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新書「面白いことは上司に黙ってやれ」春日知昭著を読了

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光文社新書の「面白いことは上司に黙ってやれ 日本発の新ビジネスを生み出すには?
春日知昭著を読みました。

早期リタイアした無職のボクなのでいまさら上司もくそもないのですが(汗)
まぁ現役時代にも似たようなことを考えていたボクとしてはタイトルに惹かれて買いました。
ただ、実際にはそのような会社組織の中でいかに面白く仕事をするか的な内容ではなくて
元ソニーでAIBOの開発にも携わった著者が早期退社して
人型ロボットの開発製造する会社を設立していく過程とその考えをまとめた本という形でした。

タイトルからのイメージとは違った内容でしたけどこれはこれで面白く読めました。


ところで、著者の春日氏は先日、日本テレビの「笑ってコラえて」に登場してましたね。
所ジョージがMCしている「ダーツの旅」などが有名な番組ですが
高そうな犬を連れている人はきっとセレブに違いないの旅」という企画で
たまたま通りがかった2匹のゴールデンレトリーバーを連れたおじさんがインタビューされて
そしたらその方が「人型ロボット開発している」と話していました。

ちょうどこの本を読み始めた時だったので、もしかしてと思って
著者の顔をネット検索したらビンゴでした(笑)
まったまたま通りかかったとしても(番組的に)面白い人だから
オンエアーされたのでしょうけどね。

 

著者が開発しているロボットは人型というかスリムで美しい美少女型ロボットで
アニメキャラクターなどのフィギュアが動くモーションフィギュアというものです。
等身大のからもっと小型のものまであるようです。
従来ロボットのように関節にサーボモーターを組み込んだのではスリムにならないので
ワイヤーでリモートで動かす特許技術が使われているのが特徴とのことです。

そういうロボット技術についての話だけでなく、
サラリーマン時代のソニーという企業の話やら
会社の設立の仕方とか会社の仕組みだとかビジネスの要点とか
最終的には日本のベンチャービジネスの展望みたいな話まで広がっていきます。

なので、やっぱりボクみたいなこの先働く気のない野望もなにもない人間が読む本じゃなくて
これから世界で一旗揚げようという人が読む本なのかもしれないですね。
実際に著者は先ずは「社長になりたい」ということでソニーを辞めて会社を設立して
その後で具体的に何をしようか考えてロボット、それも人型ロボットになったそうで
最初から人型ロボットを作りたかったというよりともかく社長になりたかったらしいので
その意味でも本当に一旗揚げようという思考の人みたいですからね。

でも、社長になれば上司もいないわけですから上司に黙ってやれも何もなくなっちゃいますわな(笑)

 

ではタイトルの「面白いことは上司に黙ってやれ」とはどこから来ているのかというと (以下引用)

 当時ソニーでは、「面白いことは上司に黙ってやれ」という不文律を、トップの方々がお
っしゃっていた。製品開発の初期段階で多くの人で議論しても、いい物は生まれないという
ことを皆さんわかっていたからだ。
                                       (引用終わり)
という部分からみたいです。ここで“当時”というのはソニーが絶好調の時を指していますが
その頃の「ソニーは奇跡の会社だった」と著者が書いているくらい素敵な会社だったとのことです。
確かにトップからそういうことを言われたら各々のエンジニアはやりやすいでしょうね。

スバルはソニーとは同じ製造業でも商品業種は全然違うけど企業風土もまったく違っていたのですが
ボクが冒頭に「面白いことは上司に黙ってやれ」と似たような考え方を持っていたというのは
全く新しい企画の立ち上げとかの場合ではなく基本的な仕事は上から与えられたものでも
それをどう自分なりに面白く解釈してまたは面白い要素を組み込んで取り組むかは
上司に黙ってやるべきという意味で考えてました。
そうしないと、潰されたり制約加えられたり逆に奪い取られたりしかねませんから。

まぁ上司の人間性にもよりけりなので一概には言えませんけど
それを理解してくれて協力してくれるような素晴らしい上司なら
黙っていてもきちんと見抜いてくれますから敢えて話す必要もないですしね。

 

なお、本書の中では「ビジネス・スピリット」という言葉がよく出てきます。
聞き慣れない言葉でしたけどなかなか示唆に富んだ内容でしたので簡単に紹介しましょう。  

(以下引用)                 会社などの組織がどうビジネスに取り組
むべきかの根本となる「ビジネスの魂」をシンプルに表現ししたもの。その組織がビジネスを
成り立たせるための一番基本となる考え方、手法や分野を定義したもので、ビジネスを軌道
に乗せるための魂(原動力)だ。                   (長い中略)
                ビジネス・スピリットをまず心いくまで議論して、それ
がはっきりしてから「ビジネス・モデル」を話すべきで、ビジネス・スピリットより先にビ
ジネス・モデルが問われるのはどう考えてもおかしい。          (引用終わり)

ボクが入社したころのスバルにはビジネス・スピリットはなかったと言えるでしょう。
おそらく最初はあったのだと思いますが、おそらく不文律であり天下り社長が続き消えたかと。
途中、「スバルらしさ」とは何ぞやとビジネス・スピリット確立への動きはあったものの
定着することなく忘れ去られてしまい、それが「プレミアム・ブランドを目指す」という
ビジネス・スピリットよりも先にビジネス・モデルを打ちたてようとして失敗したんですな。

それでもここ10年ほどのスバルは「ビジネス・スピリット」が
有形無形問わずに徐々に確立されてきた感じで上手く回りだした感じがあります。
もっとも自動車業界の大変革期といわれる今後に向けては
その「ビジネス・スピリット」の修正すら必要な時期に差し掛かっているでしょうが……

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