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7-11のごぼう麺「フォー風」と「トムヤム風」を実食

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セブン・イレブンにて販売されている謎めいた「ごぼう麺」のカップ麺を買ってみました。
1/3本分のごぼう麺 鶏だしフォー風スープ Burdock Noodles in Pho-Style Soup with Chicken Broth」(左)と
1/3本分のごぼう麺 トムヤム風スープ Burdock Noodles in Hot & Sour Thai Soup」(右)です。
カップ麺売り場ではなくカップスープ売り場に置いてあり、税別148円とそこそこの値段でした。
※なお、この記事では読み易さのために商品名以外では“ゴボウ”とカタカナ表記します。

ゴボウ麺というのが謎ですが、ゴボウはけっこう好きできんぴらやサラダで積極的に食べてます。
ゴボウを粉末にして練り込んでいるとか、こんにゃくみたいに石灰水など加えて加工するとか
どんな製法でごぼう麺なるものを作っているのかと思いきや、
結論から言うと、ゴボウ(の根)をそのまま割いて麺状にしたものでした。

かんぴょうに近い感じですかね。もっともかんぴょうの素の夕顔は果実でゴボウは根ですし
かんぴょうを粉にして小麦に練り込んだ夕顔ラーメンなどもありますけどね。

ちなみに、ゴボウはチャイナ産ということになっていますが
輸入者(ごぼう調理品)はサンヨー食品、加工所(かやく入りスープ)アスザックフーズとなってます。
アスザックフーズは初耳でしたけどフリーズドライ製品などを中心にして
家庭向けでもインスタントスープなどを販売している企業のようですし
チャイナにも工場があるみたいなのでどこからどこまで関与しているのかよく分からないです。

 

ところで、英語表記を見るとゴボウのことは Burdock というんですね。当然初めて知りました。
ただ、確認のため調べてみると、西洋では根菜としてゴボウの根を食べることはあまりなくて
葉の部分をサラダで食べたり薬草やハーブとして利用するくらいなのだそうです。
Burdockの語源でもトゲトゲ(の花をつける)ギシギシ(=Dockというのに葉が似た)植物だそうで
そのことからしても根の方はまったく注目されていないことが分かります。
なので、英語圏の人に対しても Burdock root Noodles と言わないと正確に伝わらないかもね(笑)

それに、フォーというのは平たい米麺を使ったベトナム料理のことなので
英語でPho-Style Soup と表現されてもスープの味としてピンとこないでしょうし、 
トムヤムというのは煮る・混ぜるの意味のタイ料理なので麺とは関係ないですが
英語表記ではTom Yumとは書かれてなくて単に「辛くて酸っぱいタイスープ」となっていて
なんだかチクハグ感がありますねぇ。
と、英語が苦手なボクが難癖つけても何も説得力もないのでこの辺にしておきましょう(笑)

 

ちなみに、「ごぼう1/3本分」と書いてあるのはゴボウ150gを一本分としているそうです。
つまり50g分のゴボウが使われているということになります。
ただし、もちろん生のゴボウが使われているわけではないので内容量はもっと少なく(軽く)
フォー風が全体で15g、62kcal、トムヤム風が16g、63kcalとなっていて
お湯の量170mLでは2杯連チャンで食べても胃袋は満たされません。

また、ゴボウというと食物繊維豊富という感じで、実際に100g中5.7gと野菜では多めです。
キャベツ1個分の食物繊維とかいってもキャベツは100g中たった1.8gしかないですから
少なくともそれにくらべればゴボウの食物繊維は豊富ですね。
ただ、この商品では食物繊維はフォー風が1.6g、トムヤム風が2.1gとなっていますので
成人女性の1日の摂取目標の18gにはこの2杯を朝昼晩と食べても目標に達しませんので
おそらくこれを1杯食べたからと言って便秘が解消することもないでしょうねぇ。

ところで、先に生のゴボウには100g中5.7gの食物繊維があることと
この商品には50gのゴボウが使われているはずだと書いたのですが、
それならこの1杯のゴボウ麺だけで2.8g以上の食物繊維が摂れるはずなのですが
それよりはるかに少ない量しか摂れないということは加工工程でかなり失われているということです。
それでもトムヤム風の方が食物繊維が多いのは何の差なのか、これまた謎ですね。

 

まぁともかく作って食べてみましょう。まずはフォー風からです。
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先入れのゴボウ麺とかやく入り粉末スープの2つの袋だけが入っています。
粉末スープの方にはサンヨー食品と書かれていますが、ゴボウ麺は無記名です。
ゴボウ麺は右画像のようなもので見た目はさほど麺っぽくはないですね。
熱湯3分で掻き混ぜて完成です。

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正直、ちょっと不気味にも感じてしまうような見た目です。
ゴボウ麺は……麺ではないですね(笑) 啜ったりして食感を味わうものではありません。
良くも悪くもゴボウそのものです。ささがきゴボウの方が食べやすいかな(笑)

ただ、スープは旨味があってゴボウの自然な甘味もあってそこそこ美味しいです。
少々塩・胡椒が強めでかつ加糖されたような甘さもあって味が濃過ぎるとも感じますが
油っこさはないし量も少なめなのでこのくらいの味の濃さでもくどくなく辟易せずに済みます。

ゴボウ以外の具としては鶏肉が少しという感じですがこの鶏肉はやや硬めだけど美味しいです。

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ちょっと不思議だったのがこの緑の粉。バジルなのかパセリなのかな不明です(表示なし)。
ほとんどがカップの側面に貼りついてしまって口の中には入ってきませんでしたorz

 

次はトムヤム風です。
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こちらも先入れのゴボウ麺とかやく入り粉末スープの2つの袋の構成です。
おそらくゴボウ麺はフォー風と共通のものとなっていると予想されます。
同じく熱湯3分で掻き混ぜて完成です。

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こちらの方が彩があるしゴボウ麺の不気味さが少し和らいで感じられます。
薄紅色の具材はえび風味卵白加工品ということなのでエビそのものは使っていないようです。
なので、トムヤムクン風と言わずにトムヤム風なんですかね(クン=goongはエビの意味)。
“風”と言っちゃってるんだからエビもどき使ってればトムヤムクン風でも良いと思いますが。

そこそこ辛いし酸味もちゃんとあって美味しいですが
ココナッツミルクを使ったようなコクのあるトムヤムではないです。
かといって旨味がないわけでもないし、それよりもゴボウの甘味がよく感じられます。
おそらくスープの辛味と酸味との対比でゴボウの甘味が引きたてられているのでしょう。

具のエビもどきはそこそこプリプリ感があり美味しいですし
僅かな緑のもの(これも何かは謎)もカップ側面に貼りつくことなく食べることができました。

 

全体としてはトムヤム風の方が美味しくいただけましたし、ごぼう麺は面白かったですが
麺というにはちょっと無理があるかなというのが率直な感想で
値段や量を考えに入れるとリピートはないですね。

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