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ローソン・サンヨーvsファミマ・明星の喜多方・坂内カップ麺対決

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コンビニのローソンからサンヨー食品製の喜多方ラーメン坂内のカップ麺が発売されました(左)
昨年紹介したファミリーマートからの明星食品製の喜多方ラーメン坂内のカップ麺がありましたが
また最近に期間限定で再販されているみたいなので
ローソン、ファミマとコンビニハシゴして両方とも買ってきて比較してみることにしました。

左:サンヨー食品「昭和33年創業福島喜多方ラーメン坂内食堂 喜多方本店監修 中華そば」
  ローソン限定で税込238円です。
右:明星食品・明星「平打ち麺と豚の旨味が詰まった醤油スープ コク醤油 喜多方ラーメン坂内」
  ファミリーマート期間限定で税込228円です。
  昨年のは税込226円だったので2円の価格アップとなってしまってます。

それにしても、同じ実店舗監修のカップ麺が違うメーカーからそして別々のコンビニ限定で
ほぼ同時期に販売しているのってかなり珍しい気がしますね。

 

まずは新顔のローソン、サンヨー食品の坂内からです。
 なかなか行けない名店 喜多方を代表する老舗の味わいをカップ麺で再現!!
 麺もっちりとした食感が特長の当社独自の特許製法麺「手打ち風麺」を使用 
 スープ豚と香味野菜のうまみ広がる、何度でも食べたくなるコク旨しょうゆ味スープ
という説明書きも添えられています。
「なかなか行けない」ってのがこの時期ゆえの文言なのかどうなのか微妙ですけどね(笑)

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麺、スープの素、かやくはあらかじめ器に入っていますが、蓋の上に後入れ調味油があります。
太麺だからか熱湯を入れて5分と長い湯戻し時間となっています。

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チャシュー、ねぎ、メンマが少しという具です。
麺はかなりの太麺ですが平たくて折り畳まれたような強い縮れのあるもので
固めの歯応えのある食感です。
固めだけどコシや弾力のあるような硬さではなくてあまりグルテンを感じないもので
啜り心地という点ではちょっと物足りない感じがします。フカフカ麺よりマシですが。

スープは能書きのコク旨しょうゆ味という感じとはちょっと違って
ダシの旨味は詰まってる感じですが醤油のコクはあまり強くなく塩味が目立ってます。
決して薄味なわけではないけど濃過ぎることなく自然な旨味でこれはこれで望ましいし
坂内らしい味わいがちゃんと再現されているなと感じられましたね。

チャーシューは旨味しっかりで量も多めなのでチューシュー好きには歓迎でしょう。
個人的にはそれほどチューシューフェチでないのですが。

 

では、次のファミマ、明星食品の坂内です。これも長い能書きがあります。
 福島県会津地方の気候と風土が育みできた喜多方ラーメンを伝えるお店として、
 昭和63年に「喜多方ラーメン坂内」の1号店が開店。
 -毎日食べても飽きることのない味
 -美味しいものを食べて、笑顔で帰っていただきたい
 という味わいと想いを受け継ぎ、守り続けています。
 このこだわりの喜多方ラーメンならではの「コシのある麺」「ホッとする味わい」を
 カップ麺で再現し、皆様の食卓にお届けします。
だそうです。ちなみに、昨年同様のコク醤油というのは実店舗にはない味なんですけどね(汗)

ところで、あれって思いません? 
ローソン・サンヨーは「昭和33年創業」、ファミマ・明星は「昭和63年開店」って。
ちゃんと調べて愕然としました。喜多方にある坂内食堂は昭和33年創業ですけど
喜多方ラーメン坂内は坂内食堂ののれん分けではあるものの支店とかでもなんでもなく
まったく別に昭和63年に第1号店が開業したラーメンチェーン店なのだそうです。
あぁ、そういうことでしたか。

なので、同時期に2店から2メーカーから販売されていても
坂内が二股かけていたわけではないのですね(笑)

さらに、これてっきりファミマ・明星のは単なる再販物で中身はまったく同じだと思ってました。
パッケージデザインを見ても違いはありませんからね。
けれども、カロリーを比較してみたら別物じゃないかというくらい違いがありました。
昨年のは麺・かやく329kcal、スープ44kcal、総373kcalなのに対して
今度のは麺・かやく263kcal、スープ101kcal、総364kcalとなっていて
麺・かやくとスープのバランスが全然違っていて驚かされますね。

原材料名を比較しても昨年のは麺の最後の方に卵粉があったのがなくなり
代わりに酵母エキス、たん白加水分解物が加わったくらいで他には大きな差はありません。
ちょっと不思議な感じですが、とりあえず食べてみましょう。

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サンヨー食品のと同様に麺、スープの素、かやくはあらかじめ器に入っていて蓋上に調味油があります。
これまた同じく湯戻し時間5分ですが、こちらは太麺もあるけどノンフライ麺となっています。

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コク醤油だからなのかスープの色はこちらの方が濃いですけど似たようなビジュアルです。

食べてみると、昨年との違いははっきりしませんが麺の食感はすばらしいものです。
サンヨーよりやや細いけど十分太麺で平たいものの縮れは比較的自然なもので
麺肌がつるっとしていてプクっとした弾力感とコシ感があり啜り心地がとても良いです。
ただ、麺肌のつるつるが幸いしてるのかスープとの絡みは少し弱いようです。

そのためもあるのか、単にコク醤油を謳うからなのかスープはかなり濃い味となってます。
旨味も強いけど甘味と塩胡椒もかなり利かせている感じなのは、毎日食べるにはきついかな。
とは言え、醤油のもろ味や微かな酸味も味わえるので後味は意外とすっきりしてます。

具はこちらもチャーシューが多めで旨味もありますがそれよりメンマが味・食感ともに良かったです。

 

なお、内容量はサンヨーが95g(めん70g)、明星が92g(めん70g)と大差ないです。
カロリーはサンヨーが439kcalと明星よりかなり高めですけど満腹感は大差なかったです。
となると、カロリーある方が良いのかない方がいいのか悩ましいですしね。
ボクはカロリー信仰はないし、故にカロリー低い方がヘルシーとも思いませんけど。

ということで、麺は圧倒的に明星に軍配があがりますが、スープはサンヨーの勝ちかな。
だからといって、明星の麺とサンヨーのスープを組み合わせてもバランスしないのでしょうけどね。
明星がコク醤油味ではなく普通の醤油味を作ってくれたらベストになるかもですね。

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コメント

当時地元でもそりゃないだろう!って物議を呼びましたが
なぜかなぁなぁで流されてしまいました。
まぎらわしいですよね。

投稿: おおたけ | 2021-06-26 17:26

>おおたけさん

地元でもそうだったんですね。
まぁでもチェーン店でも坂内食堂を、そして喜多方をより全国区にした功績もあるでしょうね。

でも、それがカップ麺のコラボや監修をし始めるとますますややこしくなりますね。

投稿: JET | 2021-06-26 17:32

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