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新書「空気を読む脳」中野信子著を読了

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講談社+α新書の「空気を読む脳」脳科学者中野信子著を読みました。
“空気”ってあるのでこれまた山本七平の「『空気』の研究」絡みかななんてふとよぎりましたが
著者の中野信子は脳科学者ですからそれとは全然アプローチの違う内容でした。
その中野信子の本はこの本こちらの本でも読んでいるのでまぁなんとなく予想できましたけどね。

ただ、この本では日本人の脳ということに焦点を当てているようなので
その意味では山本七平の「『空気』の研究」の“空気”が原点にあるとも言えるかもしれません。
そんな“空気”だけでなく日本人によく見られる風潮・風習や思考の傾向などについて
脳内ホルモンなどの分泌量や感受性の強弱などの脳科学から説明してみましょう、という内容です。


とはいえ、そこまで日本人の脳と世界中の脳が違っているわけでもなく
またそこまで研究されているわけでもないと思いますから、
カミカゼ(特攻隊)、不倫バッシング、幸福度が低いなど日本人に特徴的な話題もあれば、
ブランド品、女性の容姿などに対するある程度は世界的に共通するような話題も含まれています。
まぁいずれも傾向が強いがどうかであって日本人と一括りにされても人それぞれですしね。

また、いちおう脳科学から説明されているのですが、本当に科学的に書かれているかいうとそうでもなく
一般論的あるいは総論的に書かれていることに補完的に科学的な研究結果を引用して
内容の信ぴょう性を高めるという書き方で書かれている印象です。
だから、逆に言うと読みやすいというわけですけどね。

 

いくつか面白そうな部分を引用してみましょう。             (以下引用)

 美しい、美しくないという基準と、利他行動、良心、正邪、善悪等々は理屈のうえで考え
ればまったく別の独立した価値なのですが、脳ではこれらが混同されやすいということが示
唆されるのです。           (長い中略)
 協調性の高い人たちでセロトニントランスポーターというたんぱく質の密度が
有意に低く、社会性のルールに従わないものはペナルティを負うべきだ、自分を不当に扱う
ものは許せない、利益を失ってでも制裁を与えたい、という気持ちが強く働くことを説明し
ました。 (中略)       日本人はセロトニントランスポーターの少ないタイプが
世界で最も多いというデータがあります。     (中略)
 つまり日本人は、自分が利益を失ってでも、不正をした    (中略)
            相手に制裁を加えたい、という気持ちが世界一強い民族である可
能性があります。冷静で合理的な選択よりも、熱い気持ちで美しさを賛美したいのです。
                                   (引用終わり)
確かにボクも美の基準が良し悪しの基準と混同することが多いので気を付けないといけませんかね。
人を判断するのには極力美の基準に影響されないようには意識しますが(でも無意識に影響されてる?)
モノを見るのはあれこれウンチク言う癖に案外と見た目の美醜で判断しちゃいますからね。
まぁいちおうは善悪の判断をして悪ではない時に美の基準でもってわざと良とすることが多いですが。

それと、日本人はセロトニントランスポーターが低い人が多く協調性が高いんだけど
それが逆に自粛警察とかマスク警察とかを生みやすいことに繋がるという話ですね。
ボクは早期リタイアするくらいだから協調性は高くないので〇〇警察にはなれないでしょうね(笑)

 

                                    (以下引用)
 では、私たちは、なぜ確実なものよりも、不確実な賭けのほうに興奮するのでしょうか?(中略)
 疑問に対するひとつの答えは、長い生命の歴史の中で、生きることそのものが賭けのよう
なものだったからということができるでしょう。   (中略)
 ギャンブルに熱くなりやすい、なりにくいで言うと、日本人は比較的熱くなりにくい性質
を持った人が多くいる集団です。日本人にはドーパミンの要求量の低い人がほとんどで、高
い人の割合は全体の1~5%であることがわかっています。        (引用終わり)

ほほう、その点ではボクも日本人らしいということになりますかね。
ただ、それにしてはパチンコなどにハマる日本人は多いのではないかと思いますが……

 

                                    (以下引用)
 男性から見れば大きな胸は魅力を決定する重要な因子として機能していることは間違いな
さそうですが、一方で、胸が大きいほど「頭が悪そうだ」という印象が形成されてしまうこ
ともまた示されています。        (中略)
 それでは、実際のところはどうなのか、というと、外見と知能のあいだにはr=0.12
6という弱い正の相関が見られるというのが現在の知見です(中略)。
 つまりまったく関係がないとも言いきれないのです。          (引用終わり)

女性にとってはちょっと失礼な話になりますね。特にボインちゃんにとっては。
ただ、どうして人間がこのように進化したのかまで考察されてなかったのが残念です。
まぁ、そこは脳科学ではなく進化論や文化論などの分野になってくるんでしょうけど。

女性の魅力は胸だけではないわけだけど、そこだけに強く惹かれる男性ほど知能が低く
結果的にその子孫は胸が大きく知能が低くなる関連性がでてくるのかも知れないですが。
というのはボクが勝手に推測しただけでなんら根拠もないですしボクの偏見かもしれません。
ちなみに、ボクは大きくても頭が悪そうとは思いませんが、それでも小さめの方が好きですけどね(汗)

 

                                    (以下引用)
 収入額が幸福度の変化に与える影響は2%以下、配偶者の有無が与える影響は1%以下で
した。職業、宗教の影響が小さいことも明らかになりました。
 二卵性双生児のデータを見てみると、一卵性双生児とは異なり、お互いの幸福度はあまり
似通っていませんでした。このデータは、幸福度はひとりひとりあらかじめ遺伝的に決まっ
た設定値が受け継がれているのであり、環境要因の影響を受ける部分はごくわずかである、
という主張を支持するものです。 (中略)
 このことを前提とすると、毎年のように話題になる国連の世界幸福度報告での「日本人の
幸福度の低さ」についても、対応策の講じ方が変わってくるはずです。その生理的な特質に
より、日本人の幸福度は、ある一定以上に高めることは難しい、ということをあらかじめ知
ったうえでなければ、多くの努力は無駄になってしまうことでしょう。   (引用終わり)

ちょっと驚きの話ですね。
でも、日本人の幸福度の低さは日本の制度や環境などより日本人が生まれながらの素質というのは
ある程度はあるだろうなとうすうす思ってましたけどね。
ただ、あくまでも幸福度はある程度遺伝的に決まっているというだけで
日本人の幸福度は遺伝的に低くなっているという証明が脳科学的にされているわけではないですが。

まぁボク自身は滅茶苦茶幸福度が高いわけではないけど
かといってこれまた滅茶苦茶不幸だと思っているわけでもないですけど。
特に早期リタイアして以降はストレスも少なく幸福度は上がったかなと思います。
ということはやはり環境要因もそれなりにあるんじゃないのかなぁと。

 

                                    (以下引用)
 その結果、まずは定期的な医療検査や適度な運動、サプリメントや緑黄色野菜の摂取など
は長寿に関係ないことがわかりました。肉体的な健康を保持するための努力はあまり意味が
なかったということでしょう。
 一方、長寿者には共通する「性格」が見つかりました。良心的で、慎重であり、注意深
く、調子に乗らない。いわば真面目で悲観的な性格を持っていることが、長寿との相関が高
かったのです。                            (引用終わり)

ありゃりゃ、日本人が長寿なのは日本人の幸福度が低いのが理由じゃないかという話です。
そんなに注意深くなくてお調子者の気があるボクですし
上述のように早期リタイア後は楽観的で幸福度も高くなったと感じているボクは短命ってことか。
しかも、適度な運動しても意味はないと。検査やサプリはほとんどやりませんが。

上記の結果はアメリカの児童の追跡調査のものなので
果たして今の日本人に同じことが当てはまるのかどうかは分かりませんしね。
まぁ、長生きしたいとも思ってないのでどうでもいいんですけどね(笑)

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