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単行本「温暖化謀略論」武田邦彦著を読了

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ビジネス社の「温暖化謀略論 米中同時没落と日本の繁栄」武田邦彦著を読みました。
前回紹介の本に続いての人為的地球温暖化説に反論する内容の本ですけど
こちらは2010年発行ですからひと昔前の内容となっています。
どうやって入手したのか記憶が曖昧ですが、ハードカバーで定価1500円もする本なので
ボク自身が新品で買うことはおそらくないだろうから中古本を買ったのでしょうかね。

前回紹介の本が令和版ということで最新の内容なわけですから
その後に10年以上前の本を読んでもあまり意味はない感じもしますけど
著者も違いますし10年ひと昔前はどうだったんだというのを振り返るのもいいですかね。

この本でも、地球温暖化はウソだ捏造だと書いてありますが
かといって地球が今温暖化に向かっていないとは断定してないし
CO2濃度が今高くなっていないとも断定してないし
それが100%人間の経済産業活動の影響ではないと断定してはいません。

しかし、人為時地球温暖化が真実だと主張している人々が示しているデータには明らかな捏造があり
またNHKや朝日をはじめほとんどのメディアがウソや捏造の報道をしていることも
その根拠をきちんと説明しています。
その意味では人為的地球温暖化説はウソで塗り固められた虚構であるとも言えます。

そして、人為的地球温暖化によって得をする人がいるからそのような虚構が出来あがるわけで
そのあたりの裏事情もこの本には書かれているわけですが、
まぁその辺は前回紹介の令和版とほとんど似たような感じですね。

 

ちょっと興味深いなと思ったのは以下の部分です。
                           (以下引用、一部改行変更)
「CO2による温暖化」というのは、空気中にCO2が増えると、地上からの長波長電磁
波がCO2の分子を振動させて、それが熱になって気温を上げる。従って、「地球のどこ
でも、どの高さでも同じように気温が上がる」のではなく、場所や高さによって気温が上
がる程度が違う。 (中略)
CO2で温暖化すると、赤道から日本のように温帯のところまでは上空の気温が上がり、
それより地表の温度は上がらないということになる。
(中略) 「地表の気温は上がっているけれど、上空の気温は一定である」と断定できる。
                                 (引用終わり)

CO2など温室効果ガスによって温暖化するなら地表より上空の気温が上がるはずなのに
実際はその逆で地表が少し高くなって上空は変わっていないというのだから確かにおかしいです。
なので単に都市化で一部の地域の地表の気温が高くなっているだけと理解した方が自然ですね。

そして、そのことに関連して日本についてどうかの話が出てきます。
                                  (以下引用)
 だから、CO2で温暖化するといっても、まずは上空の空気が暖まり、それが対流して
地表に来る。大陸の内部ではその時点で気温が上がるが、海洋性気候の場合は、海がその
熱を吸収するので、なかなか気温は上がらない。 (中略)
 実際に計算してみると、私の計算では中国内陸部で気温が10℃近く上がっても、日本で
は2℃程度の気温の上昇に抑えられる。                (引用終わり)

これをどこまで信用するかはありますが、本当のことだとしたら
人為的地球温暖化がたとえ真実だとしても深刻なのはチャイナやアメリカなど大陸の国々であって
海洋性気候の日本ではさほど深刻な影響はないよ、ということになるわけですね。
それなのに、チャイナという国は、
                                   (以下引用)
 かくして、中国は「環境に配慮した国」という評判を得ながら、同時に「環境破壊を続
ける国」になっている。このようなポジションを取るのは、中国ばかりではなく、日本の
最大手のスーパーなども同じであり、環境を強く標榜する企業ほど、一般的には大量に製
品をつくり、エネルギーを多く使用する原因をつくっている。      (引用終わり)

まぁ確かにその通りですね。チャイナを環境に配慮した国だとは1mmも思ったことないですが(笑)
ただ、著者の主張はここらも分かるように地球温暖化対策でCO2削減を図っても
それによって経済発展を阻害して日本が貧しくなるのを問題視しているわけです。
つまり、副題の「米中同時没落と日本の繁栄」とは
温暖化対策をすると日本が繁栄するという話ではなくその真逆の話ということです。

前書の令和版の著者の主張はグローバリズムからローカリズムへのシフトということでしたけど
こちらではグローバリズムの枠組みの中ではCO2削減などせずにさえいれば
いずれ米中は没落していき日本が繁栄できるという主張となっています。

最後にまとめるととして以下のように書かれています。
                                    (以下引用)
 まとめると、「節約は破滅に向かい、積極的な投資は明日を開く」ということができる。
                                   (引用終わり)

といわれると、もう積極的な自己投資をすることもなく節約して老後を過ごそうとしているボクには
耳の痛い話になってしまいますなぁ。
令和版のローカリズムの方が素直に賛同できますかね(汗)

 

おまけに温暖化とは関係なくこの本で面白かったのは以下のくだりです。
                                    (以下引用)
 もしNHKが、批判した人を取材しないとなれば、もう報道機関ではない。もちろんそ
んな機関の取材など受ける必要はない。あるとき芸能人が「武田さんは気楽だからNHK
批判など言えるけれど、私たちは紅白歌合戦がある限りNHKの批判はできない」と言っ
た。                                 (引用終わり)

あはは、まったくもって何をかいわんやですな(-_-;)

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