斜向かいの広い空地は未だ謎だらけだが……
今年にはいってから、毎日のようにプリウスに乗ったおじさん(青矢印)がやってきます。
そして何をしているのかとチラチラ見ると、草むしりしています。
午前中の3,4時間ほど精力的に草むしりして帰っていきます。
これだけ広い土地ですからおじさんがひとりで草むしりしていてもきりがありません。
そのうち、エンジン式の草刈機を使うようになりましたが、小さい草はひとつひとつむしってます。
除草剤使えば……と思っていたら、本格的な背中に背負う除草剤散布機で除草剤撒いてます。
それでも、小さい草まで立鎌使って草むしりしてます。
ただ単に草ぼうぼうでは世間体が悪いから除草しているだけではなさそうです。
午前中ぐらいだけとはいえ、ほぼ毎日来ては除草しているので他に仕事はしてないと思われます。
除草が趣味の人なのでしょうか??? あまり聞かないですよね。
除草よりむしろ女装が趣味の人の方が世の中には多いでしょう(笑)
それでも、そのうち造園用らしき木や石も再び運び入れられるようになり、
また土砂もダンプで運び入れているなぁと見ていたら、
何人かの(専門業者ではないような)人たちが来て家庭菜園みたいなことをやりだしました。
貸し菜園というんですかね。
空地の利用方法としてはそれもあるんでしょうけど
駅近の県道沿いの土地でやることでもないような気がします。
さらにその後、引っ越し業者のトラックが入ってくるのを見かけるようになりました。
どうやら赤矢印の各家の人たちが次々と引っ越して転出しだしたようです。
もともと空き家みたいな家もあったかなと思ってましたけどね。
そしたら、今度は即行で家の解体がはじまりました。
そこの住民さんたちとはまったく接点がないので何があったのかよく分からないんですけどね。
ちなみに、草刈おじさんとはたまに顔を合わすとお互い挨拶をかわす程度ですが
名前も知りませんし何者で何のために草刈しているのか土地の所有者がどうかなど知りません。
このご時勢ですからなおさら世間話しながら聞き出すなんてこともしないですし。
けれども、その解体されはじめた家々を見てたらあることに気づきました。
これらの家って右端の家以外はどれも道路に面していないんですよ。
空地の端を通っていかないと家の玄関に到達しない構造になってます。
いちおう、航空写真で確認しても道らしい道は歩道であっても存在しません。
引っ越し業者のトラックは空地に入ってましたけどいつもはロープで仕切られているので
これらの家の前まで自家用車は乗り入れ出来ません。自転車でさえ大変です。
まぁ近くに駐車場を借りていたか自家用車なしで生活していたのか分かりませんが……
さてさて、家々が全て解体完了したらその後はどうなるんでしょうかねぇ。
道路に面していない土地には今は建物を建てられないようなので単に更地になるだけかな。
そう、調べていたら都市計画区域内の宅地では建築基準法によって
道路に面していない=接道義務を満たしていないと再建築できないのだそうです。
そして、その道路とは幅員4m以上でそこに長さ2m以上接していないといけないとのことです。
えっ!真っ先に頭に浮かんだのは、ボクの実家の家です。
まだ母親が独り暮らししているのでこんなことを考えるのは不謹慎かもしれませんが
実家の前の道は市道になってますが車一台がぎりぎり通れる行き止まりの道なので
明らかに幅員4mはありません。2mもないかもしれません。
これじゃ築60年以上の家と土地は無価値どころかお荷物となってしまうってことですか。
売却することも出来ずに固定資産税だけ延々と払い続けなければならなくなるのでしょうか。
この本「老いた家 衰えぬ街」がますます問題となってきますねぇ。
ただ、もう少しちゃんと調べると、幅員が4m未満の場合は
道路中心線から2m以上セットバックして建てればOKとのことです。
ただそのセットバック部分は敷地面積から除外されるので建ぺい率の分母からも除外されます。
ですから土地の有効活用という点ではやはりマイナスとなりますね。
ちなみに、田舎でも都市計画区域になっているのかとそこも調べてみましたが
実家のある市内全域が都市計画区域に指定されていました。
ボクが住んでいる伊勢崎市も全域が都市計画地域に指定されてます。
なお、その実家ですが、ボクが小学生くらいの頃は道路にまったく面していませんでした。
道路らしきものにつながっていて自家用車も家の真ん前まで入れたのですが、
実はそこき他人の土地であってある時突然にそこに住宅が建つことなってしまい
車だけでなく人が歩いても家に入れないということになってしまうことになりました。
(実際には掃き出し窓から出入りはできたんですけど)
そこで急遽、北側にあった玄関をふさいで新たに南側に設置するという
そこそこ大規模なリフォームを余儀なくされてます。
(ついでに玄関だけでなく増築してもいます)
まぁ、なんともお粗末な顛末ですな。
周りに家もない時代にポツンと一軒家状態で建てた時点では道路なんて深く考えずに
その後もなぁなぁにしてしまったツケを食らったということでしょね。
だから今ではさらに細い急坂の行き止まりの道でやっと家の玄関まで辿り着くことになり
さらにそんな経緯だったからこそその道路を無理にもお願いして市道にしてもらったわけですが。
なんにしても、自家用車を所有・運転しない生活をしている人であっても今では
救急、消防はもちろん宅配や送迎などでも車とは無縁な生活はあり得ないので
道路に繋がっていない土地には人は住むなということなのでしょう。
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