東北限定マルちゃん「青森味噌カレーミルクラーメン」を実食
先日、ミニストップでお惣菜のゴーゴーカレー焼そばを買ってきたときに
カレーフェアとかやっていたのかそれとも単に関連商品として販売していたのか不明ですが
通常のカップ麺陳列棚とは別の棚の端っこ(ゴンドラエンドと呼ぶそうです)に置いてあった
ちょっと変なカップ麺に目を奪われてしまったので税別238円で買ってきたものです。
東洋水産・マルちゃんの日本もまいもん青森編の「青森味噌カレーミルクラーメン」です。
味噌でカレーでミルクともう要素満載でどんな味なのか頭の中で混乱がおきてしまう商品名ですが
さらに、「バターの風味がおいしさの引き立て役!!」ってバターまで参戦してんのかよ。
なのに、「お好みで、できあがり後に『牛乳』を入れるとコクがUP!!」ってもしや牛乳入ってないの?
と思いきや、端っこの方にハズキルーペが必要なほど小さな文字で(笑)
「※この商品は、牛乳ではなく粉乳を使用し、商品名『青森味噌カレーミルクラーメン』としております。」だそうです。
また「青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会公認 ●札幌館●味の札幌大西●味の札幌浅利●札幌ラーメン蔵●かわら」、
さらには、「〇青森の正直」と書いてあるのも唐突過ぎて、とにもかくにもカオス状態です。
まず、「〇青森の正直」は青森県産品PR用のシンボルマークということだそうで
「青森味噌カレー牛乳ラーメン」なるB級グルメが青森にあるのだそうです。
ただし、青森県産の食材を使っているというわけではないようです。
“牛乳”の食品表示は牛乳100%以外は使えないので加工乳を使うこの商品では“ミルク”として
商品名を「青森味噌カレーミルクラーメン」にせざるを得なかったということのようです。
なお、“ミルク”もしくは“乳”の文字でさえも食品表示に使うには制限があるようで
色物乳飲料では無脂乳固形分4.0%以上、それ以外では無脂乳固形分8.0%以上なのだそうです。
「色物乳飲料」ってなんかエロい響きですがコーヒー飲料とかのことだそうです(笑)
それにしても青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会というのまであるとは(驚)
さらにいうと、その次に書いてある●以降のは各ラーメン店らしきのようですが
青森のはずなのに「札幌」の文字ばかりが並んでいてここも混乱させられます。
でも、実際にそれらを検索してみるといちおう青森県に存在しているお店のようです。
どうやら、青森で札幌ラーメンが食べられるようにと開業したお店で
お客がいろいろと創作ラーメンを要望するようになってそこから生まれてきたのが
その「青森味噌カレー牛乳ラーメン」とのことなのでベースは札幌ラーメンというわけです。
つまりには「青森味噌カレー牛乳ラーメン」は青森のご当地ラーメンとか青森のソウルフードではなく
青森の一部の店で提供している青森が推しているB級グルメラーメンということでいいんでしょうね。
そして、このカップ麺はその「青森味噌カレー牛乳ラーメン」の味を再現したものとして
ずいぶん前から東北限定で販売されているものらしいです。
ですから、東北の方からすると何をいまさら紹介してんの?ということになるかも知れないですね。
ところで、本商品の製造工場は東洋水産グループのユタカフーズ(愛知県武豊町)となっています。
ユタカフーズはだし醤油など調味料製造メーカーと思ってたけどインスタント麺など作ってるんですね。
愛知県生まれで武豊町は亡き父親の実家があったところなのでユタカフーズの名は知ってましたけど
改めてWiki.で調べてみたら創業は製材業で戦時中は航空機部品製造していたとは驚きましたよ。
さて、依然として味は謎めいてますがなんとなく混乱が解消してきたので、作って食べてみましょう。
先入れの乾燥かやく、後入れの粉末スープと液体スープの計3つの小袋が入っています。
麺はマルちゃんではあまり見かけないような雰囲気のノンフライ麺となっています。
ノンフライ麺ということもあり湯戻し時間は5分とかなり長くなっています。
カレールーのようなどろどろしたスープではありませんが、香りはカレーそのものです。
色合い的にはカレーというより合わせ味噌のスープの色って感じで
そこに牛乳の痕跡はあまり感じられませんがバターの油滴はしっかり見られます。
味はカレーの要素が最も強いですが味噌のコクと酸味も少し感じられます。
牛乳はどうかな、あまりはっきり分かりません。
ただ唐辛子だけでない複雑なカレーらしいエスニックな辛さはそこそこ強くあり
その辛さを円やかにしているのが牛乳の存在なのかもしれないですね。
麺は札幌ラーメンベースということからするともっと太麺かと思いましたが
それほどでもなくノンフライ麺らしい麺肌ツルシコの縮れ少なめのものです。
さほどスープとの絡みは良くないですがスープの味が濃厚なので組み合わせは良好です。
全体的には名前から想像するようなゲテモノ感は実際にはあまりなく
それでも独特の味わいがあり美味しくいただける一杯でした。
青森まで行くのはなかなか大変ですけど何かの機会があれば一度実店舗でも食べてみたいですね。
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