新書「面白いとは何か?面白く生きるには?」を読了
この本の内容については、「はじめに」の部分で以下のように書かれています。
(以下引用)
本書は、この難題「面白いとはどういう意味なのか」について書かれている。詳しく
考察しているわけではなく、データに基づいて分析したわけでもない。「面白さ」につ
いて、僕が思うところを素直に述べただけだ。
また、後半では、「面白く生きる」ことについて書かれている。これも、具体的な生
き方のノウハウなどは出てこない。非常に抽象的な記述になっている。 (引用終わり)
わはは、なんともいい加減な本なのですね。
「最近、面白いことない?」「人生、つまんないなぁ」なんて思ってる人が
この本のタイトルに惹かれて読んでみても何の役にもたたない本ですと言っているようなもんです。
ボクなんかは面白いかどうかは個人の感じ方次第であると思ってますし、
早期リタイアして大したことやってなくともこの生き方をまぁ面白いと感じているので
この本に「面白いこと」の押し売りを期待してるわけではないから、これでいいんですけどね。
そもそも著者は自分自身について「はじめに」でこうも書いています。
(以下引用) 僕はメジャなベストセラが嫌いで、みんなが面
白いと思うものを、面白がれない人間である。天の邪鬼だといっても良い。僕が面白い
と思えるものを、みんなは面白くないという。その確率が非常に高い。したがって、僕
は自分が面白いと思えるものを優先せず、みんなが面白いと思うだろうものを書くよう
にしている。仕事なのだから、当然だろう。 (引用終わり)
いやはや面白いですね。
メジャーが嫌いだけど、単に趣味のための金儲け手段として小説書いているので
厭々ながらも読み手が面白いと思うだろうものを書くようにしている。
けど、それでもやはりメジャーは狙えないという自己分析です。
こういう、矛盾してそうな、でも合理的にも思えそうな考え方が好きですし
ボクも天邪鬼な性格なのでなんとなく分かるような気がしますなぁ。
さらに、本文中でも面白さは自分で作るものだとして以下のように書かれています。
(以下引用)
この価値観は、一般の方には理解ができないかもしれない。普通は、他者から認めら
れること、褒めてもらうことが楽しみだ、と考える人が多い。つまり、「面白い」もの
は、みんなから「面白い」と言ってもらえるものだ、という感覚があるように見える。
周囲から「いいね」をもらわなければ意味がない。周りに無視されるのは地獄だ、と考
えている人が、最近の若者には多いと聞く。
これは、「面白い」とは、大勢に受けるものだ、という認識である。この価値観の人
が面白いものを作るには、周囲の声を聞き、それに反応して試し続けるしかない。自分
の思考や技術ではなく、周囲の空気を読むことが重要となるだろう。 (引用終わり)
これと同じようなことが「仕事で褒められたい若者たち」という段落でも出てきます。
社会人になれば褒められることよりも叱られることの方が圧倒的に多いんですけどね(汗)
そういえば、最近ココログの仕様変更で「いいね」ボタンを設定できるようになったようですが
ボクはこのJET-LOGの記事で見知らぬ読者(特に通りすがりの読者)に
「いいね」なんてされたくもないので、「いいね」ボタンを設定するつもりはありません。
やはり、面白さは自分で作るものだし自分で決めるものですからね。
というか、やはり、ボクは天邪鬼ですから(笑)
それから、コロナ禍でというわけではないのですが、以下のようなことが書かれてます。
(以下引用)
ところが、実は大勢で集まらないと楽しめない人たちというのは、「一人の面白さ」
から落ちこぼれた集団だったのである。だから、抜け駆けして本当の「面白さ」に手を
出そうとする仲間を牽制し合って、集団の結束を維持していたのだ。 (引用終わり)
まぁ、ボクでもオフ会や飲み会に参加してワイワイやることも嫌いではないですけど
それでも一人の面白さは十分に分かるし享受することができているんでしょう。
そして、早期リタイアにしろ定年退職にしろ仕事を辞めたら毎日が面白くない=つまらないと考える人は
結局は自分一人の本当の面白さが分からない人で
他者に面白さを依存しているつまらない人ということなんでしょうかね。
とボクがそんなこという資格もないし、こんな書き方すると「やだね」をたくさん貰いそうですね。
まぁ天邪鬼な性格なもんですから大目に見てください(笑)
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