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新書「日本の分断」を読了

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文春新書の「日本の分断 私たちの民主主義の未来について」三浦瑠麗著を読みました。
アメリカ合衆国やイギリスの分断については最近特に言われますが日本ではそれほどの分断は無いし
格差は広がっているもののこれまた世界中から見ればまだ少ない方ですし差別もさほど無いし
なので「日本の分断」と言われてもピンと来ないです。

それにもまして、帯には「日本にはもっと『分断』が必要です」って
エッどういうこと? と思って買ってしまいした。
分断じゃなくて多様性ということならもっとあっても良いかとは思ってますけど……

その分断ということについては、「はじめに」で次のように書いています。

(以下引用)                  「社会が分断されている」という表
現は、最近では米国大統領選の影響もあって、ほぼネガティブな意味合いでしか用いられ
ない。対立は無いに越したことがないという見方が大勢を占める社会で、分断の効用など
ということについて論じれば、すぐに何を言っているんだという批判が飛んでくるだろう。
 しかし、安定の原因も政治が活性化しない理由も、日本特有の分断のかたちにあるのだ
とすれば、私たちはもう少し価値観の違いについて掘り下げて考えてみる必要がある。
                                 (引用終わり)

どうやら、ここでの分断は価値観の分断、さらには政治的価値観の分断を指しているようですね。
そして、次のようにも「はじめに」で書かれています。

(以下引用)    政権交代が起きていない。しかし、こうしたことをもって、欧米を
基準に、日本を民主主義が成熟していない遅れた国として見る視線は独善的に思える。(中略)
日本社会が安定しているのは民主主義が成熟していないからではなくて、別のところに理
由がある。(中略)
 二〇一九年八月に行った「日本人価値観調査」 (中略)  は、そのような考え方に
基づいて設計したものである。調査目的は、日本人がどのような価値観やイデオロギーで
分断されているのか、どのような動機に基づいて投票しているのかを調べることにあった。
                                 (引用終わり)

単純に、アメリカのように分断されて政権交代が頻繁に起こるのが良いと
著者が言いたいわけでもなさそうですし、
「日本人価値観調査」というものをやって統計的に理解を深めようと言う姿勢には納得ですが
まぁあまりこのブログで政治的な主張はしたくはないですのでこの本の内容にも深入りはしません。

 

ただし、その「日本人価値観調査」は簡易版の「あなたの価値観診断テスト」というのが
本書にも掲載されていてそれで自己診断することができるようになっていますし、
山猫総研ウェブサイトで公開中とのことで面白半分でボクもWebで自己診断してみました。

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その個人的な結果をここに掲載するのもこれまた色々と誤解や偏見を生むかもしれませんが
まぁ面白半分なので軽い気分で掲載してみました(笑)
ボクは「リベラル」だそうです。次のように説明されています。
                                  (以下引用)
「リベラル」は、ライフスタイルに関する個人の選択の自由を尊重し、多様性と少数者の
権利を信じている。社会主義のための国家による介入には肯定的で、格差是正や少数者の
権利保護のために積極的な国家の役割を期待する。成長への関心は二次的で、資本主義の
行き過ぎを是正する最適な政治経済体制を望む傾向にある。自由を信じている一方で、社
会的な価値観は収斂すべきだとみなす傾向にある。          (引用終わり)

まぁ、確かにそんな感じですかね。ただ左グラフから見ても極端にリベラルというわけではなく
集団(日本人)の中央に近いところでのリベラル寄りということになるでしょうか。
さらに、右グラフからすると外交安保に関してはほぼニュートラルな価値観と言えるでしょう。

著者が指摘する日本人特有の価値観の違いというものはこの右グラフの軸である
「外交安保」と「経済」という2軸ということですから、その中にあってボクは
少なくとも外交安保には中立で経済的には脱成長思考が反映されていると言えるでしょう。

それにしても我ながら可笑しく思ってしまったのは、
本書には著名政治家や政治評論家の価値観調査結果も同じグラフに載せられていて
それを見るとボクの位置はちょうど公明党・山口代表と重なるんですよね。
宗教政党にはまったく賛同しないんですけど……(汗)

 

というわけで、自分自身の価値観を客観的に捉えたり、日本人の価値観を理解するには
本書は面白い内容となっているとは思いましたが、
その先は政治的なイデオロギーを越えて政党戦略みたいな内容が続き、そこが主題のようなので
ちょっとそこは辟易した感想をもってしまったかなというのが本書を読んでの率直な感想でした。

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