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新書「生物はなぜ死ぬのか」を読了

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講談社現代新書の「生物はなぜ死ぬのか」小林武彦著を読みました。
「なぜ死ぬのか」なんて哲学的、あるいは宗教的な問いのように感じてしまう部分はありますが
著者は理学博士を経ての生物学者ということですのであくまでも科学的な見地から解説してる本です。

また、本書では“死”ということに焦点を当ててはいるものの死とは逆の“生”
それも生きるというより生まれるとしての“生”
つまり生物の誕生まで遡って、それからどう生物が進化してきたのか、
そして進化の過程として個体の“死”や種の“死”=絶滅を捉えるという内容となっています。

従って、著者は死(細胞の死、個体の死、種の死=絶滅)について以下のような捉え方をしています。

(以下引用)                     現在も「細胞や個体の死」が
存在し続けるということは、死ぬ個体が選択されてきたということです。「進化が生き物
を作った」という視点から考えると、「生き物が死ぬこと」も進化が作った、と言えるの
ではないでしょうか。                       (引用終わり)

あるいは、次のようにも書かれています。

(以下引用、傍点省略)                            生
き物にとって死とは、進化、つまり「変化」と「選択」を実現するためにあります。「死
ぬ」ことで生物は誕生し、進化し、生き残ってくることができたのです。
(中略)                             生き物が生まれ
るのは偶然ですが、死ぬのは必然なのです。             (引用終わり)

「生は偶然、死は必然」言われてみれば当たり前ですが、深いですね。
もっとも「死は必然」と言われても突然身近な人の死に直面すればなかなか受け入れがたいですけど。

そして、生物の死は食べられたり飢餓や病気による「アクシデント死」と「寿命死」に分けられ
大型の動物や人間などは寿命死の方が多くなるというわけです。
(ただし、「寿命」という死因は科学的に定義されてはいないそうですが)

なので、自然界では食べられて死ぬことが圧倒的に多いマウスを用いて寿命の研究しても
その結果が必ずしもヒトに当てはまらないというのは説得力がある話です。
“死”に対する進化がマウスとヒトでは全然違っているということですからね。
もっとも、道具や言語の発明以前の原初のヒトは食べられて死ぬことが圧倒的に多かったかもですが。

 

死とは直接関係ないことですが、面白いなと感じたことを幾つか紹介しておきましょう。
                                  (以下引用)
 テロメアは、細胞の分裂回数をカウントし、それを制限する「リミッター」で、この作
用は分化した細胞で共通しています。(中略)
 しかし、全ての細胞が同じように傷つきやすく、異常化するリスクを持っているわけで
はありません。また体の中で老化した細胞のテロメアが、実際に短くなっているのかもよ
くわかっていません。   (中略)    特に新しい細胞を作り出す幹細胞や生殖細
胞は、もともとテロメアの短縮はほとんど見られずリミッターが働かないので、分裂のた
びにゲノムに傷が溜まっていくことになります。  (中略)   つまり、「幹細胞の
老化」が個体の老化を引き起こすのです。              (引用終わり)

最近、テロメアという言葉を聞くようになり、細胞分裂は回数が決まっているから寿命も決まってる
みたいなこともっともらしく語ってるようなテレビの健康番組的な実はバラエティ番組もありますが
実はまだ詳しいことは何も分かってないし幹細胞の老化の方が問題なわけですね。

                                  (以下引用)
 さて、男性の場合、1つの精子の元となる細胞(精母細胞)から、減数分裂という染色
体数が半分になる特殊な分裂により4つの精子ができます。その過程でそれぞれの染色体
の対からランダムに1本が選び出され、1つの精子に入ります。その組み合わせ数は、2
の23乗通り(約800万)になります。   (中略)   相同組換えは女性側の卵の
形成時にも起こり、受精では卵と精子がランダムに融合するので、受精卵の組み合わせは
ほぼ無限です。簡単に言えば、兄弟姉妹が仮に何十億人いたとしても、一卵性児(一卵性
の双子や三つ子など)でない限り、自分と同じ遺伝情報を持った兄弟姉妹は現れません。
                                 (引用終わり)

受精時にオス・メスそれぞれのDNAがランダムに融合するのは理解してましたけど
精子・卵子は全部おなじDNAのものがただコピーされているのだと勝手に考えてました(恥)
そうかぁ、ドピュッと出したカルピスの中にもみんなそれぞれ個性があるんですね(笑)

 

最後の方では、アンチエイジング、教育、AI、宗教などについても言及されていて
なかなか読み物としても面白いものとなっており、人口問題にも触れられています。

(以下引用)                        私は、何も対策を取ら
なければ、残念ですが日本などの先進国の人口減少が引き金となり、人類は今から100
年ももたないと思っています。非常に近い将来、絶滅的な危機を迎える可能性はあると思
います。                             (引用終わり)

ボクは人口減少より人口爆発の方が可能性が高いと思ってますけどねぇ。
まぁ日本人、といっても国籍の話ではなく古来縄文・弥生などから流れる日本人DNAというか
そもそもそういう定義や区別が必要かどうかはともかく、日本人は絶滅するかもしれませんが。
でも、人口爆発して地球環境が壊滅的となって多くの生物種もろとも絶滅するくらいなら
人口減少で人類だけが絶滅した方が心は痛まないかなぁとも思えますが……
ただ、人類が絶滅すれば鶏、豚、牛、羊、犬や猫、稲、麦などなども絶滅するかもしれませんけどね。

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