やたら麺推しの明星「麺神(めがみ)」を実食
器の側壁には、
創業以来、製麺技術に磨きをかけ続けてきた明星食品が「真のお店品質」を目指し小麦香る、
麺の食感にこだわった即席麺の常識を超えた麺を開発いたしました。
従来の即席麺では味わえない神旨な一杯をお楽しみください。
だそうで、さらに、蓋上に貼り付けられた「神旨の一滴」なる小袋を剥がすと、
豚と煮干しが香る濃厚なコクと旨みの醤油スープ。太いのにギュッとしまったコシのある神太麺。
ほぼほぼお店の神旨の一杯、お楽しみください。
なんだそうです。
その推しの麺はもち麦とかコンニャクとかの原料を加えたとか全粒粉にしたとかではなく
製造技術・製造機械の刷新によって実現しているようですが
かといって今までとはまったく違う革新的な製造方法というわけでもなさそうで
まぁ確かにそれだと凄さが……神ってるかどうかなかなか伝わりにくいでしょうね。
蓋上に貼られていた「神旨の一滴」は一滴よりは量がありそうな香味油・調味油で後入れです。
具と粉末スープはあらかじめ麺と一緒に器の中に入っています。
ノンフライ麺・太麺ということで湯戻し時間は5分と長いです。
ちなみに、麺神は袋麺でも発売されていてこちらは7分と超長い茹で時間らしいです。
麺推しなので麺を箸で持ち上げて撮影してみました。
というか、普通の出来あがりのショットを撮り忘れてしまいましたorz
その麺ですが、平たい太麺で適度な縮れと僅かな捻じれを伴っているものです。
ただ太麺、太麺と大声で言うほどの太麺でもないしそれより意外に薄いのが気になる見た目です。
食べてみると麺肌はつるつるしていて啜ると唇でヌルッとした感覚を楽しめる麺です。
ただモチモチ感とかコシ感はなくやや芯のあるような硬さがあるとともに
危惧したように薄いので思いの外噛み応えはあまりよくなく歯切れもそれほどよくないです。
確かに今までの油揚げ麺でこれくらいの太さになるとフカフカ・スカスカな
そう最近食べたのではサッポロ一番・喜多方みたいにどうしようもなくなってしまうのが常識でしたが
それに比べれば雲泥の差があるのは事実です。
とは言え、太麺の醍醐味は歯応えにあるのも事実でそこがもう一歩というのが残念なところなわけです。
食べ進めると最初のころより硬さ感が薄らぎ少しモッチリしてきましたが
さらに食べ終るころには逆にクテンクテンの食感になってしまったので
スウィートスポットが狭いというか湯戻し時間に対して敏感な麺なのかも知れないですね。
ただし麺自体の風味はなかなか良かったです。
それから、スープの味付けはかなり濃いです。背脂たっぷりでまったり油で濃厚です。
確かにダシの旨味もたっぷりで、ピリっとした香辛料も強めで、麺ともよく絡むスープですが、
キレはないのでかなり後味が残ります。食べ終って数時間は後味が残ります。
具だくさんではないですが、具の下味もこれまた濃厚ですね。
麺推しだったらスープはもっとすっきりさせて麺の食感と味をしっかり味わいたいですね。
麺、スープ、具材がどれも主張し過ぎて調和していない印象を持ちましたし
その麺も確かに新しい食感を持っていますが総合的にニュータッチ凄麺に勝ててないし
なんか本格的にしようと気負いすぎてそれを押し付けてくる感じが共感できないかなぁ。
それに製造技術の進化でこの麺が出てきたということは設備投資にはお金かかったかもしれませんが
製造原価はほとんど上がらないかむしろ下がっていると考えられることからしても
麺量70gというやや少なめに対して税別230円という希望小売価格の高さにも納得しかねます。
それでも、この製造技術を応用した次回以降の少し脱力した商品展開に期待ですかね。
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