« 勝手に他人の家に入ってくる妙に人懐っこいネコ | トップページ | 「蒸気立ち昇るSLぐんま ソース焼きそば」を購入 »

新書「『感染症パニック』を防げ!」岩田健太郎著を読了

B200401_14 
光文社新書の「『感染症パニック』を防げ! リスク・コミュニケーション入門」岩田健太郎著を読みました。

本書の帯には「新型コロナウイルスを……」なんて赤字で傍点までつけて書かれているので
本屋でみかけた時は、なんと素早いというかタイムリーなという印象を抱いて手に取ったのですが、
この本は2014年に初版発行ですから中身には新型コロナウイルスは一切登場しません。
「緊急重版!」と書かれているのでタイムリーな重版ではありますけどね。

著者は神戸大学での感染治療学の教授でありかつ神戸大学病院で感染症診療科長も務める方です。
というより、感染クルーズ船における初期の対応不備について内部告発した方
と言った方が分かりやすいのかも知れません。
ボクはそれを知っていたので、この本には新型コロナウイルスのことは書かれていないことは承知の上で
それでも読んでみたいなと思ったわけです。

著者は「マスクなんて予防効果はいっさいない」としっかり発言していますし
実際に感染現場での医療従事以外はマスクなんてしてないとのことです。
それだけとってもかなりまっとうな専門家だと判断できます。

なのに、首相の各世帯に布マスク2枚を郵送するって唖然としてしまいます。
開いた口が塞がらないとはこのことだし、塞がらないので口も喉もカラカラに乾いてしまい
それが原因でウイルス感染してしまいそうな悪寒がしますな(笑)
ただ、開いた口が塞がらずに喉のカラカラ乾燥を防ぐ目的ではこのマスクは効果あるか(笑)

マスクは要らないので断りたいけど勝手に郵送されちゃうなら断りようがないですし
しかたないから火山大噴火に備えてもらっておきますかね(爆)

そうそう、先日ウォーキング中に向かいから歩いてきた黒いマスクした若者、
いきなり咳込んだかと思ったらなんとマスク本体を摘まんで外してさらに咳込んでます。
5mほど距離があったのでただ睨みつけただけで去りましたけど
あまりのバカさぶりに恐ろしくなりましたね。
新型コロナウイルスが怖いんじゃなくてこういうバカさ加減や無知さが怖いんですよ。

 

と、ついついマスクの話になると熱くなってしまうジジイなので、話を本に戻します(汗)

この本は感染症に罹らないために個人個人がどのような予防対策をすべきかを書いた本ではありません。
そのような部分に少しは触れているところもありますが、
基本的にはパニックにならないようにリスク・コミュニケーションをどうすべきかを扱っています。
                                   (以下引用)

 では、リスク・コミュニケーションとはいったいなんなのでしょうか。
 リスク・コミュニケーションは、テクニカル・コミュニケーションの一種です。
 テクニカル・コミュニケーションとは、科学や技術(テクノロジー)に関する情報につい
てのコミュニケーションです。子どもから、新しい技術や道具を扱う労働者、科学者まで、
いろいろな人に活用できます。テクニカル・コミュニケーションの目的は、情報伝達、教育
あるいは説得です。
 リスク・コミュニケーションは、リスクを伴う場合のテクニカル・コミュニケーションで
す。健康、事故防止、環境問題など、さまざまなリスクを扱います。      (中略)
 コミュニケーションの対象となるリスクは、ときに恐怖を惹起します。逆に、そのリスク
に対して無関心だったり、気づいていないこともあります。「このようにリスクに対応しま
しょう」というメッセージを出しても、「そんなのムリムリ」と思ってしまい、メッセージ
が伝わらないこともあります。                     (引用終わり)

ですから、この本は感染症以外にも自然災害や原発事故などにも共通の部分もありますし
それだけでなくテクニカル・コミュニケーションの部分として一般企業における
プレゼンテーションなど様々なコミュニケーションの基本にも通じる内容となってました。

 

いくつか面白いなと思ったことを挙げてみましょう。 (以下、青字部分は引用です)

 最悪なのは過去の失敗から学ばないこと。官僚がときどき陥る、「俺たちは間違っていな
かった」の無謬主義に陥ること。

官僚は現状説明させると極め
て優秀ですが、将来起こりうる未知なる状況の想定になると、とても下手になります。

著者は新型コロナの対応でも官僚批判をしていますね。確かに現場の声が届いてないみたいだし。


 メディアの目的は単なる情報発信だけではありません。ときにメッセージ

を伝えて聞き手を喜ばせたり脅かしたりすること「そのもの」が、そのエンターテインメン
ト性が目的化します。いわゆる「煽り」行為がこれにあたり、視聴率を伸ばしたり、発行部
数を上げること「そのもの」が、リスク・コミュニケーションの本来の目的=リスク・マネ
ージメントに優先されます。

「在庫は十分にあります」といいながら空っぽの棚を映すなどいい例ですな。


 問題は、院内感染はあまりに日常的に起きているので、医療者の間ではそのことに不感症

になっているのです。

あちゃー、そういうことなんですね。院内感染が多いのは。愕然としました。


 一般に科学的な思考を学んだことのない人は、確率論的にものを考えるのが苦手なことが
多いです。上手くいくか、いかないか、確かに結果的には2つなのですが、その確率はある
かなしかで割り切れないことが多いものです。

なるほど。だからパニックになる人と無頓着な人に二極化するんですかね。

 アメリカ人は意外にもパニックに弱く、感情に流されがちで、ただそれを正当化するため
に、後付けでロジックを巧みに組み立てます。

あはは。やはりそうですよね。
ただ、トランプ大統領は後付けでもロジカルではないでしょうけど(汗)

 

それにしても新型コロナ騒動はもう世界的に大変なことになってしまってますね。
トンネルの出口はまったく見えませんし。
個人的にはここまで騒がなくても少しは諦観する態度も必要かなとは思いますが
もう世界的にこのような騒動になってしまうと引くに引けないということでしょう。

日本などBCG結核ワクチン接種義務化の国はある程度感染抑制されるという話もありますし
(結核は結核菌が原因なのでBCGワクチンでコロナウイルスの抗体ができわけではないですが)
インフルエンザ治療薬のアビガン(ファビピラビル)が効果あるとの話も出てきているので
そんなに心配する必要もないという状況になれば、一気に終息するんでしょうけどね。
そうでなければ来年のオリンピックなんて話をしている場合ではないでしょうなぁ。

|

« 勝手に他人の家に入ってくる妙に人懐っこいネコ | トップページ | 「蒸気立ち昇るSLぐんま ソース焼きそば」を購入 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 勝手に他人の家に入ってくる妙に人懐っこいネコ | トップページ | 「蒸気立ち昇るSLぐんま ソース焼きそば」を購入 »