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イースト新書「獣害列島」を読了

B201208 
イースト新書の「獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち」田中淳夫著を読みました。
著者はフリーの森林ジャーナリストという肩書の方とのことですが
失礼ながらそんな分野でジャーナリストの需要があるんだというところにまず驚きました。
まぁボクなんかはそのくらい森林とは無縁の生活をしているということですし
ほとんどの日本人は日常として森林を意識していないのではないでしょうか。

ポツンと一軒家までいかなくとも山間部で暮らしていれば野生動物との遭遇も珍しくはないでしょうが
都会でなくとも住宅街で暮らしていると獣と言われる野生動物にはそうそう遭うことありません。
それでも、最近は熊、鹿、猪、猿などの出没や大捕り物が頻繁にニュースになっているので
人が住んでいる地域に野生動物が出没することも多くなってきている印象を持ちますね。

その辺りのことも含めて、「はじめに」で以下のように本書を要約しています。
                                   (以下引用)
 本書では、まず野生動物が増えていること、さまざまな被害が広がっていることを紹介
する。次に、なぜ増えたのかを考察したい。すべての野生動物を扱えないので哺乳類を中
心とするが、それは代表例という位置づけだ。
 そのうえで、何よりも日本の自然がここ数十年で大きく変わったことを知ってもらいた
い。そして「増えすぎた野生動物たち」に対して人間はどう対処しているのかを見ていく。
そこでは「有害駆除」という名の狩猟と、野生鳥獣の食肉・ジビエ推進の実態が課題と
なっている。最後に、人と動物の歴史的な関わり方と、今後あり得るべき両者の関係を考
察していきたい。                          (引用終わり)

ということで、本書の紹介は以上となります(笑)
これだけではブログ記事としてつまらないので少し補足しますかね。

 

「野生動物は減っている」とか「人間が野生動物を迫害してる」とか主張している
動物愛護の団体などもあるようですし、
「人間が彼らの生息地に踏み込んでいるから被害が出ている」とか
「気候変動(地球温暖化)により彼らの生息地が限られ人里に現れる」とかの説もありますが
実態はそうでなく、鹿、猪、熊など野生動物は確実に増えているのだそうです。

正確に言えば、昭和初期が最も野生動物が少ない時期でそれ以前の江戸時代などでも多くて
戦後また右肩上がりに野生動物は増え続けているのが日本の実態だそうです。

 

野生動物が増えた理由については本書ではいろいろと細かく書かれていますし
猟友会による駆除の問題点やジビエ推進の課題にも細かく触れられています。
例えば、猟友会は獣害対策を担う組織ではなく狩猟を趣味とする団体でしかないことや
専門的な教育や訓練を受けて加入するわけでも資格試験があるわけでもないのが問題であるとのこと。

また、著者はジビエ料理が人気になったくらいでは駆除は進まないと考えているようで
むしろ(動物園などの)屠体給餌やペットフードなどに利用する方が現実的と捉えています。
チャイナ武漢に限らず感染症という観点からもジビエ料理を人間が食すことは
それだけ接触機会が増えるという点であまり良策ではないのかもしれないですしね。

 

最後に本筋の話ではないけど、とっても驚いたことを紹介しておきましょう。
                                   (以下引用)
 ちなみにジャイアントパンダは肉も食べるのはご存じだろうか。一般にタケやササしか
食べないと思われているが、実は食肉目クマ科の雑食動物である。野生では爬虫類などの
小動物も餌としている。二〇一三年に四川省で野生パンダが民家に侵入し、子ヒツジを
襲って食べた事件が起きた。森に設置した赤外線カメラにアンテロープ(カモシカの仲間)
の肉を食べる野生のパンダの姿が映っていたこともある。        (引用終わり)

いやー、パンダも恐ろしいんですね。でもやはり可愛いけどね(*^^)

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コメント

間違いなく増えてますね。
害獣用の電線で囲われていない畑や田は確実に被害に遭います。
あまりに被害がひどくて農地を放棄したところもあります。
生活がひっ迫してることに間違いはありません。

投稿: おおたけ | 2020-12-25 19:14

>おおたけさん

農業従事者の高齢化と兼業化が進んだことも獣害対策に手が回らず
それ故に農地放棄に繋がっていることもあるようですね。
ただ、一方でこの本でも指摘されているのですが
農業従事者が農作物廃棄物を大量に農地に放置していたりして
それが野生動物のエサになり、また農作物の味を覚えることで
さらに農作物被害が拡大する原因にもなっているそうです。

そもそも農作物廃棄物を大量に出さざるを得ないという
日本の農業や流通に問題があるということなんでしょうね。

投稿: JET | 2020-12-26 03:17

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