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単行本「オードリー・タンの思考」を読了

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ブックマン社の「オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと」近藤弥生子著を読みました。
オードリー・タンは言わずと知れた台湾のデジタル担当の大臣を務めている人ですが、
なんて知ったかぶったような書き方をしてますけどボクが彼女のことを知るようになったのは
台湾における新型コロナ対策において彼女の功績が大きかったことなどの報道によってからです。
ちなみに、著者は台湾在住のノンフィクションライターだそうです。

この本は著者がオードリー・タンを取材する中で台湾のバックグラウンドも含めて
彼女の人となりや考え方をまとめて紹介するとともに
要所要所ではインタビューで彼女が語ったことをそのまま(日本語訳して)掲載しています。

ただし、この本はオードリー・タンの誕生から今に至る伝記という形とはなっていません。
もちろん、最低限のような成りたちなどは書いてあり、そこらからも彼女が相当な天才であるとともに
世間一般の常識からすればかなり特異な人生を歩まれた方ということも分かりますし
一方でその活躍の行動や事績などの素晴らしさに驚かされます。

それでも、やはりこの本では彼女が考える「ソーシャル・イノベーション」をテーマとしています。
そして、そこから著者は帯にも書いてある
「一人の天才を生むことは難しいが、一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう」
という特に日本の若い人たちに向けた提言となっているわけです。
本当はただ心に思うだけでなく小さな一歩でも行動しようということですけどね。

ちなみに、本書の副題になっている「IQよりも大切なこと」に関しては
日本のメディアではオードリー・タンを「IQ180の天才大臣」などと紹介されることが多いけど
彼女は「私の身長は180cm」と言って眩ますのだそうです(笑)
もちろん、だからIQより身長が大切と言っているわけではなく
EQ(Emotional Inteligence Quotient、心の知能指数)」の方が大切という意味でしょう。

ただ、EQの測定方法は確立されたものではないので単なる概念的なものですし
日本でだって他人をIQで判断したりすることはまずないし自分のIQを把握してる人も稀ですし
EQという言葉は使わずとも単に“頭がいいより対人対応力が大切”とは言いますからね。

 

さて、本筋とはちょっと外れた部分も含めて個人的に興味を持ったことを紹介しておきましょう。
なお、引用部分で太字の部分はオードリー・タン自身が語っていること(の日本語訳)で
それ以外の部分は著者が書いていることになります。この本ではそのような構成になっています。

(以下引用)       私の行動原理はとてもシンプルで、“自分が面白いと思うことしかしない”
ということです。たとえ大金を稼げる仕事があったとしても、面白いと思えない仕事であれば、やり
ません。そして面白いと思ったことがわずかしか稼げないとしても、それで飢え死にすることがない
のであればやってみます。 (長い中略)
 そうは言っても、会社勤めの人が彼女の方法をそのまま当てはめるのは難しいだろう。だが、仕事
の場で「あの人は楽しいと思えることをやらせたらピカイチだ」と思ってもらえるように物事に臨ん
でみることはできる。
 そうすることで、次は今より楽しい仕事を選べる状況がやってくるかもしれないのだ。(引用終わり)

彼女と並べるのは失礼ですけど、ボクも同じ行動原理ですかね。
だから、業界でも薄給だったスバルに入社したのだし、そこで楽しい仕事ができるよう努力したし
でももうあまり面白くなくなりそうなのが見えたので会社辞めたわけですからね(笑)

 

一方で、やはり彼女はボクなんかでは到底想像し得ないような考えというかひらめき方法をしています。
                                        (以下引用、改行位置変更)
 「散歩や読書は生活リズムを維持するための習慣ですが、インスピレーションの源は睡眠です。
り方はとてもシンプルで、寝る前、解決したい問題に関連する資料を読み込みます。この時はた
だ頭
に入れるだけで、何も考えずに、ただただページを素早くめくります。そのまま眠りにつくと、
翌朝
起きた時には答えが出ているのです。                      (引用終わり)

彼女は最低でも1日8時間の睡眠を欠かさないのだそうですが
それは単に起きている時の活動や健康のために睡眠が大切だからというのではなく
睡眠中に問題解決のインスピレーションを得るためだというのですから。
睡眠学習(記憶)よりは確かにそういうこともたまにはあり得るとは考えられますし
実際に行き詰ったら一度そこから離れて寝てからまた考えるといいアイデアが浮かぶことはありますが……
それでも、そうそう毎回そんなことは起きないというのが凡人の感覚ですけどね。

 

最後にデジタル担当大臣ということからデジタルのマイナス面としての
いわゆる「スマホ脳」や「つながり過ぎ」という観点でも彼女は独特の考えをもっているようです。
                                                 (以下引用)
「Samsungのスマートフォンにはペンが付属されていて、これを使って操作することで、スマー
トフォンを自分の体から離すことができます。人はそれが自分の一部だという錯覚に陥ると、そ
れがなくなると心理的に不快を感じるようになります。ですから私はスマートフォンやSNSをただ
のツールとして、自分のコントロールのもとで操作するようにしています。    (引用終わり)

拡張現実を錯覚しないようにSペンやキーボードなどツールを介して操作するということでしょう。
もっともサムソンなどはそのような理由でSペンを付属させているわけではないでしょうけど。
ただ、どんなツールでも人間は自身の感触として認識してしまうので完璧な対策とは言うより
そうすることを通じて常にデジタルツールやSNSは非自己であることを
自ら意識する姿勢が必要だということなのでしょう。

まっボクはあまりスマホは使いませんし、PCはキーボード&マウス操作なのでまだマシなのでしょうかね。

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