをすべき立場の課長自らがその21Z開発に直接手出し口出ししてることを
暗に揶揄するようなボク特有の皮肉交じりの物言いをしてしまっていたのかも知れないです。

なので、もう引くに引けないし黙っていられないし言い出しっぺは自分でやらなきゃいけないしで
先行開発も基礎研究も含めて新車開発以外の仕事は全部引き受けて行くことなったわけです。
これら先行開発や基礎研究の中には新しい試験方法の研究や新しい計測器の活用も含まれ
それによりTS(Tecnical Specifications、ここでは標準実験方法の意)やBR(Business Rule)などの
新規制定や改定も進めることになるわけです。
また、CAE(Computer-Aided Engineering)の活用も含まれいますし
それら全部まとめてISO(International Organization for Standardization)対応もせまられました。

 

もちろんそれだけ仕事が増えるとひとりでは抱えきれないのは傍から見ても明らかなので
Ad担当の人員も増員されていきました。
とは言え、21Z開発はもちろんのことその他車種の新車開発も中堅からベテランに任せたいので
結局ボクの部下としてAd担当に入ってくるのは新入社員と他部署から転籍した人ばかりでした。

確かに基礎研究などしているわけですから新人が操安乗り心地の基礎を学ぶには適しているし
基礎理論も学ばずにただサス部品を替えて乗って良い悪い言ってるような
似非エンジニアには育ってほしくはないのでボクの部下で育成するのは反対ではなかったですが
とはいえ先行開発や基礎研究では「黙ってオレのやる事を見ておけ」的なOJTは通用しないので
正直言うと部下の教育・育成にはそうとうに手間がかかりましたね。

さらに、部下だけでなく派遣会社からの派遣社員の教育もやらされるようになり
これなんかは今の労働者派遣法からするといろいろと問題含みなんですけど
富士重工の100%子会社の派遣会社の新入社員ということもあって
当時はボク自身もその辺はあやふやなまま派遣社員を教育・育成するなんてことになってましたな。

まっ、人材育成についてはここであまり書いてもまだまだ現役の人も多いでしょうから
やめておきましょう(笑)
では、次回は何について書きましょうかねぇ。
AWD関連もGM関連も先行開発もネタは幾つもありそうなんですが
時系列にせよ種類別にせよどうもすっきりいかなそうなのでどうしたもんかなぁと悩んでいますorz

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