ゴーン氏はレバノンから日本・日産に徹底抗戦を挑むのか?
昨年末のカルロス・ゴーン氏のレバノンへの逃亡事件には度肝を抜かれましたねぇ。
とはいっても、ボク自身に直接何かの影響があるわけでもなんでもありませんから
完全に外野からの傍観者として面白半分にニュースを眺めていただけですけどね(笑)
事の重大さとしたらアメリカvsイランの方がよほど深刻ですし。。。
一昨年にカルロス・ゴーン氏が逮捕されたときの感想も似たようなもので
逮捕自体や高額なお金の話にはほとんど興味はなかったのですが、
この記事に書いたようにゴーン体制になってから日産車は面白くなくなってしまったと思うので
今後の日産車がどうなるかある意味で楽しみにしていますが
その結果はまだまだ何年も、数十年も先にしか分からないことでしょうね。
なお、ゴーン氏就任で日産を建て直した功績を讃える人もいるかと思いますけど
ボクから見るとゴーン氏によって日産本体だけでなく関連下請け企業も含めて
そうとうなとばっちりを受けた(人生を棒に振ったような)人も大量にいたようですし、
そういう方々の犠牲のもとに生み出された日産の決算上の業績向上ですから
個人的には功罪相殺だと見ていますし、長期的には罪だけが残ってしまったと思います。
もちろん、ここでいう罪とは法律違反の有罪という意味ではなく
日産というブランドを毀損とまでいわずとも安物にしてしまったという意味です。
また、ゴーン氏の高額な報酬はグローバルでみれば利益に対して妥当であるとの話もありますが
グローバル基準で日本人の給料が低い(おそらく日産で働いている日本人の給料も高くない)ので
ボクの感覚ではそこだけグローバル基準を持ち出すのもおかしな気がしますね。
それにしても、音響機器ケースに隠れてのレバノンへの海外逃亡、
そして昨日はメディアに向けての会見を開いて
日本の司法制度批判と日産のクーデター陰謀説を主張するなど
なかなか刺激的な展開で話題にはこと欠きませんよね。
映画化されても面白くなることは必至でしょう(笑)
こうなってくると、今後の日産車がどうなっていくかとは別に
早期リタイア者としての目線からゴーン氏の今後も楽しみになってきてしまいました。
どういうことかというと、ゴーン氏が日本に戻ってくることはありえない前提で
はたしてゴーン氏はレバノンに居ながらあれやこれやの暴露をして身の潔白を主張し
日本と日産に対して徹底抗戦をしていくのかどうか?
それとも、今後はレバノンで自由を取り戻して穏やかな隠居生活に入るのか?
どっちなんだろうかという興味です。
話題性としては(外野としては)前者の方が面白い展開になるのでしょうが
早期リタイア者の目線からは後者の方が納得感はあると感じます。
もっともゴーン氏は現在65歳ですから早期リタイアというより普通の定年退職年齢ですが。
昨日のゴーン氏の会見からすると身の潔白を主張していてもそれを証明するというより
ボクの感想レベルでは自己防衛として印象操作を狙っているくらいにしか見えませんでした。
なので、徹底抗戦というよりはこのまま幕切れで隠居生活に入るのかなぁというところです。
クーデター説の日本政府の関係者については何も具体的に語りませんでしたし
その理由としてレバノンを愛していてレバノンに迷惑をかけたくないというのは妙な言い訳です。
いかにもこれからレバノンで隠居生活を続けていきたいという気持ちの表れを感じました。
まぁ、レバノンでなんらかの事業を展開するのかもしれませんし
そもそも今も不動産事業や現役時代からのコネクションも色々あるでしょうし。。。
逆にイスラエル入国問題もあるそうで安閑としてられないのかもしれませんが、、、
ただ、リタイア資金にはことかかない状態であるでしょうから
やはりあまり表だって動くようなことはしなくなるんじゃないでしょうか。
それでもゴーン氏の性格上それが出来ないということもありますかね。
そのリタイア資金というかゴーン氏の資産は一説では2000億円以上とも言われています(驚)
例の老後2000万円問題(これは将来の必要額ではなく現在の実態の平均値なのですが)のように
日本人の老後の貯蓄額は平均2000万円強程度ですから、
それに対してゴーン氏の資産は1万倍もあるって計算になりますね。
保釈金が15億円、逃亡費用が22億円と報道されているゴーン氏ですが
これを日本人の高齢者の平均的な金銭感覚に置き換えてみると
保釈金15万円、逃亡費用22万円の合計37万円に過ぎないんですね。
これで時間的にも精神的にも老後の自由が得られるのであれば安いものです。
そりゃぁ誰だって自由の獲得を選択(=逃亡)しますわな。
日産からの損害賠償請求も踏み倒せるし(笑)
日本での保釈金は一般には年収の半分くらいが相場だそうで
ゴーン氏は年収30億円程度で何故か資産はほとんどないと判断されたそうですが
そんなことどう考えてもあるわけないですよね。
明らかに間違った判断だったと思います。
(パスポートの所持を認めたことなども不可解で、弁護団含めてこっちも陰謀説を想像しますが)
平均的な日本人の老後の金銭感覚からすれば平均貯蓄額の半分の1000万円以上の保釈金なら
さすがに没収されると困るから逃亡するのは躊躇するかもしれません。
となるとゴーン氏の場合は1000億円以上の保釈金が最低でも必要だったんじゃないでしょうか。
いやそれでも残り1000億円あれば悠々自適な生活には全然余裕でしょうから
この程度では逃亡の抑止には繋がらなかったかもしれないですかね。
ただ、まぁ仮に保釈金1000億円だったら
それが没収されて日本の国庫に入るならラッキーだと納得できたかもしれないですけど……
| 固定リンク
コメント