« 日清×百名店「ロックンビリS1」カップ麺を実食 | トップページ | 柏屋の胴搗・海の潮そばを食べてきた »

伊勢崎市街の自転車ナビマークも乗り心地が悪い

以前にこの記事で桐生市街の道路に標示された自転車ナビラインについて話題にしましたが
今年になってから伊勢崎市街にも似たような矢羽根マークが出現していました。
こちらは茶色(ベンガラ色なのだそうだ)ですけどね。

A200317_9 
さらに歩道上にも所々にこんな立て看板も設置されていて
いちおう自転車は歩道走行ではなくて車道左側(本当は左端に寄って)走行を促しています。
もっとも、ちょっとのあいだ観察していてもほぼ全員が歩道走行してますから効果は怪しい感じです。

信号交差点でも一直線に矢羽根マークが続いていて横断歩道ではなく車道を走るよう促しています。
ここ1,2年であちこちの信号交差点での自転車横断帯が撤去される動きが出てましたから
まぁ流れとしてはやっと群馬県でも徐々に自転車の車道走行へと舵を切り始めたということでしょう。
もっとも、自宅のすぐ近くの信号交差点は未だに自転車横断帯が取り残されていますけどね(哀)


この伊勢崎市内の自転車ナビマークについて伊勢崎市の公式な発表などは見当たりませんでした。
しかし、桐生市のホームページではこのような内容の説明がなされています。
これによると、どうやら自転車ナビマークとは呼ばずに公式には「矢羽根マーク」みたいで
自転車事故の削減の目的で自転車の車道左側走行を促すために設置しているようで
最初は水色の矢羽根マークにしたけど群馬県内は今後ベンガラ色で統一されるとのことです。

ここにもでてくる群馬県自転車活用推進計画はこちらのPDFから見ることができます。
結構なボリュームのある資料ですが興味のあるひとは一度目を通してもらえるとためになるかと。
逆に言えば大半の人、群馬県民は残念ながらこんなの読まないでしょうから
この計画の意図するところや具体策などはなかなか進まないでしょうねぇ。

これによると、水色もベンガラ色も視認性は同等だったようですが
どうしてベンガラ色にしたのかの理由は明記されてませんね。
自転車専用通行帯(自転車レーン)との違いをはっきりさせたかったのかな。
それと、ベンガラ色の矢羽根の右端に白い線がちょっとあるのは高輝度反射材なんですね。
実物を最初見たときに気になっていたのでこれで疑問が解けました。

この群馬県自転車活用推進計画を全部読むのは大変だと思いますが
本文の7ページ目(PDFのページで15/126)にある下の図2.7は要注目です。
B200318_1
群馬県は中高生の自転車事故が全国ワースト1という不名誉な記録が10年近く続いてますが
その事故の分析から車道走行より歩道走行時に出遭い頭の事故が多いことが判明しています。
上図のようなことからこの原因がはっきりと分かります。

自転車で車道を走るのは怖いから歩道を走るという人が多いでしょうが
実はそれは間違いであって歩道走行の方が事故になるリスクははるかに高いのです。
ただ、車道走行してると幅寄せや被せてくる殺人ドライバーがいるのも確かですから
そういう自動車ドライバーへの意識改革や啓蒙や取締りをどうするかには
ここには触れられていないのにはちょっとがっかりですけどね。

それでも、数年前から比べれば群馬県はやっときちんとまともに考えて対策するつもりのようで
そこはある一定の評価をしてもいいんじゃないかと思います。まだまだですけどね。

 

では、その伊勢崎市内の矢羽根マークが施された道を自転車で走ってみましょう。

 
画面のブレからも分かるように桐生市内の矢羽根と同じく乗り心地悪くて閉口しちゃいます。
ちなみに、この時の自転車は前後サス付のタイレル君ですから
サス無しのもっとフレームの硬い自転車だとさらに振動が酷くなると予想されます。

今のところ伊勢崎市内で矢羽根マークが設置されたのはこの伊勢崎駅南を走る
県道68号・桐生伊勢崎線の約1kmほどの部分だけですからまだ我慢できますが
こんな振動の悪路が延々と続くようになってしまうと
自転車活用にとっては大きなマイナスになります。
こういった振動の連続がいかにライダーの腕・尻・脚さらには精神に疲労をもたらすかという
そのような視点での配慮がまったく感じられないのが残念至極です。

自転車を活用したこともない人が決めて、自転車を活用していない人が施工すると
こんなになってしまうという典型的な失敗例でしょうね(-_-メ)

 

ところで、某自動車評論家の国三尺氏がこんなバカな記事書いてます。
そこの画像に出てくる自転車ナビマークはペイントが薄くて乗り心地は良さそうですが
問題はそこではなく未だに古臭い旧態然とした自動車至上主義の考えから抜け出せていない記事です。
一般の人の意見なら許されても自動車評論家とかジャーナリストとか名乗る資格はありません。

ましてや、上から2枚目の画像、ここは車両通行帯のある(片側2車線以上)道路じゃないですか。
車両通行帯のある道路では自転車は左端に寄る義務はなく
ただ第1車両走行帯(最も左の車線)を走らなければならないとだけ規定されてます。
自動車が他の自動車を追い越す場合はひとつ右の車両通行帯に車線変更して行なうことになっており
それは自転車を追い越す時も同じです。
なので同じ車線内で追い越しにくいとか自動車ドライバーが文句をいうことさえナンセンスなのです。
自動車評論家とかジャーナリストと名乗るなら最低限のことは調べて正しいことを書いてくださいね。

もっとも、そういうわけなのでこの道路に自転車ナビマークを付けた道路行政も間抜けなんですけどね。
ただ、自転車ナビマークはあくまでも目安として付けているだけでなんら法的拘束力はないので
車両通行帯のある道路に付けてしまってもまぁ愛嬌というところかもしれませんが(笑)

 

なお、もうひとつおまけで動画を載せておきましょう。 
伊勢崎駅前の歩道をフル電動自転車が爆走する女の動画です。
全く足で漕ぐことなく結構な一定速度で走り続けてますからフル電動自転車以外にはあり得ません。
というか、日本ではこれは電動アシスト自転車ではなく原動機付自転車ですから歩道は走れません。
そもそも、車道を走るにしても方向指示器などの灯火器類や後面鏡を付けて
ナンバー登録して(税金と保険に入って)ヘルメット着用が必要です。

ほとんど誰も来ないような超田舎の見通しの良い所ならまぁ勝手に走ってても文句はいいませんが
いくら地方とは言えそれなりに人が往来する駅前の歩道をそれなりの速度で
フル電動自転車で走るなんて絶対に許される行為ではありませんよ。
ウエスタン・ラリアットでも食らわせてやればよかったかな(-_-;)

|

« 日清×百名店「ロックンビリS1」カップ麺を実食 | トップページ | 柏屋の胴搗・海の潮そばを食べてきた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日清×百名店「ロックンビリS1」カップ麺を実食 | トップページ | 柏屋の胴搗・海の潮そばを食べてきた »