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やっと見つけたカップヌードル「ほぼイカ」を実食

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早見優の「イカかな~イエス!イカじゃな~いイエス!♪」のテレビCMは
ほぼ同世代とも言えるオッサンのボクには響きますし(笑)
イカ好きですしフェイク食品(コピー食品)好きというか興味深々なものですから
これは食べてみなくちゃと近くのスーパーマーケットやコンビニに買いに行ったのですが
なかなか見つけることが出来ませんでした。
従来から売っているカップヌードル・シーフードはどこでも売ってるんですけどね。

とあるスーパーでボクがほぼイカを探していると同世代くらいの男女カップルが
♀「なんだっけCMやってる」♂「ほぼイカね、カップヌードルだっけ」
♀「これじゃない?シーフード」♂「ほぼイカって書いてないから違うんじゃない」……
思わずクスっと漏らしてしまいましたので「いやー、ボクも探してるんですけどないんですよねぇ」と。

上の画像の左側の商品が新商品の「ほぼイカ」になります。
蓋を上から見れば違いが大きいですけど店の棚に並んでいるのを横から見ると
赤い矢印で示した部分しか違いがないので分かりづらいですよね。

 

これってテレビCMもしているので完全な新商品だと思ってしまいますが
従来のカップヌードル・シーフードの単なるニリューアル商品という扱いなんですね。
だから、どこの店でも従来のシーフードが在庫として多く残っていると
先ずはそちらの販売を優先するということのようで、
それ故にどこの店に行っても売っていないということが起こっているみたいです。
まぁ、あくまでも群馬県伊勢崎市界隈ではそうなっているようです。

ただ、リニューアルだとしてもテレビCMまでして話題作りして大きな変更しているのだから
事前にメーカー主導で在庫調整するなり併売を依頼するなりなんらかの対策をするべきと思いますが……
それに、「あっCMしてるやつだ」と勘違いして従来シーフードを買ってしまう人もいるでしょうし。
もしや日清食品さんはそれも狙っている? だとしたら相当に“あくどい”やり口ですけどね。

てなわけで、7店目のファミリーマートでやっと見つけました。
しかも、従来シーフードの陳列に幾つかだけ「ほぼイカ」が混ざっている状態での発見です。
比較のために従来シーフードとともに「ほぼイカ」を購入したのですが
レシートでは単にシーフード×2ということになって区別されてませんでした。
つまりどちらも税込198円でした。

普通は在庫調整するものだし従来品は区別して値下げ販売するのが当然じゃないかなぁ。
それは小売店の責任ではなくメーカーの責任ですべきだと思うんですよね。
逆に小売店も従来シーフードが売れなくなってなかなか在庫が掃けずに苦労してるかもしれないですし。
ちょっと日清食品に対して不信感を抱いてしまいますね。
特にカップ麺大手なだけに自覚を持って欲しいと切に思います。

 

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日清食品・NISSINのカップヌードルの
「SEAFOOD NOODLEシーフードヌードル ほぼイカ&イカ 2倍になって味わいW!!」です。
「※ほぼイカはイカ風味かまぼこです。」とも書かれています。
さらに側面にも次のように書かれてます。
「海鮮の旨みたっぷりほぼイカとは?
 SEAFOODのスープに合わせて開発した特製カマボコ具材“ほぼイカ”!
 海鮮の旨みをぎゅっと詰め込み、まるでイカの食感と味わい。
 これまでの“イカ”との、Wの味わいをお楽しみください!」
なんだか、似た文言の繰り返しでなんか中身のない文章ですねぇ。
それに、“かまぼこ”と表記したり“カマボコ”と表記したり一貫性がなくいい加減さを感じてしまいます。

 

と食べる前からいろいろと言いたい放題ではありますが、食べてみましょう!
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カップヌードルですから具も麺もスープも全部あらかじめ入っていて熱湯入れるだけで
3分待って完成です。

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意外に具だくさんですけど、期待したようなイカづくし感はありませんでした。
色彩の影響もありますが黄色い味付け卵と赤いカニカマと緑のキャベツの存在感の方が大きいですね。
ほぼイカとイカはほとんど見分けできませんがまん丸に近いのがほぼイカで
いびつな形をして反り返ったりしてるのが本物のイカみたいです。

食べてみると、確かに“ほぼイカ”はほぼ“イカ”と同じ食感・風味です。謳い文句に偽りありません。
ただ、そもそもここでのイカはどちらかというと一夜干しのスルメに近い感じのものなので
生のイカのようなもちっとしていながら少しねっとりしているような感動的な食感ではないです。
スルメのような固めの歯応えはほぼ差がないですが
そこからさらにスルメのようにしつこく噛んでいると味と食感は本物のイカに軍配が上がります。
ほぼイカの場合はそこの部分までは再現できてませんが
まぁカップ麺の具材としてはすぐに麺と一緒に胃袋にいくのでそこまで必要ないでしょうね。

 

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比較のために従来のカップヌードル・シーフードも食べてみました。
意外とイカの量はそれほど少なくないというかリニューアル後と大差ない見た目です。
少なくとも半分という感じではないです。
逆に卵とカニカマの量が「ほぼイカ」より少なく感じてしまいます。

食べてみるとこれまた意外とイカが肉厚なものが多くてむしろ従来品の方が好印象です。
しかし、それはイカ&ほぼイカだけに限った話でして、
ほとんど同じだと思っていたスープの味が大きく違っていました。
従来品はスープの旨味が弱く逆に胡椒・塩が強く効き過ぎていて塩辛い感じです。
麺も従来品の方が全体的に僅かに柔らかめに感じましたがそこは気のせいかもしれません。

というわけで、“ほぼイカ”そのものにはさほど感動もありがたみも感じませんでしたが
リニューアル後のカップヌードル・シーフードは全体的に自然な旨味が増していて
卵なども具だくさんになって満足度の高い一杯となっていました。

 

ちなみに、新旧で栄養価などを比較してみましょうか。
カロリー(麺・具/スープ)は323(293/30)kcal→340(307/33)kcal。
新の方が麺・具もスープも高カロリーになっているんですね。カロリー信者には気になりますかね。
たんばく質は9.8g→8.9g。イカもほぼイカもたんぱく質豊富なはずなのにかなり減ってます。
脂質は11.2g→13.6g、炭水化物は45.8g→45.5gですから
麺はあまり変化なくスープの脂質が大きく増加してそれ故高カロリーになったということかな。
なお、食塩量(麺・具/スープ)は4.8(2.1/2.7)g→4.7(2.2/2.5)gですから
微差ですがスープは塩分控えめで脂質を増やして旨味を加えたということでしょう。

ついでに、原材料名も新旧で違いがないか比較してみましょう。
麺は新の方だけ小麦粉に「国産製造」と書かれていますがこれは食品表示の制度変更のためかな?
スープでは旧は最初から「チキンエキス、ポークエキス……」となっているのが
新では「ポーク調味料、チキン調味料……」となっています。
食品表示は重量順に書かれているので新ではポークがメインになったのでしょうかね。
“エキス”と“調味料”と意味の違いがよく分かりませんが。
他にも新では「あさり調味料」や「紅しょうが」が入っているなど違いがあります。
※具ではないのにわざわざ着色した紅しょうがを使う意味が謎ですが……

かやくでは旧が「いか、キャベツ、魚肉練り製品、味付卵、ねぎ」の順なのに対して
新では「魚肉練り製品、キャベツ、味付卵、いか、ねぎ」の順になっています。
“いか”の順位が下がってますね。“いか”の使用量が減っているということですよね。
「W(二倍、二重)」の謳い文句からてっきり従来の“イカ”の量はそのままで
さらに同量の“ほぼイカ”を追加して2倍の量にしたのかと完全に騙されてましたよ(汗)

 

ところで、イカというとあまり高級食材のイメージはありませんから
手間暇かけて魚肉練り製品でほぼイカを作るメリットがあるのかなぁと思いましたが
ここ数年はイカの不漁が続いているらしいので
少なくとも安定的な供給という点で将来的には意味があるのかも知れないですね。
おそらく、その辺も見越してのほぼイカの開発でありカップヌードルへの投入ということでしょう。
そのフェイク食品を逆手にとって販売に繋げようというのが今回の商品ということなのかな。

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