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新書「富士山噴火と南海トラフ」を読了

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講談社発行ブルーバックス「富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ」鎌田浩毅著を読みました。
新型コロナ騒動が少し落ち着いてきましたが、ここのところ列島各地で有感地震が多発してます。

3密避けてソーシャルディスタンスを、なんてまだ言われている時に
避難所に行かざるを得ないような自然災害が発生しないよう願うしかありませんが、
ウイルスも自然災害もお互い忖度はしてくれませんから
いつ何時そのような事態にならないとも限りません。
少しでも勉強しておいて冷静さを保てるようにしておきたいものですね。


この本の裏表紙には以下のように書かれています。     (以下引用)

もはや富士山は「噴火スタンバイ状態」となった!
「3・11」以降の日本列島は、
「大地変動の時代」に突入してしまった。
富士山にも、火山学者たちが密かにおそれる、
ある重大な「異変」が起こった可能性が高い。
2030年代に高い確率で発生する、
南海トラフ巨大地震の衝撃が加われば、
300年間蓄積したマグマが一気に噴き出しかねない。
火山学の第一人者による、渾身の予測と提言。        (引用終わり)

ちなみに、南海トラフ巨大地震というのは東海・東南海・南海の震源域が3連動した地震です。

この本では何も富士山だけ、南海トラフ地震だけを扱っているわけではなく
活火山の一般の知識から始まって、火山噴火とは何故起こるのか、どう起こるのかなど
様々な例とともに解説してくれています。
その中で地震と噴火の関係についても詳しく解説されています。

そして、結果的に富士山は今後100%噴火する。
しかも南海トラフ巨大地震がきっかけになって連動するように噴火するだろうと予測しています。
おそらく著者ひとりの見解というより多くの火山学者の見解というものと思われます。

また、富士山が噴火した場合の被害・損害予測やハザードマップなども載っており
確かに噴火により甚大な被害・損害が予想されてはいるものの
同時に著者はこのようにも書いています。           (以下引用)

富士山は日本でも最も観測網が充実している活火山の一つで
あり、常時、地震計や傾斜計などの監視下にあるので、突然にマグマが噴出する心配はないとい
うことだ。噴火が起こる時にはその数週間から1ヶ月ほど前から、前兆となる地震や地殻変動が
観測され、その情報はただちに気象庁から各メディアやインターネットを通じて国民に伝えられ
ることになっている。火山噴火は、地震のように準備期間がゼロというわけではないのである。
                                (引用終わり)
と言われると、じゃぁその前の南海トラフ巨大地震の方が恐ろしいということになりますが
新型コロナ騒動への政府(与党・野党問わず)の対応を見る限りは、
ある程度の予測が出来たから安心とは全然言い切れませんよねぇ。
観光・行楽シーズン真っ盛りの最中に本当に迅速に登山禁止・避難勧告が出されるのかどうか
あるいは強制力無く強行入山する輩が続出するんじゃないかとか思っちゃいますからね。

今年の夏は新型コロナ騒動の影響で富士山は開山しないそうなので
どうせ噴火するなら閉山している最中に噴火してくれた方がラッキーとも言えますが……

 

しかも、この本にはそれよりももっと恐ろしい可能性についても書かれていました。
                                (以下引用)
 海溝型地震が起こす激しい揺れが富士山のマグマ活動を励起すること
を火山専門家はもっとも警戒してきた。これは海溝型地震のマグマへの間接的な働きかけであ
る。しかし一方では、南海トラフの陸上延長部で起きる地震が引き金となって、富士山の斜面が
大崩壊するという、噴火よりもさらに恐ろしい事態が起きる可能性があるのだ。すなわち、直
下型地震と岩なだれの複合災害である。              (引用終わり)

この直下型地震と連動した山体崩壊は5000年に1回くらいの確率と見積もられているが
もし発生すると通常の大噴火より一桁多い被害・損害規模になると考えられているそうです。

さらにヤバイことに、                      (以下引用)

 このように、山体崩壊はきわめて破壊的な現象なのだが、にもかかわらず、富士山周辺では数十
万人にものぼると予想される住民の避難計画が策定されていない、という非常に危険な状況にあ
る。それは、山体崩壊がいつ起きるか、それによって岩なだれがいつ、どこで発生するか、さら
に岩なだれが流れる方向や到達距離までを予測することは、現在の技術では不可能に近いからだ。
                   (中略)
 さらに、セントヘレンズ火山で起きたのと同じような岩なだれに伴ってブラストが発生すれ
ば、岩なだれよりもはるかに広範囲に被害が及ぶ可能性がある。ブラストは時速数百キロメート
ルを超えるため、発生してから逃げることはまったく不可能だろう。 (引用終わり) 

いやー、山体崩壊すると美しい富士山の形が台無しになってしまうなんて
感傷的になってる場合じゃありませんな。

 

富士山が噴火しても、ボクが住んでいる地域には直接命に係わる事態にはならないでしょうが、
それでも首都機能は完全に麻痺してしまい全国民の生活に大きな支障がでることは必至です。
が、いずれ起きるのであれば覚悟しておかなくてはなりませんね。

それより、こんな本読んじゃうともう富士山に登ろうなんて絶対に思えないですね。
ちなみに、ボクは人生でただ一度、富士山に登りました。25年前です。
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途中から酸欠で完全にグロッキーでしたが、いちおうご来光は拝んで下山してきました。
個人的にはかなりつらい体験だったので、噴火がなくてももう富士山登山は御免蒙りますorz

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